【税金編】所得について
こんにちは。
かいです。
今回は「【税金編】所得について」紹介します‼️
※この記事は約7分で読み終わります。
【この記事を読んでわかること】
✅税金と所得の関係
✅所得について
✅所得の種類
✅所得の出し方
所得について
まず税金を計算するのに所得を計算する必要があります。
所得とは、「獲得した収入から、収入を得るためにかかった費用(経費)などを差し引いた利益」のことです。
【基本的な所得の計算式】
収入ー経費=所得
そして所得はその性格によって10種類に分けられます。
1.利子所得
2.配当所得
3.不動産所得
4.事業所得
5.給与所得
6.退職所得
7.山林所得
8.譲渡所得
9.一時所得
10.雑所得
利子所得について
利子所得とは預貯金や国債の利子などで得られる利益のことです。
利子所得は源泉分離課税制度なので、銀行・郵便局などが勝手に税金分を天引きし、残ったお金を振り込んでくれます。
所得の計算式は、
[利子所得=収入金額]です。
配当所得について
配当所得とは、株式の配当金・投資信託の分配金などの利益のことです。
配当所得は「総合課税」、「申告分離課税」、「申告不要」といった課税方法を選べます。
所得の計算式は、
[収入金額−元本取得に要した負債の利子]です。
不動産所得について
不動産所得とは、土地・建物を貸し付けることによる地代や家賃の利益のことです。
不動産所得は総合課税方式です。
所得の計算方式は、
[収入ー経費]です。
事業所得について
事業所得とは、小売業・サービス業などの商売による収入のことです。
事業所得も総合課税です。
事業所得の計算式は、
[収入ー経費]です。
給与所得について
給与所得とはサラリーマンの給与やボーナスのことです。
課税方法は総合課税です。
所得の計算式は、
[収入ー給与所得控除額]です。
退職所得について
退職所得とは、いわゆる退職金のことです。
退職金は老後に必要なお金という観点から、より税金の負担を軽くした「分離課税」方式が採用されています。
所得の計算式は、
[(収入ー退職所得控除額)÷2]です。
山林所得について
山林所得とは立木の売却による収入のことです。
こちらも退職所得と同様に分離課税方式が採用されています。
所得の計算式は、
[収入ー経費ー特別控除額(50万円)]です。
譲渡所得
譲渡所得とは、資産の譲渡による収入のことです。
譲渡所得には、所有期間が5年超の長期譲渡所得と5年以内の短期譲渡所得の2種類があります。
課税方式は総合課税または分離課税です。
所得の計算式は、
[収入ー(取得費+譲渡費用)ー特別控除額(50万円)]です。
一時所得について
一時所得とは、馬券・舟券の払戻金、保険の解約返戻金などの所得のことです。
この所得は総合課税方式が採用されています。
所得の計算式は、
[収入ーその収入を得るために支出した金額−特別控除額(50万円)]です。
雑所得について
雑所得とは、1〜9以外の全ての所得のことです。
雑所得は総合課税方式が採用されています。
所得の計算式は、
公的年金等の場合
[収入ー公的年金等控除額]
公的年金等以外の場合
[収入ー経費]です。
【参考】公的年金等に係る雑所得の速算表
※「総合課税」と「分離課税」とは?!
総合課税とは、上記で紹介した様々な性質の利益を最終的に総合して税金を課す方式のことです。
この課税方式は所得税の原則的なものです。
分離課税とは、税金を軽くしたいという方針から独自の計算法を採用する方法のことです。
※控除とは?!
控除とは、ある金額から一定の金額を差し引くことです。
控除には様々な種類があります。
別記事にて紹介予定。
所得税の計算方法
所得税の計算方法はザックリ言うと、
[(総合課税の税額+分離課税の税額【山林所得の税額+退職所得の税額】)ー税額控除=所得税額]です。
【総合課税の税額の出し方】
総所得金額−所得控除=課税総所得金額
[総所得金額の計算式]
利子所得+配当所得+不動産所得+事業所得+給与所得+短期譲渡所得+雑所得+(長期譲渡所得+一時所得)÷2
課税所得金額×(税率)=総合課税の税額
※税率は所得が多いほど高くなる「超過累進税率方式」となっています。
※国税庁HPより引用
【分離課税の税額の出し方】
山林所得金額
収入ー経費ー特別控除額(50万円)=課税山林所得金額
課税山林所得金額÷5×税率=山林所得の税額
※税率は超過累進税率です。
退職所得金額
(収入ー退職所得控除額)÷2=課税退職所得金額
【参考】退職所得控除
※国税庁HPより引用
課税退職所得金額×税率=退職所得の税額
以上です。
まとめ
税金を計算するのに所得を把握することが必須です。
そしてその所得は10種類に分かれていて、それぞれの性格に応じて総合課税方式や分離課税方式が採用されています。
自分の所得はどの種類に分類されるのか確認してみましょう‼️
【参考文献】
・国税庁HP
・所得税法
【注意点】
税金関係のルールは毎年変更されます。
最新の情報は国税庁HPより確認をお願い致します。
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