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SNSを伸ばす思考に陥るのはどうしてか

何かにつけて「SNSを伸ばさないと」という考えになるのはどうしてだろう。

夢を見ながら数字の世界に入ると、氣づけばそんな思考になっている。


僕はまだまだ知名度の少ない漫画描きだ。

そんな僕の漫画について、熱く語ってくれた人がいた。

しんたろーたりーさん。
僕のTwitterのフォロワーさんだ。

彼がやっている #ろりラジ という番組に、広告を出させてもらった。

僕の新作漫画『スポットライトを浴びたくて……』の広告だ。


普段から僕の漫画を読んでくださってるしんたろーたりーさん。

番組の宣伝枠は5分程度とのことだったが、その日はなんと20分も喋ってくれた。

僕の漫画に対してよほど感じるものがあったのだろう。

想いが込もっているのが伝わってくる。

配信を聴いて、僕の漫画にそれだけの想いを持ってくれていたことを知り、とてもとても嬉しい氣持ちになった。


しんたろーたりーさんをフォロワー数として換算すると、1 だ。

それ以上でも、それ以下でもない。

フォロワーさんにはいろんな人がいる。

いつも応援してくれる人
仲が良い人
一度会ったことがある人
全く面識のない人

いつもいいねをくれる人、そうでない人

どの人も数字で換算すると1だ。


口コミで事業が成立している人の話はたまに聞く。

お客さんの評価が、新しいお客さんを連れてくる。半連鎖的な集客で、事業を保てている人の話だ。彼ら彼女らがSNSの数字をもっているかというと、必ずしもそういうわけではない。


大切なのは数字よりも人。

しんたろーたりーさんの、僕の漫画の宣伝を聴いて改めてそう思った。

僕の漫画に興味のない人が、僕の漫画の宣伝を20分してくれるのと、しんたろーたりーさんが僕の漫画を20分宣伝してくれるのとでは、リスナーさんへの届き方が大きく異なるだろう。

そもそも、僕の漫画に興味のない人は、5分の宣伝枠で20分も喋ってくれない。


自分の作品を評価してくれる人を大切にしていきたいと、改めて思った。

この思考はもう何周しただろうか。数字の世界に入るとつい本質を見失ってしまう。きっと、数字を持っている人が輝いて見えるからだろう。


数字が大切じゃないと言いたいわけではない。

活動を継続する上で、数字はとても大切だ。


言いたいのは”よりも”という話。


物事が数値化されるが当たり前になったこの世界で夢を見るのであれば、

数字は評価の基準にはなるが、実際に評価をしてくれるのは数字ではないことを、身に染みて知る必要があるのではないだろうか。


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僕の漫画の宣伝を5分の枠で20分もしてくれたときの放送はこちらです▼


漫画『スポットライトを浴びたくて……』公開中です。

音楽好きな主人公が、音楽をやらずに無難な生活を送り、自分の人生に葛藤するお話です▼



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