見出し画像

日本海旅行4日目

 この日もまた朝早かった。前日に彦根まで行く予定だったのを快活の残席の関係で瀬田駅近くの店舗にかえたのが原因だった。駅から快活クラブまでは1キロほどで決して遠いわけではなかったが、この瀬田駅は住宅街であり快活と駅の間も小道が複雑に入り組んでいた。中には地図上では道として表示されている場所が私有地であり実際は通れないといったこともあり、この日乗る予定であった東海道線の始発に乗り損ねてしまった。旅程そのものに大きな影響を与えることはなかったが、この影響で大垣支線に乗ることができなくなってしまった。この日はまず大垣に向かう予定だったので、米原行きの列車に乗ったが、各駅停車に乗ったために思ったより時間がかかった。普段利用する新快速の速さと利便性を強く実感することになった。米原からは大垣に行く豊橋行きに乗り換えた。ちなみにこの米原から大垣の区間の移動が今回の旅行で唯一のJR東海の利用となった。大垣に着いた後は駅から少し歩いたところにある映画館を訪問し、この旅行をおこなっていた当時、入手困難になっていた劇場版レビュースタァライトのパンフレットを購入した。当初の旅程でもこの日の午前は空き時間ができており、またその時間が帯に短し襷に長しといった具合であり持て余していたのでその時間を有効活用できたのはありがたかった。

画像1


ところでこの大垣は岐阜県の駅であり、夏場は非常に暑い。おそらく映画館の往復で2キロも歩いていないと思うが、この旅行でも一番の暑さと疲労に苛まれることになった。昨年の夏に前橋を訪問した時も地獄を見たので夏場には内陸県に行くべきではないと思った。ところで内陸部は冬は冬で寒いのだが、内陸部はいつ行くべきなのか?
パンフレットを購入した後、大垣駅まで戻り買い物を済ませて米原へ戻った。米原に戻った後は北陸本線に乗り、日本海側を目指した。敦賀までの道中では琵琶湖が見える区間があったが、その様子は海のようであり、そこが滋賀県であると知らなければそれが湖であるとはわからないほどの雄大だった。琵琶湖を過ぎてしばらくすると敦賀に到着した。

画像2

これまで福井県は訪問したことがなかったのでこれがはじめての福井訪問になった。物産コーナーを見物した後再び北陸本線に乗り福井駅を目指した。鯖江や武生といった聞き覚えのある駅を過ぎ福井駅に到着した。ここの乗り継ぎは1時間ほど時間があるうえに時間もちょうどお昼時だったのでヨーロッパ軒で福井県の名物のソースカツ丼を食べた。このヨーロッパ軒はソースカツ丼の名店らしいが運良くこの時は空いておりすぐに入ることができた。

画像3


昼食後駅周辺を散歩した後越美北線に乗車した。この路線はJR西日本の減便政策の中でその末端部である越前大野から九頭竜湖駅が全便休止になるという報道があった路線だった。(その後のJR西日本の正式発表によって全便休止の話はなくなりとりあえずは助かった)このような話が出るほどの曰く付きの路線にもかかわらず越美北線は多くの人が乗車しており、当然旅行客も多くいたが、一般住民の利用もそれなりにあった。越美北線の終着駅である九頭竜湖駅は道の駅が隣接しているため盲腸線の末端駅としては非常に立派であり、直売所やコンビニが駅前にあった。折り返し列車を逃すと数時間待たなければならないので10分ほど滞在しそのまま福井駅へ戻った。

画像4


福井駅からこの日の宿泊地である和倉温泉に向かうため再び北陸本線に乗りひとまず金沢駅へ向かった。福井駅で乗った列車は金沢行きであったためこのまま乗っても当然金沢に着くことはできたが、乗り継ぎの関係上非常に待たされることになったため、小松から金沢の区間のみサンダーバードに乗り金沢駅に向かった。金沢駅の乗り換えは接続の関係上ギリギリであり街はおろか駅構内すら散策することが出来なかった。金沢のじろあめが好きなのでこれを購入したかったがそれも叶わなかった。また金沢の食の本領を発揮するのは冬の時期なのでこの街にはまた機会があれば訪問したい。乗り継ぎIR いしかわ鉄道を経由して七尾線に入り七尾駅を目指した。七尾駅は駅前に大きな商業施設があり立派な街だった。七尾駅で和倉温泉に行くために乗り換えた。この時に乗車した列車が花咲くいろはのラッピング車両であった。花咲くいろはは放送されてから何年も経っているにもかかわらずこのようなラッピング車両が走っていることには驚いた。また、その塗装も剥げ落ちておらず、車内のポスターも日焼けしておらず、決して惰性で運用されているのではなく手入れがなされていることが見て取れた。

画像5


七尾駅からすぐに和倉温泉駅に着いたが和倉温泉の中心部までは距離がありバスを利用した。中心部に着きこの日の宿にチェックインした後夕食を近くの店で食べた。この店の刺身は美味しかったが、鉄火巻きが人生で食べたお寿司の中で一番ワサビが効いていた。宿に戻った後は温泉に入った。和倉温泉のお湯は塩分を含んだものであった。この日の前三日間は全て快活クラブに宿泊していたため、お風呂に浸かるのも布団で寝るのも久しぶりのものであり、数日分の疲労が溜まっていたのでこの日は九頭竜湖駅で購入した舞茸天ぷらを食べた後早めに就寝した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?