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眞名井神社(籠神社奥宮)

籠神社では何も感じることが無く、少々拍子抜けしましたが、自分の中では非常に興味深い神社であると言うことと、代々宮司を務めておられる、海部氏一族への関心は深まるばかり、絵馬一つとってもえっ?!と声が出るような物、考察していく上では欠かせない神社であると思います。


眞名井神社への道

籠神社の右手(本殿に向かって)の方が眞名井神社へと行く参道となっています。恵比寿神社の前を抜けて駐車場の中を通って進みます。直ぐに木にしめ縄が張ってあるだけの鳥居(そもそも鳥居と言うのかな?)が見えてきます、その向こう側は明らかに空気感が違うのが分かりました。やっぱりここや!確信しました。鳥居をくぐると背中がビリビリ、今までとは違う感覚でした。右へ折れて道を進むと鳥居(こちらは正真正銘、石の鳥居です)が左手に、鳥居をくぐると又空気が変わりました。ここからは上り坂です。真夏だと厳しい坂道です。幸い秋でしたので暑さはそこまででは無く、竹林を横に見ながら登ります。子ども達は、はしゃいでいますが、その声が遠くに聞こえるような感じで水の中に入って聞く声のようになっていきました。
ここはやっぱり凄い神社(場所)だと期待は益々膨らみます。
3分ほどで眞名井神社の石鳥居が見えてきました。

眞名井神社鳥居


手前に手水場と、天の真名井の水(無料で持ち帰れます)が湧き出ています。水を飲みたいという子ども達を、帰りに汲んで帰ろうとなだめて、階段へ、ここは狛犬様では無く、狛龍様が迎えてくれます。
狛龍様から向こう側は撮影禁止、まぁテレビで普通に映ってたりするので、?マークが出ますが、約束事は守らないとですよね。狛龍様の間の鳥居をくぐって坂道(階段)を登ります、足が重く感じます、雪を踏んで上がっているような(少し違うのですが)そんな感じです。益々無口になる自分と対照的にはしゃぐ子ども達。よく晴れた日だったのに、周りの木立がざわざわ騒ぎ出しました。風が舞っているようです。もう目前に真名井神社が見えてきました。

狛龍阿形
狛龍吽形

山全体が本殿!?

階段を登り切り、最後の鳥居をくぐると、足の裏から何かが身体の中を走り抜けたようでした。もう疑いようも無く、ここにはどなたかが居られます。
いつもなら本殿の中に何か感じるのですが、ここはこの山全体を何かが覆っているようです。本殿に参拝しながらも、ここじゃ無いという思いがしていました。

今は三つ巴紋ですが、設立当時は六芒星でした


本殿横には山に向かって鳥居があり、磐座を祀ってあります。天御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ)と彫られています。豊受大神と同神だと言われる、この世界の創造主的な神様です。磐座の方の林が激しく風で揺れます。歓迎されているのか?嫌がられているのか?まさしく龍神様が暴れているようでした。もし自分に神様が見えるのなら絶対に見えたのでしょう。
ここは神社と言うよりは、神様が住まわれている地という感じです。神様のお家にお邪魔したと言ったほうが伝わりやすいでしょうか。
とんでも無い場所だと言うことだけは確かです。

カゴメカゴメ

前回の投稿でも言いましたが、童謡?と言うか皆が昔遊んだ[カゴメカゴメ]不思議な歌詞で色々な噂がある歌の一つです。

かごめ かごめ
籠の中の鳥は
いついつでやる
夜明けの晩に
鶴と亀がすべった
後ろの正面だ〜れ

漢字は当て字になりますが、この歌詞は分からない部分が多く、都市伝説のネタには困りません。妊婦・姑説、犯罪者説、徳川埋蔵金説、口減らし説、思いつくだけでもこれ位はあります。しかし、籠神社の宮司である、海部光彦宮司は、カゴメカゴメは当神社の歌だと断言されているようです。
では、
カゴメは籠神社の神紋である、籠目日月紋を指し、籠神社のこと。
籠の中の鳥とは、籠に乗っていた神様、籠神社の御祭神である、彦火明命(竹で編んだ籠船に乗って、海神の宮に行かれたと言う故事があります)。
いついつでやるは、本当の事を言って良いのは何時になるだろう。
夜明けの晩に、ここは理解出来ません。
鶴と亀がすべった、これは、鶴をシンボルにしている一族と、亀をシンボルにしている一族が統べた、つまり統治していた。
後ろの正面だ〜れ、籠神社の後ろにあるのは誰?もちろん豊受大神となります。
では、鶴とは?鶴を神紋としている神社、物部(もののべ)神社です。物部神社の御祭神は、邇芸速日命の息子である、ウマシマジです、ウマシマジは鶴に乗ってやってきたと言われており、そこから鶴が神紋となったということです。
では、亀とは?これは超有名な日本人なら誰でも知ってるであろう神社、出雲大社は亀甲紋が御神紋です。御祭神はもちろん大国主命です。
ここで、問題になるのがあの絵馬です、

籠神社絵馬

邇芸速日命と市杵島姫が夫婦であるような絵が記載されています。市杵島姫は宗像三神と呼ばれる神様ですが、以前の投稿でも言いましたが、詳しくは下記投稿をご参照下さい

三神では無く一神であると説明しました。そして、大国主と市杵島姫は結婚しているのです。つまり邇芸速日命は大国主と同神と言うことになります。ただ、海部氏系図には、邇芸速日命は賀茂神社の御祭神と同じ神様で、事代主と同じ神様だと書かれているのです。この辺りは謎で、別途考察が必要ですが、古代出雲族が日本を統治していたという事には変わりがないです。親と息子ですから。つまり、カゴメカゴメの唄は、古代出雲族が日本の統治者であり(大和とは違います、倭の国の統治者)、であり、その大元は豊受大神であると言うことです。豊受大神はカゴに乗って日本に降り立ったとも言われており、まさに籠女(かごめ)ですよね。
また、眞名井神社の社伝には、

眞名井原縁起


「ここ眞名井原は、天上において、日の神天照大神と、月の神豊受大神が、密かに結ばれた契りを尊くもこの地上において化現された霊跡である」と書かれています。衝撃です!!月の神が豊受大神??確かに豊受大神は海外から来たと言われています、そして月読尊は記紀には出生の時から、ウケモチの神と接触した後、全く出てきません。どこに行ったのか?海外に行っていたということですよね。宇迦之御魂と豊受大神は同神であるので、ウケモチも食物の神様、宇迦之御魂(豊受大神)も穀物や食物の神様です。とんでもない神社はとんでもない日本の歴史が隠された神社でした。
この辺りはもっと深く考察していきますが、今回はここまでです。

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