シャカシャカ同盟
夏休み、帰省するために夜行バスに乗る当日の日記。
関西行の夜行バスが出発するまであと1時間。
1時間後には四列シートにすし詰めになる搭乗者たちは、それぞれの時間を過ごしていることだろう。
私はというと、某ファーストフード店にてシャカシャカと音が鳴るポテトを注文しているところだ。
久々のシャカシャカポテトにテンションが上がり、意気揚々と袋を上下に振った。
しかし思いの外、音が響いたようで左隣の席から視線を感じた。ふわふわのワンピースを着た3人組がこちらを見ていた。
私は恐る恐るシャカシャカを続けた。
そうしていると、壁を隔てて横の人もシャカシャカポテトをシャカシャカし始めた。
私のシャカシャカ音を聞いてシャカシャカする勇気が出たのかな?と勝手に解釈し、勝手に"シャカシャカ同盟"を組むことにした。
厳しい視線などに屈しない、我々は堂々とシャカシャカする権利がある!
仲間がいる安心感も作用してか、以前より可動域を広げて大きくシャカシャカした。
22時の賑やかなマクドナルドではシャカシャカ同盟が織りなすシャカシャカ音が響き渡っていた。
ふわふわワンピ3人組はリナの彼氏の悪口を言っている。
この後シャカシャカ同盟の悪口を言われないことを切に願う。
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