【まんが少年日々記】53話 ちんだんふうやー【コラム】
踏ん張って手元を睨み合う。
妙な対決格好だが勝負の始まりは決まってそうだった。
殻のトンガリとトンガリを擦り合わせ、先にトンガリが砕けたら負けだ。
いたって簡単明瞭な対戦型遊びだった。
が、勝敗に固執していた。ガチンコ、粉砕、爽快、勝利に態度L!あははは。
この遊びのたいはんが、割れにくい殻を探すことに費やされた。
花壇や石垣脇のチンダン(かたつむり)は、大抵が貧弱な薄い殻だった。
丈夫な殻はなぜか、岩がむき出しで荒れた場所に多かった。
ハブやサソリにムカデが多く徘徊する