香りをカフェにどう取り入れる?

香りをカフェに導入、という 前代未聞のことを始めるにあたり、
本当に色々と考えた。第一、飲食の場に香りはご法度で、今の時代は割合受け入れられるようになってはきたが、飲食以外でも香りはそもそも嫌われる存在であった。意外に思われるかもしれないが、マルシェイベントも、セラピーイベントも、レッスンのためのスペース借りも、委託販売も。「香りあり」というだけで随分と間口が狭まるのだ。香りは、嫌われがち。

それをカフェに取り入れようなど本当に「何をする!」と叱られそうな取り組みで、まずは面白がってくれる知人から来てもらい、香りをどう出すか、の試行錯誤をした。

まずは 単純に好みや効果を伺って提案、というスタイルから。実際に香りを嗅いでから選ぶ、ということをしてもらったのだが 「いい匂い〜」でいつも終わってしまい物足りなかった。10種類くらい用意していたのだけど、香りを嗅ぎ慣れない方にとってそこから選ぶのは難しいらしく、かえって疲労させたかな、という反省もあった。

では、飲み物に混ぜたら?

ということで、食用のフローラルウォーター(植物から精油を採るときに一緒にとれる香りの水)を コーヒーや紅茶にセルフサービスで入れてもらう方法。スポイトにいれてテーブルに置き、各自で滴下する。ローズ水をふつうの水に入れればたちまちローズの香る水となる。これはまあまあ人気があったが、それ以上の発展がなく。今度はその水を使ったオリジナルのドリンクを考えた。今ではノンアルコールカクテルとして出せる内容だが、当時は「フローラルドリンク」という名前でだしていた。これまでのレシピはいくつかあるが、人気のあったのがやはりローズ入りのもの。ローズのインパクトゆえなのか・・・。 オレンジの花の香りもあったのだが、ローズ人気に勝てず。

嗅ぐだけの香りから、飲んじゃう香りへ。

わりと大きな転換期だったかもしれない。ドリンクの他には ブラマンジェのようなミルクプリンに入れて出したりした。ケーキにも使ってみた。面白がってくれることが増えた。そうなると欲が出てくる。

ローズとオレンジの花以外のものも使いたい。

元々はアロマセラピーや調香を学んだ身。香りは単体よりもブレンドした方が奥行きが出ることも、面白くなることも知っている。しかし精油は基本的には食用ではない。ある団体では調味料のように振りかけて食するようだがそれには抵抗がある。なにか、できないか?

私は安全に精油を食品に使う方法はないかと調べまくった。1〜2ヶ月くらいは調べていたと思う。そしてある日、ふと「精油を食品添加物として安全に使う方法を学ぶ講座」というのを発見した。しかもすごく久しぶりの開催で講座h自習とかそんなタイミングだった。これは受けるしかない。

2019年7月に、その講座を受けた。


つづく

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