読む前感想文『普通という異常 健常発達という病』

 『普通という異常 健常発達という病』(兼本浩祐著) が話題なのでAmazonで注文した。一緒に『発達障害の人には世界がどう見えるのか』(井手正和著)も。これさ、前者だけ読んでも分かったつもりになるだけだと思うのだよね。
 『発達障害~』はWebで無料公開されていたときに読み、おおよそKにも世界はそのように見えているもんで、買わなくても良いんだけど、『普通~』だけ買うのもなんだし、これは二つ並べて読んでみないことには。
 『発達障害の人が見ている世界』(岩瀬利郎著)は書店でひょいと買ってきたけど、これは定型発達の人向けにASD・ADHDの人がどうしてそういう行動をするのかを説明して、こう言い換えると分かるよとか、こう感じているからこうしてやると困り事が減るよとか改善策を提案する書物であった。これはKは配慮される方だな、と認識を新たにした。もうKはアラフィフなのでほとんどの困り事はセルフで何とかなってるけども。これまで発達障害の本を読んできて、Lを育てるのに役に立ったし(普通の育児書よりずっと)自己を知ることにもなった。
 Kが子どもの頃はそういった書物は全くなかったし、なんならLの頃にもない。こういった一般向けの分かりやすい書物が出てきたのは本当にここ最近で、10年前に読みたかった。Kは中高生の保護者でもう終わっちゃってるので今読むのはただのKの興味である。
 前のあさイチ(有働アナとイノッチの頃の)で定型発達症候群という言葉でもって定型発達の人について紹介していた。
(NHKのサイトはもうないみたい)

 発達障害に対する定型発達についてメディアが何かやったのはKはコレしか知らないので件の本の話題を見たとき、これのことかなと思った。目次を見てもそんな感じ。
 Lの正体が分からないのも定型発達というものが実はなんだか分からないのも、同じ根っこにあるような気がするとこの番組を見て考えた。どうやらこっち(定型発達)ではなさそうだが?さりとてガチのこっち(発達障害)でもなさそうだぞ?なんなら自分もこっち(定型発達)とは違うようだな?みたいな。
 長きにわたる迷い道の末、高IQのアスペルガーではないかとLの正体にはアタリをつけているし、K自身もこの辺りが妥当だろう。とすると、Kが知りたいのは定型発達の人の見ている世界である。
 と言うわけで、届くのを待つのみなのだが、Twitterで上がっている感想などを閲覧すると、<いじわるコミュニケーション>というパワーワードにインプレッションが集まっているようだ。そして、ぶら下がっているtweetにはいじわるされた人の感想しかない。怖ぇ。
 思い返すと<いじわるコミュニケーション>的なことはされたことがあるが、あれは非常に不快でスマートな返しなどできないものだ。戦略でやっているとしたら恐ろしいものである。ならば発達障害者が自然な振る舞いで周りを不愉快にさせるのと何が違うのだろう。
 読んでみて考えよう。