マガジンのカバー画像

小さなものがたり📖絵のない絵本

33
出版を目指しています。ちょっと不思議なことが起きるお話です。
運営しているクリエイター

#児童文学

バターとバターナイフはすてきなもの

おおきくて、しかくくて、かたくてきいろ。 ブロックのようなのに、とろりととける。 バター…

わたしとテディくん

テディくんは、わたしが いまより もっともっと、 ちいさかったときに おじいちゃんが く…

あめのひ

せんたくものを ほしたのに、 あめが ふってきてしまった。 いまは つゆ、 たくさん あ…

はらぺこ少年とちっちゃいこうもり

へとへとに つかれて、もういっぽも あるけない。 ひとやすみ しよう。 せなかから リュッ…

宇宙人と話した日

ぼくは、宇宙人とお話したことがある。 父さんにも、母さんにも、親友のけんにも、だれにも話…

くもりぞらとそらのひと

くもりぞらのひは、なんだかうすぐらくて きみがわるい。 はいいろのくものうえでは なにが…

大きくなった私のクリスマス

今日、鏡に映ったのは見たことのあるようで、あったことのない白髭のおじいさんだった。 クリスマスイブの日、目が覚めたらすでに日が沈みかけていて驚いた。こんなに眠っていたなんて、と思いつつ洗面所へ向かう。何かいつもと違う感じがしている。でも、触るのが怖い。そんな気持ち。 「あれ、これ、わたし?」 夢を見ているのだろうか、女の私の顔に立派な白髭が生えている。昨日はなかったはずなのに。鏡の前でオロオロしていると、玄関の方で物音がする。ただでさえ、突然生えてきた白髭にびっくりしてい