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「このままにしたい」って思ったことありませんか?【6月9日】

第9回スポーツ政策学(3限目)

 教育委員会の仕組みについて学びました。体育とスポーツの切り分け方、スポーツと文化の切り分け方、それぞれ役割分担をすることも必要ではありますが、分けて考えるべきではない視点もあるので扱い方が難しいなと思いました。

 体育は学校内における授業について、スポーツとはもっと幅広い視点での身体活動について考えるわけですが、体育とスポーツは決して切り離すことはできないし、体育から生涯スポーツに結びつける視点は重要だと考えています。
 また、スポーツと文化についても管轄がスポーツ庁と文化庁に分かれていますが、「部活動」に関してはどちらも包括的に改革を進めていくべきなのに、そういった連携は図られていないように思われます。

 “分野を跨いだ連携”って難しいことは理解しています。でもそこに対して意識を持って具体的に形にするまでができていません。まずはその視点での議論が進むように僕も学んでいきたいです。


目の前の子どもを見て黙ってしまう

 学童ではいつものごとく子どもたちと遊んでいました。おやつを食べて勉強して室内で遊んで外遊びがあって…。

 外遊びでは施設の真横にある小さな芝生の広場か、学校内の中庭で遊ぶことができます。その間はコンクリートの通路があって、とても大きなグラウンドがあってそこでは部活動をやっています。
 本来その通路では遊んだり止まることが禁止されているのですが、今日とある子がグラウンドの部活動に食い入るように見ていて、「そのままにしてあげたい」と思ってしまいました。

 「しまいました」というのは支援員としては、その子の思いを受け止めた上で場所を移動してもらうことを伝える(ルールがあるということを伝える)必要があったからです。
 僕は「あっちに行って見よう」と言ってみてそれでも視線が変わらなかったのでちょっとどうしようかなって思ってたら別の方から「伝えてください」って釘を刺されて、肩をトントンして伝えて移動してもらいました。

 ここでのモヤモヤは「わざわざ止めなくても問題ないことを特別扱いになってしまうのは良くないからルールに従ってもらわなければならない」ということです。
 ある程度身の安全を確保するためにルールは必要なのかもしれませんが、どこまでを統一するのかというのは正解がありません。僕がそれに対して何も発言していないのであればそれは受け入れて行動すべきなのかもしれませんが…。モヤモヤしたのでした。

 選択肢として、「移動しても見られる」があったのでその選択肢を選んでもらえば済む話ではありました。未熟な部分が出たなぁと思いました。でも、目の前の子どもの真剣な表情を見て、「このままにしたい」って思ったのは全く異なる課題ではないでしょうか

 皆さんも、「このままにしたい」って思ったこと、ありませんか?もしよかったら体験談をお聞かせください。

それでは、おやすみなさい。

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<プロフィール>
筑波大学大学院修士1年(体育学専攻)。多様性・居場所・選択肢をテーマに「今できること」にフォーカスした活動をしている。主な活動分野は、部活動・性教育・哲学対話・環境・共生社会。小学校および中高保健体育教員免許取得。学童支援員、体育教室リーダー、テニスコーチとして働く。その他手話会、読書会、対話会等イベントを主催。
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