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 「ジャーナリストの条件 時代を超える10の原則」

 ジャーナリズム倫理の金字塔として世界中で読まれている名著「THE ELEMENTS OF JOURNALISM」第4版の訳書が「ジャーナリストの条件 時代を超える10の原則」として新潮社から出版されました。翻訳は元共同通信で現在は早大教授の澤康臣さんです。世界的スクープとなったパナマ文書報道に携わった、私が敬愛するジャーナリストです。
 20年以上前に日本評論社から出版された旧訳書「ジャーナリズムの原則」は、私もすでに読んでおり「ジャーナリズムの第一の責務は真実である」で始まる10の原則は、常に心に留めておきたいと思ってきました。この第4版はSNS時代となり、フェイクニュースが世界中を跋扈する今に対応するものに改訂されています。
 ジャーナリズムの本質は「不易流行」だと私は思っています。本質は変えずに、新たな時代へと対応していく。まさにこの名著が、版を重ね、翻訳されて日本でも読み継がれていくということは、ジャーナリズムの希望と言っても決して大げさではないと思います。
 私にとってまさに「基本書」であり、座右の書。ジャーナリズムに関心のある方、何を信じて良いか分からないと報道への不信感を持っている方。いろんな方に是非手にとって欲しい一冊です。

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