「才能」とは何か? 何かを成し遂げるのに才能は必要なのか?

「○○するには才能が必要か」みたいな議論を聴くことがあるけど、人々は「才能」という言葉の意味は考えていなくて、才能を使った慣用句を使っているに過ぎない気がする。

例えば、「私には才能がないから○○はできない」という言葉には、単純に「難しそうだしやる気も起きないからやめておく」という意味しか含まれていない。つまり、才能の定義などどうでもよくて、やらない方が合理的だと本人が思っているだけ。

ちなみに、僕もよく才能という言葉を使う。

「あの人は才能があるから羨ましい」→「自分が成し遂げたことが無くて、将来もできそうにないことをやってのけたので凄いと思うし、あの人と同じ状況を経験したい」
「○○は才能が無いとできない」 → 「やりたい気持ちが少しでもあるけど、○○をできなかった人が実在する。死ぬまでにできるようになるかは分からないけど」
「才能が欲しい」→ 「自分がやりたいと思っているのに、できていないことをできるようになりたい。なぜできていないのか理由は別として」
「自分には才能がないからできない」 → 「理由はともかくとして、自分の意志ではそれをやりたくない」

「才能」という言葉は、何かをできるようになる場合とならない場合の境界線を表す便利な単語で、人が持っている能力のことではない。

だから、「私には才能がないから無理だよ…」という人に対して、才能の有無を議論しても無駄である。

なぜなら、「私には才能がないから無理だ」の意味は、
「私がそれに挑戦するのは合理的じゃないと思うのでやりたくない」という意味に過ぎないのだから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?