🎩BLワールド備忘録🐰アニメ編⚔️『魔道祖師』🏹Part③第二期【羨雲編】👹

墨香銅臭著

中国オンライン小説サイト「晋江文学城」2015年10月～2016年3月連載

第一期 十五話【前塵編】

第二期 八話 【羨雲編】

第三期 十二話  【完結編】（未放送）

時は元世二十三年。癸未の年。
清河聶氏、姑蘇藍氏、蘭陵金氏、雲夢江氏は数万の兵士を率いて不夜天を襲撃。激戦は数十日続いたが、攻略は出来なかった。
聶明玦と藍曦臣の決死の攻撃も温若寒の圧倒的な霊力に苦戦を強いられていた。その時、温若寒の背後から貫く剣の煌めき。不意をつかれた温若寒は心臓をひと突きされ崩れた。
纏っていた炎陽烈焔の袍を脱ぎ捨てたのは孟瑤もんやお（後の金光瑤）だった。

⚔️登場人物《羨雲編》

【莫玄羽モウ・シュエンユー】
献舎の術で魏無羨を召還させた人物。蘭陵金氏の前宗主、金光善の庶子で一時は金鱗台にて修業を試みるが物にならず、断袖（男色）の気があることを理由に莫家に追い返されていた。莫家では虐げられ苛められていたことから強い怨みを募らせ『献舎』に至る。男からも好かれる程の美貌を持ち小柄で華奢な為、甦った魏無羨からすると『貧弱で体力のない身体』である。


【魏無羨ウェン・ウーシェン】名：魏嬰ウェン･イン     
号：夷陵老祖いりょうろうそcv木村良平。
本作の主人公。本来は天真爛漫で明るい性格だが、雲夢江氏が滅亡してからは復讐と猜疑心で人を寄せ付けない強悪な性格に。乱葬崗で鬼道を身につけ邪宗を操る。献舎で甦ったあとは前世を振り返ってはその思い上がった自分を反省しつつも、本来のいたずら好きな性格に戻った行動をする。大の犬嫌いで声を聞くだけで失神しそうになる。このことは江澄のみが知る弱点。

【藍忘機ラン・ワンジー】名：藍湛ラン・ジャン       
号：含光君がんこうくんcv立花慎之介。
本作のもうひとりの主人公。姑蘇藍氏の第二の公子。真面目で寡黙。藍氏の掟を固く守り品行方正で厳しい信念を持つ。魏無羨を鬼道から正道へ戻そうと奔走するが、その想いも報われないまま乱葬崗殲滅戦で魏無羨を喪う。甦った魏無羨をいち早く認め共にある事件を追うことになる。

【江晩吟ジャン・ワンイン】名：江澄ジャン・チョン     
号：三毒聖手さんどくせいしゅcv緑川光。
雲夢江氏の長男。魏無羨とは兄弟のように育つが、雲夢江氏壊滅の原因は魏無羨にあるとして、彼に強い因縁を持つ。新宗主となり死後13年たった今も憎しみは消えない。

【温琼林ウェン・チョンリン】   名：温寧ウェン・ニン   
 号：鬼将軍cv島崎信長
前世で魏無羨に鬼将軍として操られ、人々からは凶悪な屍として恐れられている。が、人としての記憶が戻っているときは本来の大人しく優しい性格になる。

【藍曦臣ラン・シーチェン】
号：沢蕪君たくぶくんCV森川智之
現、姑蘇藍氏宗主。藍忘機の兄。雲沈不知処が破壊されたあと行方不明だったが各地方の仙門を集め射日の征戦に立ちあがり、聶明玦・孟瑤と共に強敵温若寒ウェン・ルオハンを倒し三人は義兄弟の契りをかわし『三尊』と呼ばれる。

【金光瑤ジン・グアンヤオ】
号：斂芳尊れんほうそんCV石田彰
金光善ジン・グアンシャンの庶子。その頃の名は孟瑤もんやお。母は娼婦だったために光善からは冷遇されていたが、射日の征戦で温氏の間者として潜り込み温若寒ウェン・ルオハンを返り討ちした功績を認められ金光瑤となる。現在は仙督の座にいる。

【聶明玦ニエ・ミンジュエ】号：赤鋒尊せきほうそんCV白熊寛嗣
温若寒に父を殺された恨みをもち、射日の征戦では藍曦臣と金光瑤とともに温若寒を射ち『三尊』となるが、その後乱心が高じて没。

【聶懐桑ニエ・ホワイサンCV花江夏樹
現、清河聶氏宗主。兄聶明玦とは正反対の性格で、政治・世相に疎く何を聞かれても知らぬ存ぜぬを通すことから『一問三不知いちもんさんふち』と呼ばれている。

【金光善ジン・グアンシャン】CV速水奨
前宗主。女ぐせが悪くあちこちに庶子がいる。温氏滅亡後は嫡男、金軒子を魏無羨の操る鬼将軍に殺されたことを根に持ち乱葬崗殲滅を促した。

【金軒子ジン・ズーシュエン】CV赤羽根健治
蘭陵金氏の第１公子。江澄の姉、江厭離ジャン・イエンリーの夫。金凌ジン・リンの父。

【金子勲ジン・ズーシュン】CV
金子軒の従兄弟にあたる。家僕の魏無羨に僻みをもっており何かとつっかかる。誰かに呪いの術、千創百孔をかけられ魏無羨の仕業と思い込みそれがキッカケで乱葬崗殲滅となる。




【金凌ジン・リン】名：如蘭ルウランCV梶裕貴
江澄の甥。金光瑤の甥。生前の魏無羨は字の名付け親。幼い内に両親を亡くし蘭陵金氏と雲夢江氏の両家を実家として育つ。魏無羨を親の敵として憎んでいる。


【蘇渉スー・ショー】CVこばたけまさふみ
現在、秣陵蘇氏の宗主。元は姑蘇藍氏の外門の門下生。水江苑や屠戮玄武の時は魏無羨や藍忘機と共に同行している。

【藍思追ラン・スージュイ】CV土屋神葉
姑蘇藍氏の内門の弟子。藍忘機を父の様に慕う。優しく聡明で皆を統率する才を持つ。

【藍景儀ラン・ジンイー】CV斉藤壮馬
姑蘇我藍氏の門弟。正義感が強く思ったことを口にする癖がある。思追といつも一緒にいる。金凌をライバル視している。

⚔️用語

◆冥室めいしつ
藍家が招魂の儀式を行うための建物

◆問霊もんれい
琴音色で召還した魂にその怨念の原因を聞き出す術。魂を迎える曲を「招魂」魂の怒りを沈めるための曲を「安静」

◆陰虎符いんこふ
魏無羨が屠戮玄武の洞窟で見つけた黒い剣から作った邪気を集める法具。これがあれば、霊力が低くても凶悪な邪気を操るこたが出来る。

◆風邪盤ふうじゃばん
羅針盤のように邪宗の居る場所に反応する法具。

◆悪祖痕あくそこん
邪宗が自分の獲物につける印。黒ずんだアザが広がり酷くなると内臓も壊死する。


◆千創百孔せんそうひゃっこう
修業を積んだものが憎い相手にかける呪術。
呪いを解くにはかけた本人が死ぬか、自ら解くしかない。


◆封悪乾魂袋ふうあくけんこんぶくろ
邪宗や霊剣などを封じ込めて持ち運ぶ為の巾着袋。

◆せいしんの鈴せいしんのすず
雲夢江氏が持ち歩く、魔除けの法具。

⚔️ここがみどころ❗️

【表裏一体の物語】
蘭陵金氏の仙府、金鱗台で聡明な横顔を見せるのは現仙督、金光瑤ジン・グアンヤオ。突然現れたこの人物。『え、誰？』と思った人も多いはず。射日の征戦で温氏に間者として潜りこみ温若寒を返り討ちにした人物。藍曦臣が「阿瑤アーヤオ」と親しみを込めて呼ぶのは『三尊』という義兄弟の契りを結んでいるからです。もう一人は聶明玦ですが、乱心の為にすでに亡くなっています。15年の間にはまだまだ奥深い出来事が起きていたのです。
そう、実はこの物語高い氷山のように表と裏があるのです。
今までの魏無羨と藍忘機を【表】とすると彼らと同じ時代に生きた複数の登場人物の生き様が複雑に絡み合って【裏側】を形成している。冒頭の鬼腕が出現したことに大きく関わっているのです。
第二期は鬼腕の事件を追う内に魏無羨と藍忘機は前世の数々の出来事に結び付くある記憶にたどり着きます。

果たして誰が鬼腕を放ったのか？
そもそも、鬼腕はだれの腕なのか？
魏無羨はなぜ、献舍されたのか？
本当の謎解きはまだまだこれから？✨

第三期の放送が待ち遠しい❗️✨

『魏嬰。ずっとこのままで良いのか？』
『俺だって明るい道を進みたい。鬼道を操ったり陰虎符を使ったりせず、守りたい人を守れる道をな。
でも無理だ。是が非でも、それを決めるのは自分。評価するのは他人。
どうすべきかはちゃんとわかってる。俺なら制御して見せるさ。』
『…魏嬰』
『藍湛。…ありがとな』
これが二人の分かれ道だ。それぞれの道を進むしかない。

『暗く険しい道を行くのも悪くない』
振り向いた魏無羨の目に、ほんのり柔らかな灯火が映る。フッと心が緩んだ。温情たちが夕餉を作って待ってくれている。
『そう暗くもないか』魏無羨は呟いた。

守りたいひとを守れる道。魏無羨にとって守りたいひととは？

🐰ここはBLでしょ💕

雲深不知処の冷泉の水は肌を刺すような冷たさだ。その泉に入っている人物は背が高く肌は透き通るように白く、長い黒髪を肩にかけている。背中から腰の辺りの輪郭は滑らかで優美かつ力強く、この上なく美しい。が、あるものに魏無羨は釘付けになった。その背中から腕にかけて数十の戒鞭の傷痕が交差していた。普通なら一本や二本でも相当な罪でその傷痕は一生涯跡が消えないというのにそれが数十とはいったいどんな重い罪を犯したというのか？それに、そんな大罪人を追放せずにいるのはどうしたことか⁉️
更には、その人物がゆっくりと振り返った瞬間、その鎖骨の下に赤く残る烙印が……？魏無羨には見覚えがあるその傷痕は……‼️

胸に残る烙印は藍忘機の心の傷でもある……⁉️

ところでアニメにはほんとにBLっけが悉く省かれています…💦
ふたりで鬼腕の謎を追うことになりますが、その前のエピソードをちょっぴり原作からご紹介しますね❤️

雲深不知処に連れて来られた魏無羨が長い夢から覚めた部屋はなんと、藍忘機の『静室』です。
姑蘇藍氏に置いて『静室』は最もプライベートな空間。他人を入れたことのない寝室です。正体がばれたくない魏無羨は早く姑蘇から逃げ出そうと目論んでいたのに、そこへ閉じ込められたのですからあとには引けません。莫玄羽の断袖癖を利用して脱出を企てます。
前世では魏無羨と藍忘機はどちらも背が高くすらりとした手足と均整のとれた筋肉質の体躯が自慢でしたが、莫玄羽は華奢で小柄な為、なにか悪さをしようものなら直ちに襟首を捕まれてひょいと持ち上げられてしまう。
まるで拾われた子猫のようです。

「君はここで寝なさい」
魏無羨は静室の奥に放りなげられ、藍忘機はそのまま部屋をでて行ってしまった。
「さすがは品行方正の藍氏だな。でも、そうはさせないぞ」
隣の部屋で、すでに深い眠りについている藍忘機に股がり両手の中に封じ込めるとゆっくりと顔を近づけてゆく。
二人の顔の距離はどんどん近くなり、魏無羨が息が出来なくなるほどまで近づいたその時、藍忘機が漸く口を開いた。
「下りなさい」
「嫌だ」
臆面もなく答えた魏無羨を、間近にある二つの薄い色の瞳がまっすぐに射ぬいている。
藍忘機は彼を見据えて、もう一度言った。「…下りなさい」
「嫌だ、俺をここに寝かせたからには、こういうことが起きるってわかっていたはずだ」
「本当に下りないつもりか？」
「………」
突然腰の辺りが痺れるのを感じた。両足に力が入らなくなり、信じがたいことに、彼はそのまま藍忘機の上に倒れこんでしまう。
彼の口元は笑みを浮かべかけた形で固まり、藍忘機の胸の右側に頭を預けた状態で、一切からだを動かせなくなった。
藍忘機の声が頭上から聞こえてくる。
「それなら一晩そのままでいろ」
魏無羨はまさかこんな体制で、自分と同じ硬い男のからだに密着しなければならないなんてと、ただひたすら呆然としていた。
《原作より抜粋》

前世から、魏無羨は『同じ悪さを繰り返す』性格でしたね❤️その後も何度も同じ目に合い、次第に藍忘機の胸の上が居心地良くなってゆきます。

トトロみたいな藍忘機の上にメイみたいにへばりついてる魏嬰が微笑ましい❤️
第三期では、藍忘機の秘めた思いに気づいてくれるのでしょうか⁉️
待ちきれん‼️早く放送してくれー‼️✨

魔道祖師

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