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どうして人はこんなにも応援してくれるのだろうか

全く見覚えのない建物の壁に、僕の作ったチラシが貼ってあるのを見かけた。

Facebookへ、知り合いが投稿した一枚の写真。


僕が描いている漫画の宣伝用に作ったチラシが、見知らぬ壁に貼られている様子が写っていた。



何が起きているのかわからなかった。


そのチラシは、20人程度の限られた人にしか手渡していなかった。

それが、どういう経緯でこうなっているのか。


困惑する最中、嬉しさと感謝だけはものすごい勢いで込み上げてくる。



彼の投稿文を読むと、共通の知り合いが経営しているお店に行ったことがわかった。

彼と僕の共通の知り合い、と言っても、僕がその共通の知り合いとお会いしたのはつい先日のことだった。

言葉を交わした時間も、10分かその程度。


そんな、先日お会いしたばかりの、ごく短い時間しか接していない方々が、

そのとき手渡した漫画の宣伝用チラシを、経営されている店舗の壁に貼ってくださっていたのだ。


なんとありがたいことか。


感謝の氣持ちが溢れかえる。

僕はすぐに、その方々へお礼の文を送った。


投稿してくれた彼にも感謝だ。

彼が投稿してくれなければ、この行いを知るよしもなかった。




どうしてそこまで応援してくださるのだろう。



悪い癖だ。

彼らのあたたかさを受け、嬉しさと感謝が溢れる反面、

つい、自分と比べて考えてしまう。


僕はそんなにできた人間じゃない。




相手をよく知らないうちから応援するとったことを、これまでにしたことがない。

好きになった人を応援することは往々にしてあるが、誰かを応援することを理念や信念に据えて生きたことは、31年の人生で一度もない。

まして、数日前に出会ったばかりの、たかだか10分程度しか言葉を交わしてない方を応援するなど、僕にはとてもできない。


大抵は自分のことで背一杯。

僕が応援する人は、中身を知って、好きになった人だけだ。



現在、僕のことをそれほど知らないであろう方々から、僕の漫画制作へたくさんの応援、ご支援をいただいている。

中には、「若者を応援するのはオトナの役目だからね」と言ってくれた人もいた。

そんな、知り合って間もない頃から躊躇なく応援してくれる方々と、自分をつい比べてしまう。



どうして人はこんなにも、応援をしてくれるのだろう。


僕にはまだまだ、誰かを想う氣持ちが足りていない。

もっともっと、相手に対してできることがあるはず。

もっともっともっと、相手のために尽くすことができるはず。


せめて、なにか、少しでも…。


そんな氣持ちが湧いてやまない毎日だ。

心がざわついている。


また少し、成長する機会なのかもしれない。


こんなにもあたたかい世界で生きていられることに感謝しかない。

自分がそうしてもらっているのだから、自分もそうするのが自然だろう。


同じ世界で生きている、同じ人間なのだから。


ほんの少しでも、誰かのためになることを、もっともっと考えて、精一杯与えていこうと思う。




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僕の漫画の宣伝チラシを貼ってくれている、『おむすびcafeつむぎ』さん

Instagramに投稿されている美味しそうなおむすびの写真に、心躍ります。

https://www.instagram.com/tumuginosasaki/


ー子供も大人もおじいさんもおばあさんも、あたたかい空間で一緒にいられたらー

そんな想いのもとに始まった、おむすびcafeつむぎ。


見知らぬ人と触れ合う機会が減っている現代では、互いの間にとても厚い壁が生じているように感じます。


一昔前に見かけた、近所のおじさんが子どもを叱る光景も、今ではすっかり見なくなりました。悪さをした子どもはすぐに警察か学校に通報。他人は他人、自分は自分という感覚が、時代が進むにつれて強まっているように感じます。

古来より、人は地域一体となって町を開拓してきました。子は宝、地域のみんなで守るのが大人の務め。そんな想いで守られ、受け継がれてきた地域のまとまりが今、失われようとしています。


他人は他人、自分は自分。


そんな、寂しさ漂う現代で、おむすびcafeつむぎ では”地域で子育てができる環境”をつくっています。

地域での子育てをスローガンに掲げ、飲食店、キッズスペース、介護施設を合体。

年齢関係なく、どなたでも集える場所になってます。

『地域での子育てを通して、多世代間の交流を産み、地域を元気に🎶』(HPより引用)

いろんな世代の人たちが集う、おむすびcafeつむぎ、よかったらページを覗いてみてください。



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