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2023年 劇場観賞備忘録

2023年、ふりかえれば8本の映画を観た。意外と少なかったが、それぞれ満足の内容だったので、記録することにした。


「美しい彼」Special edition


3月10日期間限定公開
凪良ゆう原作のBL小説の秀作を実写化したドラマ
毎日放送「ドラマ特区」枠
2021年11月19日~12月24日(シーズン1)
TBSテレビ「ドラマイムズ」枠
2023年2月8日~3月1日(シーズン2)
主演は萩原利久と八木勇征

このSpecial editionはこの1~2シーズンをぎゅっと縮めたおいしい映画でした!
原作の大ファンだった私にとって実写化は受け入れられるのか?という不安が先走り、最初のシーズン1は見る勇気がなかった。
でも、清居を演じる八木君を見たときに、目の前がぱぁっと開けて
「早く見たい‼」とウキウキにかわったのを覚えている。
そして、実際のドラマがはじまると清居もさることながら萩原君の平良がすごかった‼
あの、背中を丸めて人と目を合わせることができないおどおどした平良がそこにいた。
わたしは、「DETH NOTE」のLを演じた松山ケンイチを見たときと同じ衝撃をうけた。実写が原作を上回るその感動!
そして、八木勇征君の清居が平良にツンデレで甘えるところは、もう原作を超えて萌えた~

萩原利久君が今年、いろんな役で他のドラマにでていたが、どうしても平良がぬけきれなくて、女性との恋愛ドラマは見れなかった。
因みに後述の「キングダム 運命の炎」では策士、蒙毅役で、
「ミステリーと言う勿れ」では孫の波々壁新音役で出演している。
どちらも一癖ありきな存在感である。

八木君は清居の時も他のドラマのときも、なぜか違和感なく見れてたのはキングの特権なのか?

どちらも、これからの活躍が楽しみな俳優さんたち。頑張ってほしい!

ともあれ、さらに続編を期待して、首を長ーくしておりますよ❣


「美しい彼」eternal


4月7日公開
こちらは、ちょうど原作の「憎らしい彼」のエピソードが中心で、役者として成長してゆく清居と自らの才能に気づかされていく平良の心境の変化を映像として観られたことに、本当に感動した!
ぜひ、「悩ましい彼」も映像化して~‼




「怪物」



6月2日公開
『怪物』とは誰なのか?
人間の思い込みが無意識に悪となってしまう怖さ。
物事には、前後左右の事実があることを日常ではほとんど抜け落ちている。主観でしか入ってこない「物の見方」を今一度たちどまって考える必要があると改めて思った作品


「キングダム 運命の炎」



7月28日公開
シリーズ三作目のこの映画。
圧巻だったのは、何といっても王騎将軍‼
筋肉モリモリのビジュアルに計算されつくした戦術。
なのに、おねえ言葉がチャーミング‼
「わらべ、シン」と呼ぶ声にしびれた~
大沢たかおさんの肉体改造も話題に。

前作、前々作とさかのぼってみると、今回の体格がダントツかっこ良い!
腕組みした筋肉にぶらさがりたい~

このキングダム、毎回カッコイイ女戦士が楽しみ。
シリーズ1回目の時は、山の王を演じた長澤まさみさんに惚れたが、今回はえいせい(吉沢亮)の過去の恩人、紫夏(杏)がよかった~
杏さんはどんどん深みのある演技を見せてくれるようになって好きです。
きょうかいを演じた清野菜名さんはシリーズ2で登場したが、その身体能力には度肝を抜かれた。それもそのはず、高校2年のときにアクション養成所で本格的な訓練を受けていたそうな。
目にもとまらぬ立ち回りはまるで、舞を踊っているようで素晴らしい。

とはいえ、やはり吉沢亮君の貴い美しさは不変だった❣
すでに次回作が着々とすすんでいるとのこと、来年も楽しみである。




「ミステリーと言う勿れ」



9月15日公開
横溝正史ばりの、土着資産家での遺産相続の現場でおこる連続殺人事件に居合わせた久遠整が、絡まりまくった事件の真相を明かしてゆく物語。
ここでの注目は「チェリマホ~30歳まで童貞なら魔法使いになってしまう」で黒沢を演じた町田啓太さんと前述の萩原利久君が相続人のメンバーとして出演していたことである。
広島が舞台というので、町田が流暢な広島弁を使っているのが印象的だったが萩原利久はかなり地元にちかい方言だった。(私事ながら、広島に親戚がいるので)

原作を読んでいないのでキャスティングでのギャップとかはないが、菅田君のもじゃもじゃ頭は未だに、似合わないと思ってしまう。
今回の事件のキーワードがもじゃもじゃ頭になっているにで、はずせない部分なのだとおもう。




「春画先生」



10月13日公開
ひょんなことから江戸文化の裏の華である性風俗を題材にした「春画」の虜となっていく若い女性の目を通して、春画を愛する個性豊かな人々が織りなす人間模様を描いた官能コメディ。(ウィキペディアから引用)
映画市場初の無修正の春画が登場することが話題に。

「きのう何食べた?」で大好きになった内野聖陽さんが出るので、観に行った。もちろん内野さんが「臨場」とかハードなドラマにでてることは知ってるのでケンジのままででるわけはないとは、思ったけど、この春画先生も人には言えないマイノリティをもてあまして苦悩するところが、妙にかわいくみえて楽しかった。

注目すべきは、ヒロインである春野弓子を演じた北香那(きた かな)さん。瑞々しい魅力のある人。大胆な濡れ場もいやらしさはなくてむしろスポーツをみるようなすがすがしさがある。
映画のコンセプトがおおらかな性を楽しむみたいなところだから、彼女の清涼感がピタリとはまった。
これからが楽しみな人である。



「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」


11月17日公開
墓場の鬼太郎の前を描く物語
水木しげる生誕100年記念作品。PG12指定

終戦後、高度成長期真っ只中の昭和31年を舞台に特攻引き上げ組で帝国銀行の密命をうけた営業マン水木と、幽霊族の生き残りで鬼太郎の父であるゲゲ郎が謎多き哭倉村で出会う。
日本人がなぜ高度成長を実現できたのか?そこには「M」という血液製剤の存在があった。
日本の政財界を牛耳っていた龍賀一族の当主の死後、「M」を扱う製薬会社「龍賀製薬」の継承者をめぐって惨殺事件が起こり、二人は事件解明へと動き出す。

目玉おやじの若かりし頃が見れるとおもって観にいった。
銀髪に水色の着流し、高下駄。意外とすらりと背が高い。
一見浮世離れにみえるけど、霊能力も戦闘力もぴかいち❣
胸キュンキュン❣
愛する妻をさがして遠路はるばるやってきた幽霊族の生き残り。

水木についてはたぶん、水木しげる氏の戦争体験がベースになっているのだろう、人間不信・政財界への反感・上官の保身への絶望。
これが現実でゲゲ郎の生き方が理想なのだ。この対比こそがこの作品の言わんとするところなのかもしれない。
あの時代には、声に出せなかった言葉をいまなら言える。
勇気をだして声をあげろと。
残酷なシーンも多いけれど、それでもこどもたちにも見てほしい作品だと思う。
声を上げるのは君たちだと。


「SPY×FAMIRY CODE:WHITE」



12月22日公開

対立する東国(オスタリア)と西国(ウェスタリス)。
西国から東国に送られた西国一の凄腕スパイ・黄昏(たそがれ)は、任務のため偽装の家族を演じている。妻はヨル、実は殺し屋。娘は孤児院からひきとったアーニャ(超能力者)。
互いの任務・能力には気づいていないが、アーニャだけが双方の正体を知っている。

一家がバカンスに訪れた町で、アーニャがさらわれた!
どうやら、東国の裏の組織の陰謀かもしれない。
黄昏、ヨルはそれぞれにアーニャ奪還へと奔走する。

今回の注目はヨルさんの戦闘シーン。
生身のヨルが戦闘ロボットをボッコボコに!
一度は絶対絶命かと思いきや、黄昏から贈られたルージュが危機を回避させることに!
愛のちからよ!
ヨルの黄昏への感情にも変化があるみたいだし、
正体明かしてダブルス組んだら最強なのにね。

しかし、今回はアーニャの出番はぐんとお子様向けになっていた感が強い。
尺があるからできたのだろうけど、〇んこの神様はいらなかったな~

ともあれ、楽しい一本だった!

さあ、2024年はどんな映画が観れるかな⁉️


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