「〇月〇日、区長になる女。」
ポレポレ東中野で公開中のドキュメンタリー映画「〇月〇日、区長になる女。」(監督・ペヤンヌマキ)を観て来ました。
2022年6月の杉並区長選挙。緑豊かな文教都市で行政が進めている再開発、道路拡張、施設再編計画にストップをかけたい住民たちが、擁立した、元NGO職員・岸本聡子さんの選挙戦を支援者が内側から撮影した作品です。
草の根的な市民選挙を展開し、3期12年勤めた田中良氏をわずか187票差で破り、初登庁するまでを追っています。
先日、タレントの渡辺満里奈さんもこの作品を観たそうでXで「民主主義の誕生を見て胸が熱くなったよ」と絶賛していました。おニャン子時代に仲良しだった生稲晃子氏が参院選で自民党から初当選した時には沈黙していましたが…(笑)。
私も岸本さんは杉並区長に相応しいと思いますし、隣の中野区の住民としても、新しい風で良い影響を及ぼして欲しいと期待しています。その人柄は、この作品を観れば十分に伝わってくるでしょう。
ただ、ドキュメンタリー映画ファンとして欲を言えば、制作者が岸本陣営だとはいえ、やはり反対陣営にも踏み込み、話を聞いてみるべきだったと思います。「岸本さんの支持者なのですが、お話伺えませんか」と声をかけたら、どんな反応をするか。一喝して追っ払われるかもしれないし、お茶を勧めながら和やかに語り出すかもしれない。そこは是非観たいところでした。
政治家というのは、結果責任を果たして評価されるものだと私は思っています。そういった意味でも、岸本さんの実績が評価されるのは、まだ先でしょう。隣の区から期待しながら見守っていきたいと思っています。
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