見出し画像

幸せの尺度

オランダに来る前に2ヶ月間息子と2人で実家に帰省をしていた。

お昼寝明けに嬉しそうにおやつを食べる息子を見て、私の母が
「○○くん、幸せやね〜。そういうのを幸せって言うんよ。」と
まだ‘幸せ’という言葉をあまり聞いたことも、もちろん理解もできていない2歳の息子に伝えていた。

人によって‘幸せ’と感じる尺度はそれぞれだと思う。
だけれど、日々のちょっとしたことでも‘幸せ’と感じることができれば、人生の幸福度はものすごく上がるのでは?と、2人のやり取りを見ていて思った。

それまで、私から息子への声掛けは「嬉しいね」「楽しいね」などが多かったのだけれど、この日を境に「幸せだね」を度々使うようになった。
おやつやご飯を食べて「美味しいね、幸せだね」
温かい日に手を繋いで散歩をして「気持ちいいね、幸せだね」
週末お風呂にお湯を溜めて「あったかいね、幸せだね」と。
(オランダは光熱費が高すぎて毎日お風呂を溜められない…泣)

使っているシーンは本当に毎日の何気ないことなんだけれど、‘幸せ’と口にするだけで私自身も幸福度が増した気がする。

いつも通り幼稚園から帰ってクッキーを頬張る息子に「幸せだね〜」と声をかけると、
「うん!クッキーって最高だね!」と。
そんな息子とのやり取りに私は毎日幸せを噛み締めている。

祖母から初めて‘幸せ’という感情を教えてもらった息子。
初めて聞いたその日は「?」という感じだったけれど、今後彼なりに感じる‘幸せ’をたくさん見つけていってほしいな。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?