2022年度、読書記録

年末なので、今年読んだ本を振り返ってみました。

「もしも今の仕事がなければ読まなかったはずの本」(要するに仕事のために仕方なく読んだ本、ということです。昔は仕事のために読んだ本でも「面白い」と思えたことも多かったのですが、最近は、そうした本を読む時間は、「今、自分が読みたい本を読む時間を奪われている」という感じばかりが募ります、老い先の短さを感じると、自分が読みたいと思う本だけを読みたいです)というを除いてみると、100冊にも至りませんでした。

今年は、『ミステリと言う勿れ』で始まったかなと思います。この作品については書きたいこともあるのですが、時間と体力(時間と体力、というのはほとんどイコールです)がなかなか許してくれません。ともかくも、これはテレビドラマもハマりましたし、原作のマンガも面白いです。

下期では『後宮の烏』にはハマりました。
アニメを見たのがきっかけですが、古本が流通していなかったので、全7巻、新刊で購入してしまいました。
金庸さんの作品が映像化されたものが好きで、あまり「後宮もの」とか「大奥」とかのカテゴリーのものには触手が動かなかったのですが、この日本の作家さんが書いた、(中華っぽい)架空の大陸を舞台にした作品は面白かったです。『擇天記』を観た時以来の面白さ、でした。

退職をあと数年後にひかえて、まだ給与収入がある間に、その後に読むための本を買っておこう、という気持ちになって、今年は、当面読まないけれどもとりあえず入手した本が多かったです。
『三国志』とか『南総里見八犬伝』とかをとりあえず買いました。
『南総里見八犬伝』なんかは、今すぐ読み始めたいところなのですけれども、仕事を考えると許されないので、当初の予定どおり、退職後に読みたいと思っています。ほんと、休日にも仕事のことを考えなければならないような日常、そして、老後、たぶんおそらくは小泉・安倍・岸田で壊されてしまった僕ら世代の老後を、誰か取り戻してくださいって、思います。ですが、まぁ、それはそれでともかく…

昨年あたりからですが、僕が好きな作家さんの本を読み直し始めました。
その一人は横溝正史さん。

『犬神家の一族』の映画化で横溝正史さんが現在に返り咲いたのは1976年でしたが、その時僕は、15歳でした。父親が買ってきた『犬神家の一族』の文庫本を読んで、こんな面白い話があるんだ、と、一気に、横溝正史ファンになりました。

もうひとりの作家さんは、内田康夫さん。探偵・浅見光彦の生みの親ですが、ある時期までは新刊が出るたびに購入していました。
いつの頃からか、そうしたことをしなくなってしまったのですが、今、古本を中心に、内田先生の著作を集めています。

実は僕は、一度だけ、内田先生と直接言葉を交わしたこともあり、その時には、並んで一緒に写真も撮っていただきました。

自分にとって「関わりの深い」作家さんの作品は、きちんと集めて、きちんと読まなければ、という思いもあり、今、集めつつ読んでいます。

後は「グインサーガ」。
栗本薫は、僕らの世代にとっては、中島梓とともに、憧れの先達だったわけですか、栗本薫くんが残したグインサーガは、きちんと読みきらなければならないなーと思い、昨年来、少しずつ読み進めています。

ともかくも、今年は思うように本が読めなかったなーと思っています…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?