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ゴルフは「うまくいかないを楽しむ」スポーツだ

先日、本屋に行ったときにゴルフの松山英樹選手の自叙伝、『彼方への挑戦』を買いました。

本の帯にも書いてある、

ゴルフは「うまくいかないを楽しむ」スポーツだ

という言葉が印象的でした。

また、ゴルファーの試合における心理状態の移り変わりを知ることができたのも面白かったです。

自分はゴルフに関しては家族がテレビ中継を観ていたら、横で一緒に観るくらいの知識です。なので、プロゴルファーの一打にかける想いを知ることができたのは勉強になりました。

そんなゴルフ知識に乏しい自分でも、先日のマスターズで固唾を呑んで観ていました。知らないなりにマスターズ優勝に喜び、興奮しました。


本を読むことで、これまで知らなかった松山選手の今までの苦労や優勝への想いを知ることができました。

「ホントにとんでもないことを成し遂げたんだな」と再認識しました。


ゴルフは「うまくいかないを楽しむ」スポーツだ

そのマスターズの覇者となった松山選手がマスターズ4日間72ホールの振り返りを本の最後にしています。自分はその箇所が一番感銘を受けました。

4日間72ホールで記録したストローク数は「278」だ。そのすべてを思い返したとき、「自分の狙い」「実際に放ったボール」「結果」、そのすべてがマッチした、最高にうまくいったと思えるショット、パットを数えたら、たった20打しかなかった。最終日でいえば、17番と18番のドライバーショットだけだ。
〈中略〉
「すべてが完璧だ」と思えるショット、パットはすべてのストロークのうちで10分の1に満たない。つまり、ゴルフはたくさんの「うまくいかない」をつなぎ合わせてスコアをつくるゲームだ。
 でも、うまくいかないから、うまくいったときが楽しい。
 うまくいかないから、うまくいったときを想像する。
 なぜ、うまくいかないかを考え、それを突きつめるのが楽しい。


あらゆる角度から”言い訳”をすればきりがないが、そういった自然や時間とのつきあいが上手でないと、より上のレベルに行くのは難しい。


マスターズの覇者でも満足いかないショットが大多数を占めていることを知って驚きました。


天候、風、芝、傾斜、対戦相手の調子などなど……、あらゆる角度から言い訳ができてしまうゴルフにおいて、自分ができることを突き詰めていく。

だからこそ、松山選手はマスターズを制覇したのかと思いました。


人生もゴルフも「うまくいかないを楽しむ」


松山選手も本の中で語っていましたが、人生もゴルフと同じ様にうまくいかないことの方が多いように思います。

・自分だけ失敗する仕事で指示されたことをやったのに「なんでこんなことやっているんだ!」と怒られる
・お気に入りのAirPods Proが朝になったら突然壊れている
・早く寝たいのにベッドに入ってもなかなか寝れない
・食べたくないのに気づいたらお菓子を食べている
・行きたくない飲み会に参加している
・趣味でやっているはずのゲームでイライラする

ゴルフ同様、挙げだしたらキリがありません。

でも、言い訳はいくらでもできるからこそ、その言い訳の中から改善点を見つけ出して1個1個潰していく。


そうやって、うまくいかない状態から少しずつ前進していく。

その過程を楽しめるようになったら、人生も今よりめちゃくちゃ楽しくなるのかもしれない。

と本を読んだら思うことが少しだけできました。


昇進、合格といった直接的な成功自体を楽しんだり喜ぶだけでなく、

成功に至る過程のちょっとした変化や成長を楽しむことが

人生の幸福度を上げていくのかもしれないなと思いました。


自分も失敗してモヤモヤしても、その後に振り返りや改善を重ねて、変化や成長過程を楽しんでいきたいなと思いました。


とりあえず、今日はモヤモヤの原因になっているものを全て書き出して、各個撃破していきたいと思います。

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