チョコパイ

(20240514)
今日は気持ち良く晴れていたのに、ほとんど外に出なかった。朝起きて、出社する夫といつもの時間に朝ごはんをたべ、たくさんの洗濯物を回して青空に向かって干したまではよかった。その後、本日届く荷物が来たら、それを持って出かけようと思い、荷物を待ちながらネットサーフィンをしたりテレビを見たりアマプラでサイコスリラー映画を見たりしているのがよくなかった。徐々に何もやる気がなくなり、心と体が重くなり、気づけば夕方。やりたいことも、やるべきこともあったのに。人生ってこんなふうに終わってしまうんじゃないんだろうか。
明日からは毎日、用事がなくても交通費がかかっても(休職中だとこまごまとした金額も気にしてしまう)、必ず街まで出かけると心に決めた。
そんなうだうだ・どろどろとした日だったけれど、おやつにチョコパイを2個食べたのだった。
チョコパイ。私の光。ぐでぐでな1日のなかでチョコパイだけが光っている日だった。

チョコパイは特別である。子どものときに親がチョコパイを買ってくれなかったため、憧れのお菓子だった。チョコがけの甘いふわふわ。香り。ブラウンとシルバーのキラキラした包装。限られた機会でしか食べることのできないという貴重さ。
自分で買えるようになった頃には、カロリーを気にして箱ごと買う勇気がでなかった。中高生の頃はコンビニで1個で売っている期間限定みたいなのをよく買っていた。
今ではチョコパイを好きなだけ買えるようになったけれど、ほかの美味しいものを知ってしまったので、頭の中のお菓子リストからすっかり消えていた。

のだが、先日、十何年ぶりかにチョコパイが食べたくなった。近所のスーパーでは普通のタイプが売り切れだったので、かなり思い切ってパーティパックを買った。パーティパック。華やかな響き。
「チョコパイをいっぱい食べたい人」であることが夫にバレるのが恥ずかしいので、戸棚の奥に隠してひとりでこっそり食べている。こっそり食べているのがバレたらもっと恥ずかしいので、細心の注意を払っている。ひとりパーティだ。

パーティパックは9個入りで、1日に1個から2個食べている。美味しい。冷蔵庫で冷やすともっとおいしい。おすすめ。そして意外と飽きない。残りは2個になった。明日には食べ切るかもしれない。パーティタイムをありがとう。

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