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「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」のWEB版が即死したから、書籍版を読み直すよ。第3巻(ネタバレ注意)


1.即死チート3巻の感想

書籍版3巻の内容ですが、復讐の篠崎さん前編です。ギフトがないため高遠くんと一緒にバスに取り残された結果、死んだと思われていた篠崎さんが、そもそも人間ではなかった上に、クラスメートに復讐することにしたという話です。

篠崎さんは、即死チートで何人か存在する、主人公以外でネームドキャラクターを殺害しまくる人の一人です。その結果として、即死チートなのに、普通の能力者バトルを読むことができます。

さらにネタバレ前提で言うと、同じ死亡でも、高遠くんに即死チートで殺害された人物は絶対に物語に復活できませんが、篠崎さんに殺害された人物は復活が可能です。なので、タイトルにもなっている即死チートという能力名はちょっと違うと考えていて、実際には「全ての対象を物語から永遠に除外する。対象は絶対に物語に戻らない。ただし、対象が物語に存在していた記憶は残る。」みたいな感じの能力ですね。TCG的には、除外チートの方が適切だと思うのですが、高遠くん視点だと、やり直し能力を持っているわけではないので、即死チートにしたのだろうと思います。

書籍版は、キャラクターの情報をエクセルにまとめながら読んでいるのですが、篠崎さんの復讐譚前編である第3巻は高遠くんはネームド相手には1人しか即死チートを使っていませんでした。その意味では平和な巻だともいえるのですが、その1人というのがよりによってアルガンダ帝国皇帝(天盤喰らい)なんですよね。設定上どんなに強いキャラクターを出しても問題が無いところは、即死チートの物語における強みだと思います。

書籍版第3巻は、WEB版との違いをほとんど感じられなかったのですが、クラスメートの設定を改めて読み直して気が付いたのが、エロゲ三貴族って、能力名からつけられたあだ名だったんだなあということです。WEB版で読んでいた時は、てっきりエロゲ三貴族は、花川大門君みたいにろくでもない所業をしたからつけられたと思っていたので、能力名にエロゲが入っているだけで貴族としてまとめられるのはちょっとひどいなと思いました。参考までにエロゲ三貴族の情報を書き残しておきます。

牛尾信也(うしおしんや):エロゲマスター(時間停止):エロゲ男爵
棟方圭一(むなかたけいいち):エロゲマイスター(透明化):エロゲ侯爵
矢立光雄(やたてみつお):エロゲマニア(触手):エロゲ伯爵

即死チートはかわいい女の子がたくさん出てくるラノベにしては、エッチな表現が全然ないのですが、(女の子の死体はたくさん出てきます)それにしてもエロゲ三貴族は何故、現地民に手を出さないのか不思議でなりません。(いや、作中ではクラスメートと気まずくなるからとか本人達が話しているのですけど、正直納得がいかない)

WEB版の時点ではエロゲ三貴族とか性犯罪者なんでしょと思って適当に読んでいたのですが、書籍版でちゃんと読むとこいつらかなり真面目だなーという印象に変わりました。まともな人ランキングにのせるレベルではないにしても、同情点をあげたいと思います。

2.即死チートにおける強さの話

即死チートの世界は高遠くん無双が前提なので、能力の強弱にあまり意味がないのですが、それでも個人的にはざっくりとした区分はあると思っています。
別格:高遠くん(即死チート)
Tire1:超天盤級(天盤喰らいとか)
Tire2:天盤級(神様はここ。賢者は神に準ずる)
Tire3:その他能力者(クラスメートとか)
天盤喰らいは、第3巻という序盤でさくっと倒されてしまうのですが、最後から振り返っても能力だけならかなり強かったと思ってます。ただ、即死チートの世界の基本として、強ければ強いほど即死チートに引っ掛かりやすくなるのが、よくできているなと思いました。

あとキャラクターの強さについて思うのは、1000年前の伝説の人たち(大賢者ミツキとか、大魔導士イグレイシアとか)は、人格はともかくとして、能力は明らかに強く設定されています。なので、即死チートの世界の歴史は、1000年前に大賢者とかが今のシステムを作り上げて、いまに至るのだろうと想像しています。まあ、伝説の人たちはその強さゆえに高遠くんとぶつかって全員死にますけどね。

それでは、ごきげんよう。

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