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“選んだ道を正解に”してきた大学生活4年間を総振り返りする。

おはようございます。

最近は特に目立ったことは何もしていないので「色々活動されていますよね!」と言われることに違和感を感じている、かぐやです。

強いていうならTwitterのアカウントを変えました!フォローしてくださると嬉しいです。

3月25日に筑波大学体育専門学群を卒業し、今日から筑波大学大学院人間総合化学学術院人間総合科学研究群博士前期課程体育学学位プログラムに進学いたします。(名前長すぎ)

学群時代に所属していた体育・スポーツ経営学研究室でそのまま持ち上がり、今のところは、これからの部活動の仕組みについて考察を深めるための視座を得る研究をしたいと考えています。

部活動の指導者派遣の事例等については別の記事でも書いているのでぜひご覧ください。内容は浅いですが、ちょっとした視点は得られると思います。

さて。卒業をしたということで、大学生活4年間を振り返るのが今回のnoteです。一応体裁を整えて書いていくつもりですが、もしかしたら煩雑になるかもしれません。4年間をこの1万字程度の記事にまとめるのは至難の技なのです。

簡潔にまとめることもできますが、せっかくなので思いつく限り、力のある限りの振り返りをしたいと思います。最後までお付き合いいただけますと幸いです。(真面目だなぁ)

大学進学までの経緯

横浜で生まれて宮崎で高校生まで育った僕は、幼少期から勉強もスポーツもできる子でした。今思えばラッキーなことに、普通教育には肌が合う方で、あまり苦労せずに、勉強や遊びなど、日常生活を楽しむことができました。

ピアノ、空手、サッカー、テニスという習い事を小学生で経験し、小学5年生の時に出会ったテニスを中学生以降に続けるために中学受験をして、硬式テニス部がある中高一貫の公立学校へ進学しました。

中高生時代は個性豊かな友人たちに囲まれて勉学でも部活動でも良い意味で揉まれ、文字通り“テニスか勉強か”の生活を送っていました。キャラクター的な視点で言うと、小学生時代は「THE 友達が多く時々調子に乗る優等生」で中学生時代からは「頭おかしいポジティブスポーツマン」だったかなぁと思います。

高校時代についてはこちらの記事で長い文章で振り返っているのでぜひご覧いただきたいですが(どんだけ読ますんや)、興味関心の中心には「教育」や「スポーツ」というワードがありました。

体育の教員になって「スポーツを楽しい」と思えるような授業をしたい、そして部活動の指導者として子供たちの成長をサポートしたいと考えるようになり、筑波大学へ進学しました。(スーツも髪も初々しくて可愛い😍)

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10年間続けた部活動で得たもの

大学に入り、当たり前のように部活動へ入部しました。ここで自分自身の成長と専門的な視点を深めることで将来の指導にいかそうという思いがありました。

でも、この4年間で何度も部活動を辞めたいと思った時期がありました。これだけの時間をかけてこのまま続けて何の意味があるのだろうか。価値にこだわる必要があるのだろうか。自分に何度も問いかけていろんな人に相談をして、結局続けてきました。

部活動と聞くと自分にスパルタで常に意識が高くて盲目に努力を積み重ねるイメージがまだあると思いますが、僕はその像には当てはまりませんでした。僕が部活動を続けたのは、その続ける中でたくさんの学びや気づきを得ることができたからです。

その例として、学生連盟が挙げられます。全日本学生連盟に1年生の秋から参加し、全国大会の運営に携わってきました。そこで学んだことは、スポーツは「する」視点だけではなく、「みる」「支える」「つくる」といった、いろんな視点から関わることができるということ。また、学連のような「支える」なしでは大会が成り立たないということ。さらには、どの立場にいる選手や学生も、何かしらの壁にぶち当たっているということ。

特に最後の壁のお話は僕にとってコアな価値観を作り出しました。

周りを見ればいくらでも自分より高い存在の人がいる。でも人と比べて苦しみ悩み、心身ともに疲弊してしまうくらいなら、過去の自分と比べて成長を感じ取る方が豊かではないか。そもそも成長を求めること自体に意味がないとは言えないが、その時を楽しむことが1番大切なのではないか。

何事も楽しみ方は色々あります。そのものを楽しむ、競争を楽しむ、他者との関わりを楽しむ、そのものの要素を楽しむ。自分がどの視点を持って“今このときを楽しむ”のかを考えるようになったのは、部活動を続けてきたおかげです。

今僕が、目の前の豊かさ味わうことができているのも、部活動を続けてきたおかげです。スポーツは本来楽しむものであり、教育的な意義を押し付けている全国各地の部活動に対して批判的に考えるようになったもの部活動を続けてきたおかげです。

1年生のときは練習の準備、試合の準備をこなしました。2年生になったら1年生に準備を教えました。時間にだいぶ余裕ができました。3年生になったら運営の代がやってきました。自分たちの代ではかなり議論をしました。(いや、そんなにしていないのかな)

そもそも目標を立てる必要があるのか。部活動のルールはどこまで必要か。どのように部員の意図を汲み取って練習に生かすか。自ら体育会に入っておきながら体育会らしさに対して批判的な視点で議論を持ちかけました。

高校生時代に顧問が全くの初心者でほとんど全て部長の僕に任されていた経験もあります。大学と違って一人一人のニーズが異なる中でいかにして部活動をまわすのか、悩みに悩んでいました。

こういった自分で考える、自分たちで考える経験が今どのように生かされているのかは、今の僕を見ていただけたら分かるかと思います。もちろんn=1の話でしかありません。しかし、試行錯誤の繰り返しを経験して、いろんな場面でその力が発揮されているのを感じています。

部活動を通して失った10年間の多大な時間に対して見合うものを得られたかどうかは分かりません。でもそんなことはどうでも良いのです。失ったものを考えたらきりがありません。

選んできた道を正解にすることは可能です。この時間を他のことに使っていたら、、、と思うことはありますが、その後悔に何の意味があるでしょうか。きっとないでしょう。今何があるのか、何が足りないのか、これからどうするかを考えたら良い。

自分が誰にもなれないように、誰も自分にはなれない。そして、どの道を選んでもなるようになる。全ての点と点はつながっている。そういったことを学びました。

大学4年生になってからはコロナの影響で部活動の時間がほとんどなくなってしまい、引退試合もなくなってしまいました。一部の学生にとっては非常に受け止めるには重すぎることだったと思いますが、僕にとってはそんなに重要なことではありませんでした。

そもそも“引退”という概念に違和感を覚えています。スポーツや文化に生涯にわたって親しもうとしている人には理解できるのではないでしょうか。部活動といえば、青春!中高時代のノルマ!引退!終わり!いえい!みたいな感覚が強いですよね。僕は引退したら終わり、という感覚がその後の関わり方に大きく影響を与えていると考えています。

スポーツはそもそも楽しいですし、健康にも良いです。それを一時期の嗜み程度のものとして認識してしまうのは、、、もったいないなぁと思っています。これは日本の特殊な文化ともいえます。例えば、ドイツにおいては、部活動ではなく地域クラブが発展しており、引退という概念自体がないと言われています。

今よりちょっとでもスポーツや文化に継続的に親しむ人が増えたらいいなって思います。そのために部活動以外の形でもっと身近にできる地域内での居場所が必要だと考えています。

居場所づくりや地域活性化の議論については後ほどまた触れると思います。テニス人生について一度振り返った記事がこちらです。

授業を通して興味関心を広げ深めた

ここまで読んですでに驚きの声をあげている方もいるでしょう。ここ半年くらいの僕の活動しか見ていない方は、僕が部活動を大学4年生まで続けてきたことが新鮮なのではないかと思います。

普段の授業ではスポーツに関する基礎科目と専門科目を受講し、2年生からは小学校の教職課程も取得するようになりました。筑波大学はカリキュラムが整っていないため、初等教職に関しては別で80単位ほど自力で取る必要があります。

ですから2年生、3年生の時期は大変でした。土曜日にも一日授業があり、2年生の夏休みも丸1ヶ月分ほど授業で埋め尽くされました。でも、初等の授業はどれも「楽しい」が勝っていたので単位数のイメージほど苦しいものでもありませんでした。

教職課程とりつつ、スポーツを多様な視点から学ぶ中で僕が衝撃を受けた授業が「体育・スポーツ経営学」でした。世の中の当たり前を批判的に見つめること。鵜呑みにせず多様な視点から考えてみることの大切さを教授から教わり、部活動に対する一つの問いかけで「この先生の研究室で学びたい!」と思うようになりました。

「スポーツを楽しんでいる人も勝ちを目指している人も同等に価値があるはずなのに、なぜあなたたちは楽しむだけの人を下に見ているの?」

僕は過去の自分を振り返り、自分の視野の狭さを恥じました。この問いに対して答えることができませんでした。でも、部活動の今の仕組みでは仕方がない面もあるということも感じました。

ここから総合型地域スポーツクラブや部活動改革の流れについて関心を持つようになり、授業で学んだり、文献を調べたり、YouTubeで事例を探したりしていきました。

そして、部活動の仕組みという視点だけではなく、より地域で多様な視点を持って地域づくりを目指していく必要があるのではないか。全ての分野は地域活性化につながっているのではないかと考えるようになり後に任意団体を立ち上げることになります。

結局卒論では学生連盟での経験を活かして大学スポーツの組織間連携に関するテーマで書き上げましたが、今の活動にも繋がる関心が大学の授業等を通してちょっとずつ明確化していったと言えるでしょう。

大学スポーツに関しても部活動を考える上で重要な要素を含んでいるので全ては繋がっています。例えば中高時代には中体連や高体連という組織を大人が運営しています。しかし、大学における部活動では学生がメインで大会運営を行います。

大学の競技団体も中央競技団体の傘下に入り学生は決められた運営を行うだけの競技もたくさんありますが、まだ自治組織としての要素を失いきってはいないと思います。この形は中高生には応用できないでしょうか。彼らが自分たちで部活動を運営し、競技大会を運営し、支える経験を主体的にする機会を設けることはできないでしょうか。

僕は可能だと思っています。生徒の主体性を育むといいつつ、指導者主導で行われているところは少なくありません。保護者も顧問の指導に期待しているところがあります。僕が理想とする形は、顧問がいなくても成り立つ部活動です。

体罰の問題が起きるのは、選手が指導者の言いなりになる仕組みができてしまうからです。指導者と選手が対等な立場にないからです。今、この記事を読んでくださっている方、ご自身の経験を振り返ってみてください。

自分たちの力で練習や運営を考えながら部活動に関わっていた人はどのくらいいるでしょうか。きっと多くはないと思います。多くの方にとっては顧問やコーチの存在が大きかったと思います。

僕の所属していた体育会硬式庭球部の監督は僕らにほとんど干渉しませんでした。「自分たちの頭で考える」ことを教えてくださりました。ある意味では「放任」だと捉えられてしまう。でもそれが良い。そのおかげで学生が自分たちで部活動をつくっていく意識が生まれました。

当たり前だけど当たり前じゃないです。もちろん自ら動き出す力が全くないままに放置をしてしまうと、形としても成り立たないし、無秩序なお遊びになってしまいます(それはそれで良いですが…)。

適当なタイミングで選手が必要な“何か“を引き出す。指導者として重要なことを監督の姿からも学ぶことができました。ありがとうございました。

最後に部員に向けてメッセージを送ったときの写真↓

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ギブ精神で動いてきた

コロナ期間に入る前の活動は。特にありません。ちょっと周囲で目立ったものとしてはアメブロくらいでしょうか。大学1年生から日記をアメブロで書いてSNSに投稿し始めました。合計で800以上の記事は書きました。でもそこに特別な意味を見出していたわけではなく、単純に「とりあえずやってみよう」という精神で続けていきました。

それから、「かぐや食堂」という、お家に後輩や同期、いろんな人を呼んでご飯を振る舞う会を20回ほど開催しました。人と関わったり対話をしたりする時間が好きでした。

僕の中で、「ご飯をご馳走すること」はなぜかスッと入ってきたのですが、外食をしてしまうとお金がかかるから、、、という理由もあってお家に呼んでいたのです(これは内緒ですよ)。

でも実際その方がじっくりお話できるし、たくさんの人を呼んでもそんなにお金がかからないし、自前の料理を美味しく食べてもらえることほど幸せなことはなかったので、一石三鳥でした。

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他には、学群生への情報発信をしていました。入学前に同級生LINEグループを友人と作成し、そこで友人と一緒に履修や教職に関わる情報を流していました。やろうと言ってやったわけではありませんが、なんとなくそういうLINEグループになりました。体育専門学群の友人にとっては、この情報発信が僕の活動のイメージとして残っていると思います。

テスト期間は特に。個別でたくさんの質問が届きました。この点に関しては賛否両論ありますが、僕は基本的にギブ精神を持って対応していました。

例えば、「授業プリントを見せて欲しい」というお願い。皆さんならどうしますか?僕は「はい!」と送っていました。そこにはどんな意図があると思いますか?

色々思うこともあり、悩むこともありましたが、最終的に自分がたどり着いた答えは、どんな人も「そのままでいいんじゃない?」って考えることでした。いずれにせよ自分で情報を集める人は集めるし、頼る人は頼る。だから、僕のせいで僕の情報に頼ってしまう人もいました。

ある意味では人に嫌われない方法を選びました。楽な道を選びました。“その場限りではその人のためになるけど、将来的にその人のためにならないかもしれない“選択肢を選びました。

自分が手に入れた情報をただ、流すだけです。それで助かる人がたくさんいるのであればと、上手に僕の情報を活用してくれる人がいたら良いなと考えていました。

だから誰に対してもYESの一つ返事で対応してきたのだと思います。それが幸か不幸か、感謝されることになりました。すごいと言われるようになりました。別に僕にとってはそんなにたいそうなことではありません。でも、確かに誰かの役には立っていました。

この形はどこかでみたことがあります。そうです。「かぐやのお部屋」をはじめとした様々な情報を共有している居場所の数々です。SNSの全てはそうだとも言えると思います。たくさんの情報が流れていて、自分に必要なものをピックアップして取り入れる。その選択を自分でできたら良いのだと思います。

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お互いに支え合うのがコミュニティ
お互いに成長し合うのが組織

誰しも自分の力だけでは限界があるため、お互いに助け合いをするのがコミュニティです。でもコミュニティは主体性が発揮しづらい。「いるだけでいい」居場所とも言えるかもしれません。(時と場合によりますね)

それから、目的を持ってお互いにギブの要素を持って参画し、さらに相乗効果で活発に吸収し合う環境ができたら組織・団体になると考えています。逆にいうと、そういった1人ひとりの主体性が発揮されていない組織は組織と呼べるのか疑問です。

誰かがギバーになれば大体どこでもテイカーがいます。僕の場合、依存先をたくさん作っているので、その居場所に応じて自分の役割を変えています。

ある場所では情報を提供するギバーであり、ある場所では情報を得るだけのテイカーに。自分の中にある優先順位と役割を理解した上でアウトプットをすることができていたら良いのではないかと考えています。

しかし、先ほども申し上げたように、何か目的や目標を掲げている組織にとって、全員が主体者であることはとても重要です。物事の進むスピード感も質も全く異なってきます。同じ目的を共有しているとしても、どこまでコアにある関心や優先順位が合致しているかによって組織の動き方は変わります。だから組織づくりは難しい。

僕の最近のモットーは「やりたいときにやりたいだけやる」「ワクワクするからやる」です。自分の意志や思いに身を任せて活動をしていくことが今の時期は大事だと思います。でももちろんそれは時と場合によります。

それが会社なら、仕事ならどうでしょうか。与えられた課題すらまともにこなせない状況であったらその人の信頼は失われてしまいます。気分でやるかやらないかを決めていては無責任だと言われることがあります。

与えられた“必要な”タスクはいかに生産性高く終わらせることができるかを考える。それからものはいくらでも言えるのだと思います。でも、僕が誰かに与えるものに関しては、全て自分の責任に置き換えます。やらない人のせいには絶対にしない。行動を引き出せなかった僕が悪いのだと考えます。

メンバーを動かしたいなら動きたくなるような仕掛けをつくれば良いし、別にそうでなければ何もしなければ良い。団体の発展をしようと思ったら簡単ですが、発展した先に持続可能性がないと意味がないため、ここは慎重に進めているところです。試行錯誤中ですね。

さて。真面目な話になりましたが、コロナ期間に入る前までは本当にたいそうなことはしていませんでした。ボウリングもしたし、カラオケもたくさん行ったし、読書は全くしなかったし、部活以外の時間は普通に遊んでいました。3年生の冬頃にSNSで繋がった人に直接会いに行く企画はちょっとやったのかな。

他に思い出せるものとしては、まだ1人暮らしだったから自炊はしていたこと、いろんな人の自転車のパンク修理もしたこと、部活で何度も寝坊して反省したこと、リーグ戦で勝ったり負けたりして喜怒哀楽を堪能したこと、大学で4年間クラス代表を務めたこと、年に1回は体調を崩したこと、などなど。

断片の出来事が色々と思い起こされます。また写真でも見ながらじっくり懐かしむ時間も作りたいな。ここからは自粛期間から始まる多動なお話に入ります。

暇!だから動こう!
とりあえずやってみる。

4月から部活動ができなくなり、大学の授業開始も延期になったので、時間があまりに余っていました。そこで僕は何を感じたのか。鮮明に思い出すことはできませんが、とにかく「暇!何かしよう!」っていう思いがあったことは間違い無いです。

進路のことも考えるようになり、自分で生き抜いていくための知識を身につけようと、かなりこの時期流行したビジネスについての情報をいろんなところから吸収したり、これまでできていなかった読書を始めてみたり、ギターの練習を始めたり、YouTubeで動画を編集して出してみたり、WordPressを開設してブログを書いたり、noteを書いたり、西野亮廣エンタメ研究所に入ったり、教育に関わる方のコミュニティのお手伝いをしたり、No name schoolに参加したり、Twitterで教員の方を一気にフォローしたり、、、とにかくやりたいと思ったことをどんどんやるようになりました。

日常生活の全ての活動時間を項目に記録してSNSの時間やっぱり長いなぁって思ったり、自分の時間を何にどのくらい使うべきかを考えるようになったり、活発に発信する同世代の仲間が急に増えてきたのでそこで繋がりを広げたり。あげたらキリがありません(一応キリはあるか)。

9月初旬に引退して以降、9月、10月に2回の教育実習がありましたが、その期間もzoomで1対1でいろんな人とお話したり、団体を立ち上げたり、Teacher Aideという教員を助けるための団体に入ったり、予定を詰め込むことでかなり充実感を感じていました。

部活動という生活を占めていた大きなものから解放されたことで、自分の中にあった「やりたいこと」へのモチベーションとエネルギーが一気に注がれていった感覚だったのかなと思います。

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視野を広げることが人生を豊かにする

過去の経験を振り返っても、自分は誰かと繋がりを広げていくことが好きなのだと気づきました。そして、その繋げることにはどんな意味があるのか、それを最近では自信を持ってこう答えることができます。

繋がりを広げることは、自分を知り、視野を広げることに繋がる。自分の視野を広げることは、自分の選択肢を増やすことに繋がる。そして、選択肢が増えることは、自分のワクワクを広げることに繋がる。たくさんのワクワクの中から自分の好きなワクワクを選択することで、人生が豊かになる。

これは僕なりの今の答えです。これまでこんなに考えることはできませんでした。大学1年生から続けたアメブロの価値もよくわかっていませんでした。

1日を振り返ることは、自分を知ることになります。どんな気持ちが生まれて、どんな考えを持って、どんなことをして言ったのか。それを記録することで、普段の生活に価値が生まれます。もちろん一つ一つの出来事とその時の感情などを記録で、文字で完璧に再現することはできません。

でもその言語化に意味があります。自分を表現するためにも、誰かに伝えるためにも言語化には練習が必要なのだと学びました。だからこうして大学4年間を振り返るnoteも書いているのです。最初は100字程度のブログでした。小学生かと思うような内容です。笑

その時代を考えると、意外と成長したのかなと。継続力が何かを生むということは間違いなくて、意味がないと思うことでも、後から意味が生まれていくことがあるのだということは、この4年間で身をもって体感しました。

とりあえずやってみる。合わなければもちろんすぐにやめても良いし、合わないと思っても続けることで生まれる価値があります。成果とは結果だけではありません。僕は、こうして自分を向き合い、自分を知り、自分の価値観を広げ深めることは大きな、大きな成果だと考えています

一つひとつを深めることも人生を豊かにする

分単位で予定が入っていた生活でも僕は元気でした。体調もここ1年以上全く崩していないし、体力的にも、精神的にも豊かだなとずっと感じていました。しかし、繋がりを広げるだけの生活が続いて、どこか目的を見失うタイミングがありました。いや、正確にいうと、目的を見失ったというよりは「これで良いのか?」と1度立ち止まって考える機会がありました。2月に入ったくらいでしょうか。今の自分と過去の自分を照らし合わせて振り返る機会があり、本当の豊かさとは何か、ということについて深く考えました。

そこで学んだことは、たくさんの出来事をこなすことが目的になってしまってしまうのは、本当の豊かさではないということ、そして自分は一つひとつの出来事を心から感じ取る、「感じる」力が弱いということでした。

僕は、中学2年生以来涙を流していません。テニスの大会で逆転負けをしてキレながら泣いて以来、ホロリとすら涙を流したことがありません。映画で感情移入もなかなかできません。誰かの苦しさに心の底から共感することもできません。

僕には「悲しい」とか「寂しい」という感情が不足しています。笑顔が素敵だと言われますが、「楽しい」という感情も、楽しんでいるその時に一歩引いて「これって今本気で楽しめているのかな?」と俯瞰している自分がいます(もちろん毎回ではありませんが)。

そして、意外なことに「怒り」という感情は昔から健全で、この世で1番嫌いだった「雨」に対しては大学3年生まで、結構イライラしていました。恥ずかしながらものを投げることもありましたし、舌打ちだってしていました。雨に対して怒っているかぐやさん。笑っちゃいますね。😂

他にもテニスでうまくいかないことがあると、時々汚い言葉を発していました。ラケットを地面に叩くこともありました。思うようにできない自分に対して怒りをぶつけることもありました。無性にイライラすることがありました。

でもそんな感情を大学4年生になってから抑えるようになりました。今後の人生を考えても、抑えなければならないと思うようになりました。結婚して素直な自分を出すとなった際に、怒りを何かにぶつける人は嫌だなと思っていました。だから、2021年を迎えたときの僕は、「怒り」すらほとんど出すことのない人間になりました。マインドセットをして、無理矢理ではなく、自然に。

部活動を引退して身体的にも精神的にもストレスが軽減したことは、自分の精神の安定の要因だと思います。予定を詰め込んだ生活でしたが、部活動をしていた時期に比べたら身体的な疲れも圧倒的に少なく、精神的にも、ワクワクが根底にあるので、何事も悩むことなく(*卒論は除く)生活することができていました。

それが良いのか、悪いのか、正解はありません。でも2月に。その機会に自分を振り返ったときに、ある方の言葉を聞いて、自分の感情を、自分の喜怒哀楽を抑えるのではなく、それらを「愛したい」と思うようになりました。

映画で泣ける感性を磨きたい。人やものに対して感情を向けられる人になりたい。そう思う自分に気づきました。いや、ずっと前からそう思う自分はいたのです。「でも自分にはその感情がないんだ。だからそのままでいいや。諦めよう。」と思っていました。

これまでずっと自分なりのベターを求めてきて、その選択肢として、たくさんの人と繋がることを選んで生活していました。これまで200名以上とは1対1でお話したと思います。1日に7名とお話しすることもあった。イベント含めて10本以上zoomをすることも何度もあった。それはそれでよかったのだと思います。

でも、より高次の自分、豊かな自分を目指していくためには、アンチテーゼ(180度反対のこと)をぶつけていく必要があります。だから、じっくり向き合うべきはどんなことなのかを考えた結果、「身近で一緒に活動している人や身近で自分のことを応援してくれている人を大切にしよう」「普段の生活の一つひとつを味わうことを大事にしよう」という考えに至りました。

僕は人にも所属にも依存をしません。だからある程度の人とは気軽に話せるし、逆に絶対この人は必要だ、この居場所は絶対だということもありません。人に興味はありますが、誰かとの関係を深める行動をしていませんでした。人が好きですが、その人との関係をじっくり築いていくということを理解していませんでした。

実際に何年もずーっと同じ人といるということは経験したことがありません。過去には、悩みごとがあるという人がいたら、ご飯に誘っていました。一時期いつも一緒にいたある同期とはいろんなお話をしました。

でも、関わる人は大体時期によって変わっていきました。大学1年生から4年生まで関わった人は、部活動のメンバーと、不定期でパーティを開催していたあるグループだけです。他の人は一時期はたくさん関わっていたけど、いつの間にか全く関わらなくなっていたという人がほとんどです。

そんな僕が、2月ごろから意識しているのは、身の回りの人との関わりをちょっとでも大切にする具体的なアクションを行うということ。今だったら僕が代表を務めているmulti-Regionのメンバーとの関わり、それから不定期でオフ会を開いて会う仲間たち、「かぐやのお部屋」やTwitter等でいつも活動を見てくださっている方々、そして家族。

つくばでの関わり、筑波大学での関わりなど、まだまだあげたらキリがありませんが、とにかく関わる人が多いなりに自分のできるタイミンングで、できる形で、より良い関係を築くためのアクションを起こしていきたいです。

また、人との関わりを大切にすることと同様に、日々の振り返りをしていくことも大切にします。アメブロでやっていたことを継続するということですね。今のところこのnoteでの定期的な振り返りもそうですが、Twitterで毎日寝る前に更新する形も良いなと思ったので、模索していきます。

今やっている活動について

さて。ここまでですでに1万字を超えていました。書き出したら止まらないと思っていたけれども、まさか本当に止まらないとは、、、思っていました(思っていたんかい)。終わりが近づいています。今の活動について、これからの活動についてまとめたいと思います。

今やっている活動、4月からの活動としてはざっと以下のものがあります。

・今日から大学院生活スタート
・multi-Regionの立て直し&活動
・Teacher Aide茨城支部長としてイベント
・いろんなコミュニティでの活動
・プロジェクト7つ
・かぐやのお部屋
・高校生との対話会
・マルクス『資本論』対話の会
・オンライン→対面の機会づくり
(会いたい人に会いにいく)
・かぐやカフェ(筑波大学生向け)
・アルバイト3つ
・部活動の事例研究
・世界一周の準備
(ここ数日でやりたいことリストに入った)

一つひとつ説明したら2万字を超えますね。いくつか取り上げて説明しましょう。

まず、今日から大学院生活が始まります。午後に入学式が行われます!授業自体は学群時代よりは圧倒的に少ないです。しかし一つひとつが重量感があるのは間違いないと思います。これまで以上に深い学びを得られることは喜びです。ゼミと合わせて非常に楽しみにしています。

そして、団体の運営。これが1番大きな課題です。『多様な分野のかけ算で地域を創造する』multi-Regionの運営。実はなんとなく活動が薄れているのではないか、と思われている方もいらっしゃると思います。正直なところ、活動が落ち着いてしまい、ゆるーく進みすぎました。ここで一つステップアップの時期がやってきました。覚悟のときが来たのかもしれません。

4月は団体の立て直しの期間です。正直にいうと、僕自身が悩んでいます。しかし、メンバー全員で考える機会を設けてじっくり話し合っていく予定です。素敵な仲間たちがいるので、きっとなるようになります。どうなるかは全く見えていませんが、見守ってくださると嬉しいです。

Teacher Aideのメンバーとしてはイベントを随時開催していく予定です。すでに2本の企画は決まっていますが、少しずつ準備を進めて開催までじっくりいきたいと思います。Teacher Aideはもっと多くの学生に届けていきたい団体です。

『教員1人ひとりを幸せに』するために、教員(志望学生)の意識改革、教育を社会の関心事に、愛に溢れるコミュニティの創造という3つの道に沿って活動しています。

具体的には、内部で学び合いの機会を設けたり、イベントを開催したり、働き方改革に関する裁判に関わったりしています。

興味のある方はぜひ4月17日の新歓に参加してください!ゆるくてアツくてあったかい団体です。メンバー一同お待ちしています。

1番最後に書きたいことは直接対面して同じ時を過ごすことの素晴らしさを感じるということです。ここ半年くらいは自粛の流れに逆らっていろんな地域を回りました。

自粛については賛否両論あると思います。僕は賛否両論の意見を理解はしていますが、一個人として、動くという選択をしたまでです。そこに責任はあります。

感染対策を徹底した上でかかってしまったらそれはそういう運命なのだと受け入れます。何事も、なるようになる。だから自分の意志で動くことが大切なのだと考えています。

もし立場が違えば動かないという選択をしたかもしれません。子供がいたら、家族がいたら、どうしていたのか、今の自分では判断できません。

でも。もし今倒れてしまったら、昨日会いたい人に会えなかったことを後悔するでしょう。僕は、いつ死んでもいいように生きることを大切にしています。もちろん、長生きはしたいですが。今この時を精一杯楽しむためにできる最大限のことを選びます。

そうしてオンラインで繋がった方々と直接お会いする機会が増えて、今本当に豊かな生活ができているなぁと感じています。まさか会えると思っていなかった人と偶然会えることになったり、会いたいと思った人に会えたり。。。

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多くを語ることはしません。毎日「ありがとう」が勝手に溢れてきます。いろんな方に支えられて今の僕があるんだということをいつも感じています。こんな僕に「会いたい」と言ってくれる素敵な方々がたくさんいるのです。

もちろん僕に会いたいだけの気持ちではないと思いますが、同じように僕も会いたいと思える、そんな関係の友人がたくさんできていることが、素敵です。

1年前は考えられませんでした。ここ半年です。本当に。オンラインで出会った人と直接会う時代です。SNSの使い方によっては非常に危険な部分もありますが、こうして豊かさにつながることもあるということは、SNSを活用している人ならきっと理解できると思います。

グレーを議論し行動する主体者を増やす

「普通」が普通じゃないという価値観が少しずつ広まってきています。あなたの当たり前は僕の当たり前ではないし、僕の当たり前があなたの当たり前でもありません。

物事は白黒で解決する時代ではありません。VUCAの時代で変化の激しい時代です。この時代において何が正解か、なんてことを追い求めることは厳しいです。常にグレーゾーンを行き来してアンサーではなく、ベターを追い求めるしかないと思います。

だから二項対立の議論はあまり意味がありません。どのように、多様な視点を融合させて、組み合わせていけるのかを考えていくことが重要だと考えています。今、どんな業界にいる人も、その専門的な視点だけでは解決できないと考えているのではないでしょうか。

「SDGsが大事だ」と言われますが、このまま経済が成長し続ける中に、地球の持続可能性があるのでしょうか。何が正しいのか、僕自身もまだよくわかっていませんが、環境破壊は続き、二酸化炭素の量は増え続けており、point of no return(帰還不能点、もはや後に引けない段階)が直近に迫っていると言われています。

それは今後の人類の存続にも関わる重大なトピックだと思います。でもそのことについて真剣に考えてアクションを起こそうとしている人は、ごくわずかです。僕も、まだ理解しようとしている段階であって、具体的なアクションは起こせていません。何ができるのかも、正直分かりません。

このまま地球は滅びる方向性にいくのではないかとすら思っています。最近の1番コアにあるテーマは教育でも福祉でもスポーツでもなく、「資本論」です。

昔のような、狩猟採集をして、物々交換をしていた生活で豊かさを感じることは難しいでしょうか。僕は、自然に囲まれてのんびり暮らす生活で全員が満足できるのであれば、今のような苦しい社会から脱却できると思っています(単純すぎるけど)。

コンビニは無駄に多くてフードロスの課題もまだまだ大きいですし、いろんなお店を回って思いますが、「こんなに必要ですか?」とびっくりしちゃいます。

できるだけ長く使えるものがどんどん減ってきてきます。スマホなんかは、毎年新しいものが生み出されて前のものは使い勝手が悪くなる。なぜ10年間保つスマホをつくらないのか。今の技術ならつくれるのではないだろうか(これは人の言葉を借りました)。

人間はひたすら新しい技術やワクワクするものに魅了されます。そして今すでに豊かなもので溢れているのに、周囲を見渡せばどことなく自分の貧しさや未熟さを感じてさらに良いものを求めてしまう。

クリエイティブなものや、広告等が素晴らしいものであることは間違いないけれども、その広告に使用する紙は環境に配慮しているのか。大きな電子掲示板の電力は何で賄っているのか。この僕が書いているnoteは必要なのか。これこそ無駄な電力を消費しているといえるのではないか。

GIGAスクール構想で全国の学校にタブレットが導入されました。果たしてどれだけの資源が使われたのでしょうか。本当にタブレットは全員に必要なのでしょうか。

こういった視点は極端すぎるかもしれません。でもこうして一旦自分の今持っているものや社会にある良いとされているものがどんな影響を与えているのか、疑問を持つことから課題解決は始まると思います。

グレーを議論する機会がもっとできたら良いと思います。学校現場でも、家庭内でも、仕事場でも、地域内でも、友人同士でも。そして1人でも多くの人が当事者意識を持って何かしらのアクションを起こすことが必要なのです。そんな厳しい課題を提示して、でもできることをじっくりとやっていこう。そんな思いです。

さて、ここまで1万5千字を書いてきました。終わりが近づいていますと宣言してから5千字ほど書いてしまいました。😂

実はおはようございますで始まるブログですが、最後の8000字程度は4月4日の夜から夜中にかけて書いています。起きてそのまま投稿しているということです。

本日の13時半から大学院入学式があります。フリーランスか大学院進学で迷って選んだ進学です。学びを深める機会、そして学生としてもう少し活動を進める良い機会。世界一周もしたいなと思ってきたので来年度休学するかもしれませんが、今できることにフォーカスして、今後も持ち前のゆるさを大事にして生活したいと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

もしよかったら最後に4字だけ残すので、入学お祝いとしてお駄賃をいただけますと幸いです。4字は大したことではありません。今後の書籍代にでも使用させていただきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(15508字)

かぐや

ーーー

<プロフィール>
筑波大学院体育学学位プログラム体育・スポーツ経営学専攻修士1年。部活動や教育に対して疑問を感じ大学の授業を通して「地域づくり」に関心を抱き2020年9月にmulti-Regionを立ち上げ、中学生以上の学生17名で運営中。多様性・居場所・選択肢をテーマに「今できること」にフォーカスした多様な活動をしている。小学校および中高の保健体育教員免許取得。学童支援員、放課後スポーツ教室指導員、テニスコーチとして働く。その他Teacher Aide茨城支部長、読書会、イベント等行っている。
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