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余計なものに振り回されて人生を見失っていた話

好きなことを目指して道を進んでいたはずなのに、いつのまにか自分を見失ってしまう。そんな経験ありませんか?余計な情報に振り回されて、いつの間にか人生の迷子になってしまう。僕がそうでした。

漫画家かいちが人生を見失っていた話と、僕の新しい挑戦のお話です。よかったら聞いてください。


「漫画だけで生きていく。」そう思い、貯金ゼロでアルバイトを辞めて、漫画業で独立して一年半。7月に入って、仕事がほぼなくなりました。3ヶ月ほどお世話になっていたクライアントさんから急に漫画事業停止のご連絡を頂いたのです。

急に仕事がなくなって、「これからどうしよー。」なんて考えて今一度、自分の漫画活動を振り返ってみました。

振り返ってみて思いました。僕は漫画の仕事取るのが向いてません。


そもそもなんで漫画業で独立しようと思ったかというと、「漫画を描いてお金をいただける方が絶対に幸せに決まってる」と思ったからです。僕は漫画を描くのが好きなので、「アルバイトでお金を稼ぐよりだったら…。」と思ったわけですね。


でも実際に「漫画だけで生きてく」をやってみると、それまで気づかなかかったことに気づきます。

やってみて思いました。僕は営業が大の苦手でした。人見知りの僕は、自分から相手に話しかける行為が苦手です。その行為をするだけでもメンタルゲージがすり減ります。営業は、自分から仕事を売り込む行為ですから、当然メンタルゲージを消費していくわけですね。しかも仕事となると尚更緊張感が増して、余計にメンタルがやられます。

加えて価格交渉も苦手でした。クライアントさんに提示された金額が安すぎると思っても、「ここで値上交渉をしたら、断られるかもしれない。」と思ってしまい、なかなか交渉できずにいました。

結果的に、僕が取れる仕事というのは非常に安価案件なものばかりでした。報酬は時給換算すると1000円以下の案件がほとんどでした。空いた時間に創作をしたいのに、自分の時間がほとんど取れないという日々が続きます。

それでも、続けていけば慣れていき、徐々に業績も上がっていくかなと思っていました。しかし、独立から1年半経っても業績はさほど伸びていません。生活は相変わらずギリギリです。


また、人と比べるわけではありませんが、僕より後に専業で独立した人がどんどん業績を伸ばしていく姿をみて、「あの人はこういうの向いているんだな。」なんて思っていました。


結果的に、僕は漫画の仕事をとって生活していくのが向いていなかったんですね。向いてたらきっと、1年半もあればもう少しマシな生活ができていたと思います。


この一年半を振り返ると、やっぱり辛かったなって思います。

常に不安と戦っていました。お金がない不安とか、案件が終わるたびに次の仕事どうしようとか、本当に毎月お金がギリギリでなんとかやりくりして凌いでいました。当時は、今に一生懸命だったので、できることを精一杯やっていました。「辛い」とは考えないようにして、なるべく前を向いて生きていました。

アルバイトをしようかと何度も考えました。でも、「漫画の仕事だけで生活している自分」を失いたくありませんでした。

漫画の収入だけで生活できるようになると、いろんな方に「好きなことだけで生活してるなんてすごいね」なんて言われるようになりました。ここで余計なプライドが発生してしまいます。またアルバイト生活に戻ることで、周りから残念がられたり、冷たい目で見られたりするのを恐れていました。

「なんとかプロ漫画家の自分でいたい」と、必死にしがみついていました。


今一度振り返って、全部をフラットに見てみると、やっぱり辛かったなって思います。

一度冷静になって、それを実感してしまうと、「もう、やりたくないことはやりたくないな」と思ってしまいました。


僕が甘いのかもしれません。プロというのは、やりたくないこと、辛いことを我慢して、乗り越えて、仕事をこなしていくものなのかもしれません。でもやりたくないんだから仕方ないじゃないですよね。一度折れてしまったら、モチベーションは簡単には戻りません。


今回、仕事がなくなって改めて、自分の漫画活動を見直しました。

思ったのは、「別に漫画の仕事でずっと食っていくこと自体が、自分の目的じゃない」ということ。


僕がやりたいことは創作漫画を描くことです。創作漫画を通してメッセージを伝えることです。僕の作品を通して、前向きに生きれる人が増えたらいいと思っているわけです。

なんかいつの間にか、「漫画の仕事だけで生活してる自分」じゃないといけないと思ってました。「漫画の仕事で生活して、業績が安定したら創作に取り組もう」と、ずっと思って1年半活動してきました。


この一年半、自分が本当にやりたいことは1ミリも前に進んでいません。このままいくと、これからも進みません。


「じゃあ、もう今創作やればよくない?」と思いました。やってみようと思いました。一度好きなことを全力で。Twitterに投稿した漫画は、思った以上に反応がありました。(よかったら読んでください。)





「あ、もうこれ続けていけばいいじゃん」


僕の中で、いろいろと吹っ切れました。向いてないことを頑張るより、好きなことを思いっきりやった方がいいなって。

これまでは色々と考えて活動してきました。需要のある漫画描かなきゃ。とか、戦略的に仕事をとっていかなきゃ。有益な情報を発信して自分に価値を付けなきゃとか、実績を鼓舞して自分に付加価値をつけなきゃ…。とか、

でも、そんなものはもう知りません。

僕が自由に漫画を発信して、興味を持ってくれた人が集まってくれたらそれでいいです。

余計な重りも外します。「漫画の仕事で生活している自分」は要りません。仕事はアルバイトで構いません。周りからの目は気にしません。数字も一切気にしません。

もちろん、独立期間に学んだことはたくさんありました。それはそれで本当にいい経験でした。ただ、もういいかなって。


もうやりたくないことはやりません。好きなことしかやりません。生活はギリギリだけど、それでもいいです。好きなことをやり続けます。それだけです。

僕の人生、なるようになってください。


✴︎


僕は好きなことをやり続けると決めました。それに伴って、新しい挑戦をします。

短編創作100本作ります。

先ほど載せた短編の創作漫画を100本作ります。100本こなして、作品を作る力をつけていきます。そして、自分がずっとやりたかった長編作品に挑戦していきます。

今年は元々、そういった短編をたくさん描く予定でした。しかし、仕事漫画の件もあってなかなか進みませんでした。先ほど書いた通り、もういいです。本来やりたかった方向に舵を切ります。

たくさん描いて、上手くなって、面白い作品を作れるようになって、ゆくゆくは世界に通用する作品を作って、全世界に僕の作品を届けます。

そのために生きていきます。もう迷いません。僕はやります。

僕の創作が楽しみな方は是非とも応援してください。
僕の人生に興味がある方も、是非とも応援してください。

僕は誰に応援されなくても漫画を描き続けますが、誰かに応援していただいた方がより早く夢を実現できます。より早く、よりたくさん僕の作品を見たかったら、是非とも応援してくだい。あなたの応援が力になります。



「かいちの創作研究室」というファンクラブ型コミュニティをやっています。

かいちの創作研究室は、漫画家かいちの成長を見守っていただくファンクラブ型コミュニティです。僕が活動に失敗する様子や、悩んでいる様子、成功していく様子を、毎日記事にしてお届けしています。僕の創作活動を応援していただきならがら、ときには助けていただきながら、かいちの成長を一緒に楽しんでいただけたらと思います。

僕の人生を買ってください。


「かいちの創作研究室」詳細は各ページをご覧ください。いろんなプラットフォームでやってます。

※2021/10/29追記 ファンクラブは現在、「かいちのファンクラブ」に改名し、CAMPFIREのみで運営しています

・CAMPFIRE
https://community.camp-fire.jp/projects/view/163512


ご自身の生活スタイルに合うプラットフォームでご登録いただけたらと思います。


人生を生きるのは難しいです。余計な情報に振り回されて、迷ってばかりです。正解は誰にもわからないから、迷ってしまうのは当然かもしれません。でも、余計なものを削ぎ落とすのは可能です。「あれをした方がいい。これをしなきゃ。」それって本当に必要ですか?いつの間にか必要のない方に頑張ってませんか?いつの間にかくっついた、余計なものに振り回されているかもしれません。

僕はそうでした。

自分が本当にやりたいこと、好きなことはなんなのか。そのために生きるってどういうことなのか。

僕はもう迷いません。余計なものは全て落として、自分の気持ちに正直に生きていきます。


かいちの自己紹介記事▼






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