見出し画像

知って得するTableauテクニック#5_Tableauで前年同月比を表示する方法

皆様こんにちは。
本日もカホエンタープライズのnoteをご覧いただきありがとうございます。

今回は、Tableauで「前年同月比」を表示する方法についてご紹介します。
昨年の同じ月と比べて今月の進捗はどうだったか、一目で見られるようにしたいというニーズは多いかと思います。
この記事を読めばすぐできますので、ぜひ最後までご覧ください!


■keyword

⇩今回のキーワードはこちら⇩
「表計算」「表計算フィルター」「フィルター順序」

■要約

おおまかな内容及び手順は以下の通りです。
次の章で詳しくご説明します!

●前年同月売上の計算フィールド: LOOKUP(SUM([値]), -12)

●表計算フィルター用の計算フィールド:LOOKUP(ATTR(DATE(DATETRUNC('month',[オーダー日]))),0)

■手順

サンプルスーパーストアのデータを使い、月別の売上金額と、前年同月対比プラスかどうかがわかるようなグラフの作成を目指します。前年同月比が1未満の場合は赤く色づけしました。ツールヒントで、前年同月比を見ることができる状態です。

1.[売上(前年同月)], [売上(前年同月比)]の2つの計算フィールドを作成

前年同月の売上は、LOOKUP()という関数を使います。
「-12」は12期間前を意味します。
月単位で集計したグラフ上では12か月前、週単位で集計したグラフでは12週前の売上が計算されます。

2.グラフの配置

以下の内容で設定を行います。

・列:[年(オーダー日)], [月(オーダー日)]
・行:SUM([売上])
・ツールヒント:[売上(前年同月)]
・色:[売上(前年同月比)]
 ・ステップドカラー:2ステップ
 ・中央=1

3.前年同月の値の確認

表示しているツールヒントの中に [売上(前年同月)] という項目があります。
2024/10の [売上(前年同月)]=5,796,954 であることがわかりますが、1年前の棒グラフ 2023/10の [売上]=5,796,954 と一致していることが分かります。

表計算の設定を確認してみます。デフォルト値で、 “表(横)”が選択されていました。
この設定と LOOKUP(SUM([売上]),-12)という計算フィールドがあわさって、グラフの横方向に12個さかのぼった値を取ってきたことになります。

4.表示期間をフィルター(表計算フィルター)

◇オーダー日でフィルターをかける
普通にオーダー日の年月フィルタ―を追加すると、前年同月比の値が空白になってしまいます。

◇フィルター順序の説明
Tableauの操作順序は以下のようになっています。(https://help.tableau.com/current/pro/desktop/ja-jp/order_of_operations.htm
以下の表のうち、上の方にあるものほど優先されます。

先ほどのフィルター操作では、オーダー日(年月)のフィルタ―を追加しました。これは「ディメンションフィルター」に相当します。
また、LOOKUP()関数を使って前年同月の値を計算することは、「表計算」に値します。
つまり、オーダー日のフィルタ―でデータを1年分に絞った後に、前年同月の値を計算しようとしたので、1年前の値はすでにフィルタ―で除外されているため、前年同月の値が空白になっていたのです。

上の図を見ると、LOOKUP()関数を使った表計算の値を残すことができるフィルタ―として「表計算フィルター」というものがあるので、こちらを使ってみます。

◇表計算フィルターとして使う計算フィールドを作成
LOOKUP()関数の2つめの引数は0を入れます。0を入れると、自分自身を参照することになります。

◇表計算フィルタ―を設定
前年同月売上の表計算をした後に、オーダー日のフィルターをかけることができました。

Tableauのフィルター順序は少し難しい内容ですが、この機会にぜひ覚えてみてください!


カホエンタープライズはホームセンター「グッデイ」におけるDX化の経験をもとに、様々な企業のDX化を支援しております。
Tableauを用いたデータ活用に関する支援はもちろん、実務に直結するデータ活用スキル習得を目指したDX人材の育成支援等、様々なサービスメニューを用意しております。
データ活用・管理に関してお困り等ございましたら、是非お気軽にご相談ください!

カホエンタープライズにできること
①データ活用に関する支援
・Tableauライセンス販売
・Tableauダッシュボード画面構築支援
・データ分析基盤(DWH)構築・運用支援
・Tableau操作トレーニング
・Tableau内製化支援(伴走支援)
②Google Workspace活用支援
・Google Workspaceライセンス販売
・Google Workspace導入・活用支援
・Google Workspace操作トレーニング
③KOX
・データ活用プラットフォーム「KOX」の提供
④DX人材育成支援
・DX人材育成プログラム「Data Academy」の提供

<問い合わせ先>
株式会社カホエンタープライズ
担当者:湯野 礼之輔(ゆの れいのすけ)
Mail:sales@kaho-enterprise.co.jp
TEL:070-8814-5939

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?