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テネシーのナッチェス・トレース

皆さんこんにちは。
本日はテネシー州のはいとくみこさんからのお便りです。
中々外にも出歩かないこの時期
このお便りからテネシーの公園を歴史背景とともに一緒に散歩してみてください
名作と言われる「風と共に去りぬ」を軸に時代の変化を感じさせてくれる素敵なお便りです。

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散歩には出て、近辺をあちこち探検して、素敵な家や公園、花々を見つけるのが楽しいです。

ナッチェス・トレースという通りに行き、この道に沿って歩いてみました。通りに沿って歩くと教会や、古い煉瓦造の家、新しい最近の建築の家が立ち並んでいます。

また今の季節はサルスベリの木々にたわわに咲く白や赤の花が美しいです。ナッチェス・トレースはナッシュビルからミシシッピー州にあるナッチェスという街まで700キロメートル続いています。

 ナッチェスは1716年にフランス人が入植して建設したロザリー砦が始まりです。その後、綿花の積み出し港として発展しました。プランテーションと言われる大農場主の邸宅が多く建造されましたが、ひときわ豪華な外観のロングウッドという邸宅が有名です。外観は見事に完成していますが、内装は伽藍として未完成のその邸宅を私も20数年前に訪れました。何故、未完成なのかと思っていましたが、南北戦争で北部の職人が作業を中断してしまったかららしいです。

 1939年の映画「風と共に去りぬ」に出てくる南北戦争の頃の南部の町を思い出させる家や教会もあります。
 かつて、就職面接の時、いかめしい顔つきの学部長に
「なぜ南部の大学で働きたいのかね」
と聞かれて
お笑いになるかもしれませんが、風と共に去りぬが好きだったので
と言ったら、
ふーん、『風邪と共に去りぬ』は風と共に去ってしまったよ
と言われました。

最近、南北戦争を舞台にしたこの映画はテネシー州の劇場では人種差別の批判のコメントを受け、34年間続いた上演が終わります。私はこの小説の著者マーガレット・ミッチェルがこの小説を書いた動機として
「祖母から聞いた南北戦争という時代に、滅びゆく南部文化の中でたくましく生きた人と、そうでなかった人達の人間模様を描きたかった
という言葉に読んで感銘を受けました。

人の運命や行動や心理もこの小説を読んで考えさせられました。あの映画でメラニーを演じたオリビア・で・ハビランドが昨日のニュースで104歳で亡くなったと報道されました。ちなみに彼女の妹はジョーン・フォンテンで、2人とも幼い頃日本で育ちました。
 ナッチェス・トレースは1809年に完成しましたが、その後の活躍は長く続きませんでした。陸路では1820年にできたジャクソン将軍のミリタリーロードが盛んに使われ、ミシシッピー川の水運もフラットボートの時代から蒸気線の時代に移り、次第にこの道は寂れていきました。

このナッチェストレースを歩きながら、思ったことでした。

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<記事 テネシー州在住 はいとくみこ>
本記事を書いたはいとくみこさんの私小説や俳句で綴るnoteはこちらから↓


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「ねぇ、日本を飛び出そうよ。17歳のあなたに伝えたいこと(3)」

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