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船出

友人と行き先は同じでも乗る船が違うとわかってしまう事。
行く先に着けば、お互いの無事を喜び、交友は変わらない。
違う船に乗っている間もお互いの状況を伝え、励ましあえる。
だから、今、ここにて私だけが違う切符を持っていたとしても
淋しくはないし、孤独でもない。

手放さなくてはならない思いの中に「何かにこだわる」ということがある。
こだわってるいる自分が好きだから、なかなか手放せない。
「こだわる」事は私の大切な個性のひとつだから必要な「こだわり」以外は
削ぎ落ちていくだろう。
でも、間違ってしまうと感覚が鈍る。

振り向くと昔からの友人が微笑んで手を振ってくれるから
ほっと、安心して私は進むことができる。

いろんな境界線が曖昧になり、手探りで進む中
足元だけはしっかりと踏みしめている実感が大切なんだ。

「目を凝らすな、風を作れ!」

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