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社会人3年目、2022年上半期を振り返る

「自分のこと表現するの、そんなに得意じゃないよね?」
「考えすぎなんじゃない?」
「まだ異動して半年で何がわかるっていうの?」

どれにも今すぐ「違う」と言いたい。というかもはや口には出ているし、全身で違うと反発し続けてきた。
けれど、悔しいけれども、どれも至極真っ当な他者から見た私への評価だ。

小さな違和感

社会人になってはや3年。とにかく生き急いでいて焦っていた、と思う。
このままでいいのかな、良くないよな。
頑張っている友達に置いて行かれてしまう。
この環境で私合っているのかな?なんか違うよね。
ずっと頭の中をぐるぐると巡る小さな違和感。

違和感は時に急激に膨らんで、不安に襲われイヤイヤ期を迎えては、
環境のせいが全てではないとなんとか自分の中で消化してやり過ごしてきた。

今年3月、「過去1地に足がついた」と自負できるくらいに落ち着いていた。
が、たった三ヶ月でまたザワザワと違和感のもやもやが復活し始め
先週キャリアプラン面談をいいことに耐えきれなくなった。

(※私の会社では年に一度キャリアプラン面談という上司との面談で、現部署・他部書でのやりたいことや強みなど今自分の思うことを伝えることができる。)

正直今の環境に不満はない。社内の人もいいし、関わるお客様もいい人ばかりだ。
移動や出張は多いが、残業はそんなに多くないし、休日に仕事が入ることもない。
比較的自由に過ごしているが、成果で何か言われることもない。
私の仕事に対してアドバイスをもらうことがあっても、指摘や否定をされることはなく、「なんでもやってみて」「わからないことは何でも聞いて」「心配なことはないか」「助けられることはあるか」と大いに気にかけてもらっていると思う。
書けば書くほど、これ以上何を求めるのか?と言われるくらい十分すぎる環境でしかない。

なのに、「今の仕事、どう?楽しい?」と面談中に聞かれて
「楽しかったこと…ないです」などと言って涙を流してしまう様な人間なのだ、私は。

「向いてないかも」「もっと自分の強みを活かせる場所があるかも」
「いつまでここにいるんだろう」
小さな違和感はいつも訴えてくる。就活生の時の私の考えに対して。

・弱みを補完しようとするより、強みを伸ばした方がいいらしい。
・わかってないと思っているけれど、私は存外人よりも余程好きなことや得意なことがはっきりしている
・東京にいても土日は寝るしかできないと思っていたけれど(どんな激務を想像していたのか)、全然趣味を楽しむくらいの余裕はある
・あの時想像していたよりも、ずっと友達には会いたいもの
・しかも友達に気軽に会えるのは、結婚前の今のこの数年間が貴重な可能性が高いらしい

そうやって自分の違和感から目を背けることができず
面談でどうにかこの思いを伝えようとしたけれど、できなかった。
「違和感は感じているけれど、自分のモヤモヤを解決するためには、ここで今頑張って打破するしかない」という結論に自己完結してしまった。
そして悔しいけれど、この結論は大外れではなく、概ね周りからのアンサーなのだとも理解してしまった。

純粋な「楽しい」を仕事で見つけてみる

まずは仕事について。「向いてないかも」という思いでやっているのだから楽しくなくて当然で、自分の色メガネを外した方がいい。

全然仕事ができないと上司泣かせの同期がいる。
(本当に毎日まあまあ怒られているのに飄々としているので「宇宙人」という異名がついた)
一体何をモチベに仕事をしているのだと思い(失礼)、話を聞くと
彼はただただ美容が好きで新製品が出るとワクワクするミーハーだった。
「だから辛いことがあっても、うちの会社にいるだけで楽しいなと思えるし、伝えたいと思う」と言っていて、目から鱗だった。

純粋な好き・楽しいというだけで十分。
敵わないと思った。今の私に1番ないものだった。というか後回しにしていた。
だから、楽しい?と聞かれた時、
仕事で楽しいなんて考えたことがなかったから、わからない感情すぎて、
楽しいと感じたことがない、と突きつけられた気がして泣いたんだと理解した。

ラッキー!やったー!みたいな気持ちを、私はどこか低レベルなことと決めつけて、仕事が楽しいとはもっと高尚なものだと思い込んでいなかっただろうか。
「成果が出た」とか「成長を感じられる」なんて大層な手応えの前に、
純粋に「楽しいな」と仕事をしながら思えたら、今よりずっと、いい気がする。

変えられないことに思案しない

もう一つ、住む場所について。
友達と会いづらい、お出かけして自分のワクワクする場も少ない、という不満はあるけれど、正直自分の力で今すぐ引っ越すことは現実的ではない。
数学的にいうと「定数」にあたるもので、林先生曰く「定数で悩むのは非効率」らしい。確かに、ここでどれだけ苦心して労力をかけても「どうしようもない」のだ。

ならばもう諦めた方がいい。せめてできることは二つ。

①すぐ会える友達を作る。お気に入りの場所を見つける。=今いる場所の充実
②今の仕事での自分のステップを達成して次のステップアップを誰もが認めてくれるようにする=環境を変えるためにできること

自分次第でどうにかできる範囲の「変数」に労力に頭を使うようにしないと、
と言うとかっこいいけれど、要は一旦東京に行きたいという思いは諦めた。

変に期待すると、揺れてしまうし、身も入らないし、しんどいだけだ。
叶わないと思っていた方がいっそいい。
それに、この3年で会えないからと言って友達の縁が切れるわけでもなく、むしろ「こんなに大事に思ってもらえていたのか」と感じることの方が多かった。

いい。今のままで。ここで頑張ってる話ができて、
逆に多くの人が「経験しようと思ってもできない」全国転勤で若いうちに住んだことないところで過ごすことの価値を伝えられた方が、よほど素敵度数が上がるってもんよ。

その程度では、同世代のすごい友達には置いていかれるだろうし、何者にもなれないかもしれない。残念ながら「あの子すごいね」なんてことも言われず、頭一つぬけることもなく、最近多いわがままな今どき若手社員の1人に過ぎない20代女子のままかも。
異動もできず、もやもやし続けることには変わらないかもしれない。
あーあ。でも、未来の自分なんて、それこそ1番どうしようもない「定数」だ

諦める

だから前向きに諦める。諦めて、ここで一度根を張ってみる。「いつかいなくなるから」ではなくて「いついなくなっても後悔しないように」過ごしてみる。

この仕事のこともこの街のことも「すき」と思えるようになれたら、2022年は満足したと思えるんじゃないか。

「考えすぎ」ではなくて「考えが深い」くらいに思ってもらえるよう、頑張ろうね。

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