🎩BLワールド備忘録⚔️🏹中国ドラマ『陳情令』❄️

2022年2月26日 20:14

原作墨香銅臭『魔道祖師』

アニメの三期が待ちきれなくて、原作も何度も読み返しているうちにとうとう手を出してしまった中国ドラマ『陳情令チンジョウレイ』
50話もあるからきっと「はまると眠れないのは必至」で避けていたのだけれど…💦
ゆかんじぇさんのブログを読んでると観ずにおれなくなりました💘

藍忘機ラン・ワンジーの王一博ワン・イーボーはヤバイくらい美しい❤️✨観て納得❗️この人だけでおかわり三杯いけます❗️🍚🍚🍚
でも、誰かに似ています🎵これ↓

右が王一博、左は？
誰かわかりますか？
そう。美剣士と言えばこの方😃
田村正和さん‼️似てるでしょ🎵

昨年、逝去されましたが、晩年はあの『古畑任三郎』でブレイクして、すっかりそのイメージでしたね。その若かりし頃は剣客物には欠かせない美剣士でした‼️
『眠り狂四郎』『運命峠』『鳴門秘帖』など、その刀捌きは美しく妖艶で、王一博の藍忘機の映像と重なってしまいました💘
美しい❤️こんなのも↓

生まれ変わり⁉️献舎か？✨

このふたりの存在をこの眼で観ることが出来ることに謝謝💕
幸せ😃💕
モチロン魏無羨ウェイ・ウーシェンの肖戦シャオ・ジャンも可愛かった‼️
笑顔がめちゃくちゃ魅力的な人😃
あんな顔されたら惚れるわな💘↓

原作は魔道祖師なので、世界観、登場人物は割愛しちゃいますが、ストーリーはバリバリのブロマンス✨でも、その隙間にBLの臭いをかぎ分けつつ楽しんで魅せて頂きました❗️
50話だけど、1話あたり45分なので思ったよりは早く終わった😃
韓流の善徳女王なんて62話でしたから➰❤️

アニメはまだ途中だからあんまり感想とか入れられなかったけど、これは完結してるのでもろもろと感じたことを書きます🎵

⚔️信念と愛

『強きをくじき弱きを助けを一生涯貫く』と灯籠祭で誓う魏無羨と藍忘機。
『陳情令』では、【男同志の固い絆】がテーマなので、このフレーズが最後の〆くくりに生きて来ます。
魏無羨の全ての行動がこの信念に貫かれているから、理不尽な人心の犠牲になってもぶれないヒーローとして光るのです。
そして、厳格な姑蘇藍氏こそランしの掟を前に、魏無羨の信念こそが正道だと覚り、掟を破ってでも共に生きようとする藍忘機のひたむきさに心が打たれます。

が、原作は少し違います。原作のテーマは【愛】です。
『愛』にもいろんな形があります。

江楓眠の妻、虞紫鳶ユー・ズーユエンのように激しく燃えて相手の全てを欲しがる愛。

江厭離ジャン・イエンリーのように相手を慈しみ守ろうとする愛。

藍忘機の父、青蘅君せいこうくんのように愛する人を護るために距離をおき自制する愛。

藍啓仁ラン・チーレンのように過ちを危惧するが故に幼い教え子に厳しく諫める愛。

厳しかった兄の自分への愛を知り、その死の真相を探るために布石を投じた聶懐桑ニエ・ホワイサンの兄弟愛。

どんなに虐げられても我が子を頂きへ送り出すと深い愛で包んだ孟瑶の母。それに応えるために自らの手を血に染めた金光瑶ジン・グァンヤオの母への愛。

道侶、宋嵐の為に自らの両目を差し出す暁星塵シャオ・チンシェイの愛。

それぞれの登場人物が様々な形の愛を守ろうとして、たがいの愛憎が絡まりあい、大きな渦となって彼らを翻弄します。

藍忘機の愛とは？

規律3000の家訓を背負い、自らは他の生家の見本となりどこまでも品行方正で有らねばならなかった藍忘機。
その雅正に生きるために他人を相容れないように張った結界を、意とも簡単に破り圧倒的な明るさと笑顔で静寂を掻き回す魏無羨。
始めは抵抗しながらも、その眩しさに魅了され共に生死の危機を脱した頃には抗えない愛情を自覚する。
そして、魔道を進もうとする魏無羨を正道に戻すためなら例え忌み嫌われ、剣を交えてでも引き戻そうとした。
父青蘅君が母を匿ったように、姑蘇藍氏の掟に背いてまで魏無羨を匿おうとした藍忘機の無償の愛。

魏無羨の愛とは？

それは唯一甘えることのできる存在だった江厭離。彼にとっては姉であり母でありワガママも弱味もさらけ出せる人だった。
が、金子軒ジン・ズーシュエンの出現に依りそれは叶わぬ想いとなり、同時に【恩義の為】に貫かなければいけなくなった魔道への不安と焦りを呼んだ。

嫁ぐ前日に花嫁衣装を見せに来た江厭離に『師姉、人ってどうして誰かを好きになるのかな？』と問う魏無羨。
『好きな子が出来たの？』
優しく微笑む厭離に
『いや、俺は誰も好きにならない。少なくとも好きになりすぎたりしない。好きになるってことは自分を縛ることになるから…』まるで、自らに言い聞かせるように。
この時、魏無羨は誰に対しての気持ちを吐露したのか？

まだ、幼かった少年の頃、座学で出会った聡明で眉目秀麗な友人に甘酸っぱい想いを寄せていたのかも知れない。
思春期の少年にはそれが、恋なのか友情なのか自覚する既知もなければ時間もなかった。
彼らはほんの3ヶ月一緒にいただけなのだから。
ただ、いつも気づけば彼を探していた。
月日はながれ、成人してからの友人は魔道を否定し受け入れてくれそうもない。
彼にだけは判って欲しい。
がそれは口が避けても口外できぬ事。
やっと自分の行く道に気持ちの折り合いをつけた頃、思いがけず再会した友人にやっとの想いで告げた心細さ。
『藍湛、出来ることなら俺だって、こんな暗い道進みたくない。でも、仕方ない。お前が俺だったらきっと同じことをしていたさ。』
信念と恩義を貫くしかない魏無羨には少年の頃の淡い想い出はもう手の届かない物だった。
愛は時に残酷にふたりを引き裂く。互いの進む道は別なのだ。
前生において、彼らには互いの心情をわかり合う術はなかったのである。

しかし13年後（陳情令では16年後）、そのふたりを再会させるキッカケとなったのも、ある人物のたったひとりの家族への愛だったのだ‼️

⚔️薛洋シュエヤンはもうひとりの魏無羨？

櫟陽常氏れきようちゃんしを惨殺し、陰虎符を復元するほどの力をもち、極めて邪気に満ちた異端児、薛洋。
残忍な手口で復讐を遂げ、暁星塵に捕らえられたことを根にもち、彼の知己の道侶である宋嵐ソンランを失明に追いやった人物。なぜ薛洋はそこまで極悪非道になってしまったのか？

彼は親も無く幼い頃から路頭をさ迷って暮らしていた。ある日「飴をやるから」と使いっぱしりを頼まれたが、届けたにも関わらずその文の内容が相手の逆鱗に触れ、とばっちりで殴る蹴るの制裁を受けてしまう。
傷だらけになりながらも依頼人の男に約束の飴をくれと訴えたところが、逆切れされた挙げ句、馬車に左手を牽かれてしまう。
ただ、飴が欲しかっただけなのに。
お使いをしてその報酬に飴をもらう。
そんな真っ当な手段でも欲しいものが手に入らない。それを身を持って思いしった薛洋は幼心に誓ったのだろう。
『今に見てろ、俺は騙されない。汚い大人を見返してやる』
彼は15才の時にはすでに、名の知れたごろつきになり、左手を潰した櫟陽常氏に復讐を遂げたのだ。
彼の生い立ちは魏無羨と似ている。
もしも薛洋が魏無羨のように、心ある人に引き取られていたらどうだろう？

蘭陵金氏らんりょうじんしから追われ瀕死の薛洋は盲目になった暁星塵に助けられ、素性を隠して共同生活をすることに。
「子供の頃、飴が欲しかった」と話した薛洋に、毎日夜狩から帰ってくると薛洋の枕元に飴を置いてくれる暁星塵。

暁星塵との出会いが下手人と修士と言う立場ではなく、先に怪我人として出会っていたら、薛洋にも人としての温もりを知ることができたのではないだろうか。
暁星塵の亡骸を復活させるために魏無羨の力を借りてまで奔走したのは、彼を傀儡にするためではなく、ただ、そばにいて欲しかったからかもしれない。

薛洋の生き方はもしかしたら魏無羨にも起こりうることだった。
江楓眠に拾われていなかったら、仙門に入ることもなく、独学で邪術を操り、もっと冷酷な夷陵老祖になっていただろう。

⚔️世は無情

『魏無羨、良く聞きなさい❗️江澄を守るのよ、命をかけても！』
彼の脳裏にはいつも虞紫鳶の言葉が焼き付き『成さぬと知りても成さねばならぬ』と言う江氏の家訓が信念だった。
前世において彼は信念を全うして燃え尽きた。
彼の本当の心情をしっていたのは温寧ウェンニンだけかもしれない。
いくら信念を貫いたとしても世間の評価は無情だ。

『夷陵老祖は射日の征戦で偉業を果たしたが、その後は凶悪な邪衆を操り無差別な殺戮を繰り返し、果ては恩人である雲夢江氏に滅ぼされた』

消滅後も世論は移ろい易く人心と言うものは、真実よりも心無いものの噂話が優先されるもの。
昨日の英雄が今日は悪役に擦りかわる。

13年の後、奇しくも自らの潔白を明らかに出来た後も魏無羨はもう一度肝に命じる。
『事の是非とは自らが決めること。それを評価するのは他人だ。だれが何と言おうと是と決めた道を行くしかない』
世は無情なのだ。
自分の決めた道をすすむ。
ただ前世と違うのは、今は同じ道を共にする道侶がいることだ。

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