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家業イノベーション・アイデアソン2021 vol.Ⅱ イベントレポート Part.1

10/26(火)に「家業イノベーション・アイデアソン2021 vol.Ⅱ 」を開催しました!!

先月のvol.Ⅰ に続き、2回目のアイデア出しを実施。家業イノベーターごとにグループに分かれ、それぞれの課題解決に向けて様々な視点からアイデアを出し合いました。

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ゲストスピーカー講演の様子を紹介

vol.Ⅱ のゲストスピーカーは、家業イノベーション・アイデアソン2020でもゲストスピーカーとして講演いただいた、有限会社時の広告社 代表取締役社長の小松和広さん。デザイン会社でありながら物語を届けるべく書籍の出版も行っている小松さんから、社内外で事業を進めるうえで必要な情報の開示方法やオープンイノベーションでの取り組み方、マインドセットについてお話いただきましたので、講演の内容を紹介します!

小松さん

1999年に入社し、2012年に35歳の時に代表取締役社長に就任。
ブランド・コミュニケーションに必要なデザインワークを心がけ、日々企業や団体の問題解決に取り組む。デザインといっても対応分野はさまざま。CI・VIを含むグラフィックのほか、ウェブサイトやアプリのデザイン、映像制作、商品開発、サインシステムや空間デザイン、各種プロモーションなど多岐にわたる。クロスメディアによる幅広い展開力とクリエイティブな表現力、ストーリーを汲み取る編集力で、総合的なクリエイティブを実践している。
また、オウンドメディアによる地域ならではの情報発信や商品開発など、独自のプロモーションにも力を入れている。デザインは、明るくポジティブなもの。デザインの力で地域の暮らしをより豊かに楽しくすることを目指している。

時の広告社の取り組み

ウェブメディア『ゆたり』

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地方で暮らす人にとっての日常を特別な目で見られていることに違和感を抱き、その暮らしや営みを自分たちで発信するメディアを開設。広告主体のタウン誌や行政の広報誌には載らないような地方の魅力を伝えるべくスタートしました。ゆたりのコンセプトに共感してくださるブロガーさんたちを集め、さまざまなコンテンツを立ち上げていき、みんながライターでありユーザーであり、共に創り上げたメディアとなりました。
また、対外的に発信できるだけでなく、ゆたりのイメージが社内での意識共有にも繋がり、会社のイメージやカラーを創っていく上で重要な役割を果たしたと感じています。

ゆたりから派生した取り組みとして、地域で廃棄されてしまう農産物に再度光を当てるべく始めた『ゆたりや』では、ジャムやサブレなど商品の開発から製造・販売までを自社で行っています。その他にも、食と農の大切さを発信するウェブメディア『万農王国いばらき』、東日本大震災を機に始めた、観光地未満の場所やコトなどを体験できるツアー『いばらき旅のCAFE』など、地域を発信するためのコンテンツづくりに取り組んできました。

『本とゆたり』

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出版することでの文化的な価値やアーカイブ性を見つめ直し、地域出版を少しでも盛り上げるべくスタートしました。
地域出版を成り立たせるために、自分たちのアイデアやネットワークを使って解決策を模索しながら取り組んでいます。本を売るだけでなく、商品開発を共にし、本を地域商品のプロモーションパッケージとして展開しています。

地域メディア運営を通して見えたこと

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まずは情報発信をする器を持つこと。
どんな器でもいいので、そこに事業者のメッセージを乗せることで、より伝わりやすいものになっていきます。

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一見当たり前のようなことですが、意外と難しいことだと思います。
耳障りのいい概念的な言葉につい逃げがちになってしまいますが、自らの内から湧き出る感情と向き合い、想いを醸成させ、発信していくことが必要になってきます。
スタッフが自らの想いや言葉を咀嚼して、社会に問いかけられるようなプロジェクトを立ち上げ、実行していける組織になっていきたいと思っています。

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多様性が叫ばれる今、選ばれる企業になるためには、生活者との共創のストーリーが求められていると言われています。医療現場での患者さんのストーリーや教育現場での生徒さんのストーリーに寄り添って課題解決に取り組む「ナラティブアプローチ」が、企業のプロモーションやブランディングにも求められてきているのだと思います。

企業が提供する商品やサービスの物語性が、受け取る生活者自身のストーリーとして続いていくのです。だからこそ「企業として、生活者に提供できるさらなる付加価値は何か」を考え、生活者に寄り添いながら自らの活動を自問自答し続けていくことが、企業で活動していく上で大切なのではないかと思っています。

イノベーションを起こすために必要なことについて改めて考える機会に!

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イノベーションを起こすためにはまず情報発信から。
そして、発信する情報には発信する側の想いを乗せて伝えることが大事だということを、小松さんの講演から再認識することができました。
まさにイノベーションを起こそうとアクションしている家業イノベーターとともにアイデア出しをしている参加者の方々にとって、とても刺激になる講演でした!

Part.2では、各家業イノベーターのグループごとのアイデア出しの様子を特集します。お楽しみに…!


次回予告

次回、家業イノベーション・アイデアソン2021 vol.Ⅲ は11/30(火)開催です!

vol.Ⅲでは、来年6月に予定している報告会に向けて約半年間のアクションプランを設定します。vol.Ⅲからでもぜひご参加ください!

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お申し込みはこちらから👇
https://kagyoinnovationideathon2021vol3.peatix.com/

中井 遥

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