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第2誕生日
外へ出ないように押し込めているんだよ。
感情がわからないんじゃないよ。
他人の口を通してだったけれど、それは私から「私」への決死のメッセージだった。
「自分が本当ことを言ったら、外へ出したら、私の好きな人たちを傷つけてしまう」、そう思っていた。断片的にではあるけれど、いろんなことを学び、それは随分歪んだ観念だと、理解はしていたけれど、腑に落ちてはいなかった。
どう受け止めるか決めてるのは、その人でしょ?
ーーうん、知ってる。
確かに、意見が合わないことや、人を傷つけることは、あるよ。
ーーそうだね。
傷ついたって言われて、海ちゃんは傷つかなかったの?
ーー…………。
そんなこと、考えたことなかった。相手を傷つけたら、自分が悪いんだと思っていた。
言葉は続く。
傷ついた、傷つけられたって、言ったもん勝ちじゃない?
どちらが正解、間違ってる、って、脳は白黒つけたがるけど、心は白黒つけるようなものじゃないんだよ。どっちも、混ざっているんだよ。「私が悪い」って自分自身に決めつけられて怒られて、必死に出てこないように押さえつけられて、心は怯えて出てこられなくなってるんだと思うなぁ。
傷ついても傷つけてもいいのよ。人間ってそういうものよ。傷つけたらごめんなさいって言えればいい。話し合えばいい。
だから、これまでごめんって謝ってごらん。
もうそんなことはしないって。なにがあっても、自分だけは絶対自分は味方をするって、伝えてあげて。
これまでよく、がんばってきたね。ごめんね。そんなところに押し込んでごめん。もう今から、なにがあっても、私はあなたたちを護るから、って。
くっついてくる思考がある。あれやこれや。でも今それは枝葉だ。幹でもない。私はいま根を掘り起こしている。顔を背けられない。逃げちゃいけない。
傷が大きすぎて、受け止められないほど弱いと思っていた。そんなことはなかった。私は思っていたより成長していて、涙は出たけど受け止めることが、できた。
今日は第二誕生日だ。
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