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地球暦かるた

地球暦のリリースイベントの近江神宮は映画「ちはやふる」の舞台にもなった百人一首のかるたの全国大会の聖地。しかも毎年、ほぼ同じ時期に、同じ会場で開催されるため、地球暦のイベントが終わったら即座に畳敷きにセッティングしたりと、間近に“かるた大会”の熱気を感じています。

『2023 太陽系時空間地図 地球暦オフィシャルリリースツアー 』
【日時】 2023年2月4日(日) 13:00~16:30
【場所】 近江神宮 近江勧学館大ホール
【申込】 こちら

そして、いつも「地球暦かるた」があったら面白いよね〜、など話題になるのですが正月を機に、ちょっと遊びで、わりと本気で作ってみましたのでご紹介したいと思います。

まだ絵札はできておりません。とりあえず、読み札と取り札、そして解説を書いてみましたので、イメージは想像におまかせします。

暦にまつわる小話や、地球暦ならではの語録など散りばめてみました。絵を描きたい人がいましたらぜひトライしてみて下さい。一緒に創作できると嬉しいなと思っております。こちらは無料の記事にしましたので、どうぞ共有下さい。スキマークやフォローもよろしくおねがいします!投げ銭も大歓迎&大感謝!

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HELIO COMPASS 
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地球暦かるた
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あっという間の秒速30km。

「おやすみ」と寝たときと、「おはよう」と起きたときでは、同じ部屋でも宇宙ではずいぶん位置が変わっています。1秒間で30kmの速度で公転する地球は、1日で約260万kmも移動しているのです。日々刻々と動く地球、每日気分が変わるのは、地球も気持ちを変えているからかも知れません。

稲穂実るとし(年)、刈り取るとし(歳)。

主食と暦の深い関係。「年(とし)」は稲が実ること、「歳(とし)」その歩みを刈り取ること。1年は疾(はや)く過ぎることから「疾し=とし」とも言いました。

うつわ(器)の口は四季の箱。

もともと器の4つの口は祝詞を入れた箱。四季の入れ物の中にはたくさんの食や文化が詰まっています。器に盛り付けられることで料理が完成するように、中身と入れ物どちらも大切。器を用いる「器用」や、その器の大きさは人物の才能などに例えられます。

干支1周、木星1周、12年。

歳の離れた同じ干支の人に「一回り違うね」と言うのは、木星がちょうど一回り違うから。木星は毎年1ヵ月ずつ動き、12年で12ヵ月を巡るため、ねずみやうしなどの干支は12の目安に使われていました。

お月さまいくつ、十三、七つ。

満月生まれの人が、誕生日に再び満月となるのは19年後。19年で太陽と月の位置関係はひと巡りしています。旧暦(太陰太陽暦)では19年の間に13ヵ月(閏月がある年)を7回とすることで調整しています。この方法はメトン周期と呼ばれ紀元前から使われ、中国では19年を「1章」としています。

岩石の、水金地火の内惑星。

太陽系には小惑星帯を境に、内側の水星・金星・地球・火星は岩石で出来た「地球型」の内惑星、外側の木星・土星・天王星・海王星はガスで出来た外惑星と、大きさや組成が違っています。

季節の変わり目、土用入り。

北半球の中緯度帯では春夏秋冬がはっきりし、四季の変化が豊かです。その各季節の変わり目には「土用」と呼ばれる約18日間(18度)の期間が年間4回あります。

空間を縮めたお茶の間太陽系。

地球暦は太陽系を1兆分の1に縮尺をした時空間の地図のようなもの。地球の1年の軌道の大きさは直径30cm。每日動く内惑星(水星〜火星)も人間の手や腕の大きさと同じです。

夏至冬至、春分秋分、二至二分。

光のバランスの変化を捉えた4つの地点。何か特別な日を選びたいときにはこの二至二分がおすすめ、中でも春分は何をはじめるにもふさわしい日です。自分と1年が地球の節目と重なり○周年となることで周回がより楽しくなります。

今度って何度。

「今度お会いましょう」だけでは正確にいつかはわかりません。しかしなんとなく分かりあえるのも日本独特の間を読む感性。地球暦では1年を全円分度器の度数で把握するため、“今度”までの“度合い”を間合いとして把握することが出来ます。

朔弦望、新月・上弦・満月・下弦。

「朔」は新月、「弦」は上弦と下弦、「望」は満月の意味。月齢が細かい変化に対して、「朔弦望」は大まかな4つの月相を表しています。潮の満ち引きも月の形に応じ、満月と新月は干満差が大きくに朝と夕に最高潮になります。潮汐という字は満ち引きのタイミングでもあるのです。

春分は日の出・真東、日の入り・真西。

春分(秋分)は地球の真中心に太陽の光が当たり、1年でバランスが最も調った日。北半球と南半球の季節が交替し、その日世界中の日の出は真東から昇り、日の入りは真西に沈みます。スフィンクスは真東、モアイ像は真西。世界には信仰を問わず春分(秋分)を知らせるたくさんのモニュメントがあります。

スーパームーン、近づく月は1割増し。

月と地球の地心距離は、およそ35万6千Kmから40万6千Kmの間で変化します。近地点では大きさは1割ほど、明るさは20〜30%も増します。満月が近い時、新月は遠くなります。

西暦は400年でひと巡り。

西暦(グレゴリオ暦)は、4年に1度閏日を入れながら、時々(2100年、2200年、2300年)省いて、400年間で397回の閏日にすることで、3千年ほどの精度があります。おおまかに28年ごとに同じ枠組みとなり、400年かけてひと巡りしています。

そのタイミング、時間は現在進行形。

時計や暦では、時刻や日付で区切って考えますが、実際の時間には区切りがありません。「Time」はいつも現在進行形の「ing」がついた現在進行形。瞬間の連続なのです。

誕生日の、反対側が星座だよ。

12星座での自分の星座は、実は誕生日の夜空には見えません。反対に昼間の太陽の向こう側の空にあり、半年先の夜空となります。季節としても対照的ですから自分の生まれた位置とはまったく違ったエネルギーと言えます。自分にないものだからこそ、自分が目指す方向なのかも知れません。

地平線、振り子が動く、ご来光。

地平線に向けて指先を立てると約2度分に相当します。日の出は方角は、およそ1週間で指先1つ分ほど動いていき、夏至は北寄り、冬至は南寄りと、東の地平線上を振り子のように動いています。その中心が真東であり、春分と秋分のご来光になります。

月と土星、おんなじ29.5。

月は29.5日かけて地球の周りをひと巡り(1ヵ月)します。土星の1公転は29.5年ですから約365ヵ月。地球の1年365日と土星の1年365ヵ月は、月を通じてスケールアップしているような印象です。29〜30歳のときには土星がひと巡りして、月は365回繰り返されています。

天球の夜空は地球の車窓から。

每日見上げる夜空は、1日約1度ほど少しずつ進み、1年かけてひと巡りしています。季節とともに地球号の車窓から過ぎ去る光景として星座たちが見えています。

度こから度こまで、度合いと間合い。

地球暦は、日付や期間を角度や、度合いや間合いとして見ることができます。鋭角は鋭く、鈍角は鈍く、直角は物事を組み立てる建設的な角度。

仲良く分けたい八刀分。

360は約数が多く24パターンの円の切り分け方があります。なかでもスタンダードなカットは8等分。8という数字は円に連続性をもたらし、音楽もエイトビート、仏教では「法輪」と呼ばれています。「分」という字もよく見ると「八に刀」、8等分は分け方の基本なのですね。

二度三度、毎度360度。

「この度はありがとうございます」など、度には時空間を示す意味があります。タイミング良く間に合う(蝶つがいが閉じる)ことを「丁度」、每日繰り返されることを「毎度」など、日常的によく使っています。有ることが難しい「有難度(ありがたく)」や、準備をする「支度」なども円で考えてみると、また違った角度で見えてきます。

抜き差しを、している閏日閏月。

時計には歯車がありますが、天体周期はきっちりと割り切ることができないので、ときどき閏日のように端数をまとめて足して暦の調整をしています。「閏日」は4年に1日ですが、旧暦では約3年半に1ヶ月のペースで「閏月」が入ります。閏月が入る年は13ヵ月間となります。

年月日、太陽と月と地球の動き。

暦の基本「年月日」は世界共通の考え方。日付は違っても、もとは太陽と月と地球の動き。その枠組みの作り方でたくさんの暦のバリエーションが生まれています。

ノッている、自動操縦地球号。

時計のようにゼンマイを巻かなくても、車のように燃料がなくても、地球は每日オートマチックに全自動で動いています。私たちは乗組員として、すでに地球に丿っているのです。

歯車が、なくてもハモる太陽系。

8年間で金星と地球が5回会合するなど、各惑星にはそれぞれの周期律があります。その比率の違いは音楽の音程のようなもの。惑星が会合するときに和音のハーモニーが鳴っていると思うと、壮大な音楽が聞こえてきそうです。

日と月は、亀とうさぎのかけくらべ。

新月に見えないお月さまは、月のうさぎが寝ているよう。その後夕方から目を覚まして夜にかけて走るうちに、コツコツ亀のように歩む地球を追い越して、次第に月は朝方に出てきます。地球と月の動きを外から眺めてみると寝たり起きたりぴょんぴょんと動くうさぎと、亀のかけくらべのようです。

分度器の、響きは円のぶんまわし。

分度器の「分(ぶん)」は円運動のブンッという勢いよく回す響きから。昔はコンパスのことも「ぶん回し」と呼んでいました。もとポルトガル語のcompassoですが漢字で「根発子」と書いたのはなんだか笑えます。

へ〜、銀河もつむじも渦巻きだ。

自然界の渦巻きには黄金比率(1:1.618)美しい“らせん”を描くための数理がある。これは“0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34…”と前の数を単純に足していくだけだと発見したイタリアの天才フィボナッチさん(1170)。シンプルこそ美しい宇宙の秘密。

星に願いはかけ放題。

そもそも星には名前もなく、星座も時代や地域でいろいろな結び方があります。星は時空間の位置情報を知る目印のようなもの、人は名付けたり意味づけたりしながら昔から星に心を寄せて、天の物語の神話を創造していました。占いも願掛けも人の数、星の数ほどのストーリーがあるんですよね。

丸・四角、リングの形は、円と方。

地図の緯度経度など空間を把握する格子の四角のかたち。時間を象徴的する円環のかたち。宇宙の語源は宇=空間、宙=時間。四角と丸それぞれ形状は違えどどちらもリングと言う。四角と丸の基本的な図形は、時空間計測の舞台である。

右左、重ねて見てみる、渦の軸。

世の中、右か左かの違いは大きく思想を左右する。しかしよく考えてみるとどちらも円運動の回転に過ぎず、“右回り”を裏から見たら“左まわり”、また逆もしかり。右左は重ねてしまえば同じ回転ただの渦巻き。

六連星(むつらぼし)、すばるが見える視力かな。

いくつかの星がまとまって見えるプレアデス星団。ギリシャ神話では七人姉妹、日本では六連星。通常の視力の人が好条件のもとで、6~7個、視力が鋭い人では25個ものの記録が残されています。ガリレオは望遠鏡を使って36個の星を見ていました。すばるが見えるかどうかは視力の判断であり、市街地の光害の目安でもあります。

目を遠ざけて、はじめて分かる全体像。

カレンダーはつい日付を意識しがちですが、数字やマスよりも、大きな期間やスケールの中で今がいつなのか把握できると大局を見据えることができます。地図でも細かく見ていくよりも、大きな鳥瞰図で見たほうが現在位置と目的地がわかり、道や距離などが具体的に見えてきます。空間と同じように時間も俯瞰することが大切。

木星と土星は天の大時計。

太陽系で最も大きな木星は約12年で一巡り。その次に大きな土星は約30年で一巡り。2つの惑星の最小公倍数となるのは60年。今の時計の計時法が12進法と60進法を用いているのは木星と土星に由来していると考えられています。短い時間を刻む時計に対して、壮大な空舞台に大きな年月を刻む木星と土星は長針と短針のような関係性。

やってみて、まずは火星の2年ほど。

地球の1年の次は、ひとつ外側の火星軌道の周期にチャレンジしてみましょう。約2年は物事を継続していく最初のステップのような期間。新しいことを始めたらまずは火星が一巡りするまで続けてみましょう。2年後には仕事や環境にも慣れ、自分の役割や可能性が見えてくるはず。その次は大きく木星の12年へと飛躍です。

ゆっくりと結んで開く、惑星(ほし)の花。

各惑星は決まった公転周期を持っていますので、互いに結んだり開いたりする会合も定期的にやってきます。長い年月で結びの位置を追いかけていくと、それぞれに規則性のある動きが見えてきます。例えば金星と地球は8年間で5回、きれいな星型の五角形を描いて会合しています。星たちの巡り合いは宇宙の時空に花を咲かせているようです。

宵と明け、明星光る、金星結び。

金星が地球に近づいてくるときは夕方の西の空に“宵の明星”、そして「金星と地球の結び」を境に一転し、朝方の東の空に“明けの明星”として見えてきます。金星は夜空で一番明るく輝く恒星シリウスよりも最大で20倍以上も明るくなり、惑星の中でも一際目立つ存在。全天の中でもスーパースターです。

楽じゃない、上下左右のない宇宙。

上下左右があるから方向性がわかるのです。宇宙飛行士は自分がいる位置を常に太陽との相対的な関係で把握していますが、宇宙で方向感覚を得るのは大変なこと。地球暦では北極星の方から太陽系を見下ろしているような視点で位置と方向性を定めて描かれています。

リッチかな?数えて見たい自由時間。

時間を使うことを考えるとき、多くの予定をどれだけ消化できたのかタスクと効率を意識しがちですが、予定がないのも豊かな気持ちなれるもの。自分が自由に使える時間があるのは本当にリッチですよね。時間さえあれば大抵のことはできますし、人が最後に欲しがるのはお金よりも時間なのです。

ルーレット、当てる前から当たってる。

人は暦や日付に願をかけ記念日など特別な日を選ぶことがあります。大安や吉日よりも、1年全体が見えれば、弓矢で的を射るように日を当てて見ることができます。“どんな日か”よりも“どこの日か”位置が分かっていることは的を得ているようなもの。

歴史の歴は過去方向。

「暦」と「歴」はどちらも“れき”ですが、現在から未来を意味する“こよみ”としての“暦”に対して、歴史や学歴や履歴など、過去を表しているのが“歴”。麻という字の下にはすでに過ぎ去ったという意味で“止”という字が使われています。

ローカルで作る歳時記、七十二侯。

桃始笑(ももはじめてさく)や、寒蝉鳴(ひぐらしなく)など、気象の動きや動植物の変化など季節の移ろいを短文した七十二候(しちじゅうにこう)。二十四節気が固定的な言葉に対して、七十二候は季節風土に合わせて改訂されてきました。地域やその土地ならでは歳時記を盛り込みオリジナルの七十二候を作ってみてはいかがでしょう。

惑星の会合、年間100回ほど。

地球暦では準惑星の冥王星まで含めて9つの惑星があります。惑星たちが互いに直列するときを地球暦では惑星会合(結び・開き)と呼んでいます。日々ゆっくり動いているように感じる惑星たちですが、惑星会合は年間では100回ほど、数日に一度は太陽系ではイベントが起きているのです。

折り返す、天王星のハーフリターン(42歳) 。

平均寿命に近い84年周期の天王星。一生を天王星の一巡りとして見た時に、ちょうど半分の42歳は人生の折返し地点。長い一生の中でも人生の主題のような出来事を体験することが多い年齢。半生を振り返り、後半の人生を舵取りすることができる特別なタイミング。

ん〜、絶対季節感、出てきたかも。

譜面を見ながら楽器を弾いていると、次第に譜面がなくても演奏できるようになります。また自然と音感も身についてくるもの。暦も譜面と同様に、規則的に進む毎日の中で季節のリズムを感じるためのツール。使えば使うほど絶対音感ならぬ“絶対季節感”のような感覚が身についてきます。




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