時空を超えて心を温めるために撮り続けたい🌷
学生の頃恋をして、お付き合いしていた人は、
私が母から譲り受けたニコンのカメラを貸してと言って、そのまま海や、私の写真を撮る人でした。
気づいたらカメラやレンズも買っていて、
レタッチも、写真の味わい方にも磨きがかかっていて、お付き合いしていた時、私は彼の撮る写真が好きでした。
彼の写真を素敵だと愛しく眺めた時期は、季節が変わっていくくらい自然にすぎ、
なんでこんな写真撮ってるんだろう?
と思うようになり、
なんか違和感で、あんまり見なくなった頃にはもう一緒にいませんでした。
写真には、
言葉なんてゆうに超えちゃうものがある。
なんでこれがいいと思っているのかわからない、
と思ってしまう写真を眺めるのが辛くなって、
彼が変わっていって、
私も変わっていって、
一緒にいられなくなるのが辛くて、
写真なんてなければいいのにと、
辛くってほとんど全部を消しました。
本当に強い写真の力を感じてたのに、感じてたから、拒否してた。
ツーショットとか、そういうのは別れたら消しちゃうんだけど、
インスタにあげた写真とか、撮ってもらったソロの写真とかは残っていて、
昨日の夜ふと出てきちゃって見ていたのです。
あの瞬間の美しさや
あの瞬間に得たもの、味わったものの全てが
ブワッと蘇ってきて
胸が温かくなるのを感じました。
別れはあんなに辛かったのに、
一緒にいた時間が温かかったことは、写真にちゃっんと残っていて、
涙なんて一粒も出ないけど
まるで昔の自分とお話ししてるみたいににこにこ写真を見ました。
いい時間を過ごしたね。
写真、撮ってもらってよかった。
ちゃんと思い出せたことより、
写真で胸が温かくなることを経験できて
本当によかった。
私の人生がもう全然大丈夫になってたことにも気づいたけれど、
それ以上に、
この時間が愛しいから撮りたい、という気持ちを素直に大切にできるようになった気がします。
私の写真を、
一緒に過ごした時見ていた景色とか、そういうのを100%の感性で撮ってくれていた元彼にはとても感謝しているし、
一緒に過ごせて嬉しかった。
もう2度と会わないし、
うーん、もう顔も思い出せないけど、
でも、大人になってもお互い結婚した今、
ありがとうって気持ちになれた。
写真、ありがとう。
あの時全然カメラなんて興味がなかった私が
プロのカメラマンなったんだ。
私、時空を超えて心を温めるために撮り続けたい🌷
そう思わせてくれて、本当にありがとう!
パラレルワールドで元気でね〜!
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