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宇佐神宮 [御祭神考察※素人的]

宇佐神宮に参拝し、素晴らしい神社であることは確認出来ました。文章後半で少し御祭神の考察をしましたが、あの考察はあの時点での考察でした。では、今の僕が思う考察を少し話したいと思います。

この宇佐神宮の第二之御殿の御祭神である比売大神の正体が分からないのです。もちろん神社には宗像三女神であるとされているのですが、しっくりこないのは僕だけでは無いと思います。
では、そもそも宗像三女神とはどのような神様なのか簡単に見ていきましょう。
1.市杵島姫命(いちきしまひめ) 2.湍津姫命(たぎつひめ) 3.田心姫命(たごりひめ) となっています。
日本書紀の第二の一書では最初に生まれたのが市杵島姫命となっていますが、日本書紀の本文では、タキリヒメ、タギツヒメに続いて三番目に生まれたとされています、その上、古事記では二番目に生まれた事になっています。その他の二柱の女神も生まれた順番は記紀ではバラバラに記されており、実際は分からないのです。と言うか、タキリビメ(日本書紀では田心姫ではなくタキリビメ)は日本書紀第三の一書では市杵島姫命の別の名前であると記されています。それに加えて古事記ではタキリビメは大国主命と結婚し、二柱の神様をお産みなっています。アジスキタカヒコネと下照姫です。つまり記紀によれば二柱の神様ということになります。その上、タギツヒメは先代旧事本紀では、大己貴(オオナムチ)と結婚し事代主(コトシロヌシ)と高照姫を産んだとなっています。神様に詳しい方ならおわかりだと思いますが、オオナムチと大国主は同一神、下照姫と高照姫も同一神、つまりタギツヒメとタキリビメは同じ神様と結婚し同じ神様を産んでいるのです、となると、宗像三女神は一柱の神様だったということになります。なぜ一柱の神様が三女神にしないといけなかったのか?そこは古事記の編纂をした稗田阿礼にでも聞かないと分からないところですが、ヒントはあります。

 記紀では女神は徹底的に隠されています。特に重要な女神を隠す傾向にあり、有名処では、瀬織津姫(せおりつひめ)、神屋楯比売(かむやたてひめ)、神大市比売、スセリビメ、オオゲツヒメなどが隠されている女神です。

では、宇佐神宮で祀られている御祭神の話しに戻ります。
比売大神は宗像三女神であるといっているのに、八幡神社の総本宮で、一之御殿には応神天皇、時代のズレが大きすぎて俄に信じられません。二之御殿と言われながらも中央の一番立派な本殿に祀られている比売大神の正体は。

宗像三女神のご両親は天照大神と素戔嗚尊です、記紀で隠されている女神でこの二柱の子神の表記があるのは、スセリビメ(お父さんが素戔嗚尊)です。そしてスセリビメも大国主命と結婚します。つまり御祭神は須世理毘売(スセリビメ)ではないのか?記紀では大国主との間に子どもは無いと系図的にはなっていますが、記紀の中では事代主のお母さんは神屋楯比売となっており、先代旧事本紀ではタギツヒメが母神となっています。つまりタギツヒメと神屋楯比売は同一神の可能性が非常に強いです。また、京都の天橋立の袂にある籠神社(このじんじゃ)の宮司、海部(あまべ)一族の系譜(国宝です)には神屋楯比売=タギツとなっています。では、神屋楯比売とはどんな神様なのか?まず神の文字が当てられている神様は、神大市比売、神産巣日神、の三柱だけです。それだけ神という文字を使うのに気を遣っているわけです。神産巣日神は造化三神と呼ばれるほど重要な神様です。八百万の神と言われるほどいる神様の中で、たった三柱しかいない神の名を付けられた中に入っている神様が、神格が低いはずは無く、神屋楯比売も神大市比売も非常に神格の高い神様のはずです。

神屋楯比売と宗像三女神(実際は一柱)が同一神、その上、神という字を冠しているので重要神のはず、ならば、古事記で大国主命を大いに助け、最後は素戔嗚尊の宝物まで盗んで大国主命の妻となったスセリビメ(素戔嗚尊の娘)がその後ただの嫉妬深い神としてしか描かれていない。大国主の妻は沢山いるのですが、重要な神様、素戔嗚尊の娘、なのは宗像三女神、スセリビメだけなのです。その上謎だらけの神様(素性を隠したかった、皇室的に都合が悪い※理由は不明)と言うことはスセリビメという神様を隠すために宗像三女神が創られた。なら明かされていないスセリビメの母神は天照大神であるということになります。その創作をしてしまったために御祭神としてスセリビメとは書けず、宗像三女神と言うことにしたのでは無いかということです。もちろんこの自説には矛盾も無理もあるかもですが、参拝した時のゾクゾク感的にはそれ位(天照大神と須佐之男命の娘)強い物でした。
まぁフィクションとしてお楽しみいただけると嬉しいです。

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