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逃げも挑戦

ネットの世界に足を踏み入れたのは〝逃げ〟でした。

元々は出版社に通って、雑誌からの連載を目指していたのですが、6年通っても結果を出すことができず。出版社から離れ、ネットの世界に逃げてきました。

出版社を離れた理由はいろいろあるのですが、「商業連載しているような作家さんたちと戦っても勝ち目がない」と思ったのは確かです。

逃げから始まったネットでの創作活動ですが、おかげで今は自分らしく創作活動ができています。

今のぼくには明確な敵がいません。

「あいつに勝ったら連載をとれる」なんてことはなく、勝手に連載をしようが、どんな創作活動をしようがぼくの自由です。その代わり、戦いの場は自分で作らなければなりません。一定の読者がついている商業誌で連載するのとは違い、自分でお客さんを集め、自分で作品を売っていかなければなりません。

一見たいへんそうに思うかもしれませんが、ぼくにとってはそうでもありません。〝自分に合った戦い方ができる〟という点ではたいへん都合が良いです。

出版社に通っていた頃は、与えられた戦場で、与えられた戦い方で戦っていました。しかし今は、戦場から自分で作って、実際に戦ってみて、試行錯誤を繰り返しています。

ぼくだけの戦場でぼくだけが戦っているので、他の人と競争する必要がありません。考えることは常に、誰に勝つかではなく、どう結果を出すかです。


こうなってくると、逃げだったものが挑戦に変わってきます。

〝商業連載しているような作家さんたちと戦っても勝ち目がないと思って出版社から離れた〟ことが、〝自分に合った戦い方を見つけるために新しいことに取り組んだ〟ことになってきます。

考え方によっては常に挑戦です。

他人から見たら逃げでも、自分のために取った行動ですから。

自分に負けさえしなければいいんだなって思います。自分に負けたら、今までやってきたことが無駄になるじゃないですか。自分に負けさえしなければ、その先は続くから、道が続いている限り、行動することは全て挑戦です。


今もまだ自分に合った最適解は模索中です。相変わらず試行錯誤する毎日です。でも、出版社に通っていた頃よりはずいぶんと前に進んでいる実感があります。あの頃は、誰かに勝たなければ前に進めない世界でしたから。今は、作品を出すたびに読んでくれる人が現れるので、コツコツつみ重ねていこうと思えるのです。先はわからないですが、これからも続けます。自分に負ける日が来るまでは、どんどん挑戦していきます。


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●かいち|漫画家
1991年、秋田県生まれ。20歳から漫画家を目指す。出版社に6年間漫画を持ち込むも実績ゼロ。26歳フリーターという現状に悩み、夢を諦めかけたが、ネットの可能性に掛けて再起。Twitterを中心にネットで漫画を公開。自身が仮想通貨で300万円失った体験を元に描いた漫画『仮想通貨体験記』が話題になり、Google検索「仮想通貨 漫画」のキーワードで検索1位を獲得。Twitterに投稿したエッセイ漫画『成功したいなら、成功している人の意見を真に受けろ』が1.2万リツイートを超え、Yahoo!ニュースに掲載。その他の作品に『Decade(ディケイド)』『かいちの幸せの見つけ方』などがある。


#毎日女子 を達成するまでのエッセイ『継続できなかった僕が366日の毎日イラスト投稿を達成するまでの話』をnoteで連載中▼

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