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皆伝 現代文

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大学入試に必要な現代文の知識、学習法、読解法、設問の解法を書いていきます。高等学校の新課程にあわせた記事も書いていく予定です。
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#文の構造

皆伝 現代文 読解05 一文同士、一文内の構造

一文同士、一文内の構造を把握できると、得点につながりやすくなります。皆伝 現代文02で書いた段落同士や段落内の構造と共通するものもあります。 よくある構造 12個あります。 ①主語が2つある。  例)トーマスは短距離が得意だ。ジョゼフは長距離が得意だ。  という本文に下線部があるとき、同じことを選択肢で言っているのはどちらでしょう。 選択肢A トーマスが得意なのは短距離だ。ジョゼフが得意なのは長距離だ。  選択肢B トーマスとジョゼフが得意なのは短距離だ。 例文とAは

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皆伝 現代文 読解03 一文の骨格を把握する。その1

入試では長い文章や、入り組んだ文章、専門用語の多い文章などが出題されます。何を言っているのか、初見ではわかりにくい文章もあります。 そういう時には、主語と目的語の名詞、述語の動詞/助動詞だけを丸で囲んで、文をすっきりさせます。つまり、文の骨格を把握します。 実際にやってみましょう。 先生が問題を作ってくれました。 問1 最小限の主語・目的語・述語を抜き出しなせい。(「なせい」って) 1全自動の飛行機は、互いに遠く離れた世界を結びつける。 (考え方 「は」「が」という助詞があ

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皆伝 現代文 読解02 段落同士、段落内の構造について

段落同士、段落の中の小さな構造としては、 要素の組合せを見抜きましょう。 要素は4つあります。 ①事実、一般論 ②筆者の意見 ③専門家、関係機関の意見 ④他  詳しく書きます。 ①事実、一般論 多数派の意見や常識とされていること、アンケートや統計などですね。 「赤信号なら止まるということは常識である」 「日本人の多くが今やパン食である」 「2026年度の政府統計によると、日本人の56%がカロリー不足である」 「2020年2月の調査では、四国に野生の熊はいなかった」 ②筆

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皆伝 現代文 読解01 文章の構造/構成について

「テーマ=文章で書きたいこと」は、小説でも評論でも題名に書かれていることが多いんです。評論の場合は、題名と、最初の段落の一行目、最後の段落に書かれていることが多いですね。 「文章全体の意味」を理解するためには、下記の個所を読みましょう。こういった箇所がキーセンテンスです。             タイトル-主題/テーマです。何について書くかがわかります 第1段落の冒頭-全体に関しての意見       最後の行- この段落に関しての意見 第2段落の冒頭-この段落に関しての意見

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