アメリカ帰りの同性に告白された夜
夜の教室で告白される(;'∀')
大学生の時は豊島区にある小さな進学塾でアルバイトをしていた。塾長を筆頭に先生が3~4人いる小さな塾で、生徒のほとんどは小学生と中学生だった。僕はほぼ正社員並みに働いていたから、僕がいる期間は他のアルバイトは一人もいなかった。
僕が受け持っていたのは数人の高校生の数学と中学生の数学と小学生の算数だった。
このなかで一番難しかったのは中学受験をする小学生の算数だ。地方の公立高校受験レベルの問題がバンバン出てくるので初めて見た時は腰を抜かしそうになった。だって四国の田舎に中学受験なんてのは存在しないのだ。
アルバイトをするようになってから2年目くらいだったと思う。新しい英語の先生がやってきた。西海岸で仕事をしていてアメリカから帰国したと言う本場仕込みのバイリンガルの男性だった。僕よりひと回りくらい年上のやせ形で大人しい感じのする人だ。若い頃から合気道をやっていて黒帯だと話していたから、見た目よりずっと強いんだなと思っていた。僕はこの先生とよく、背中合わせで教える事があったから仲は良かった。
いつだったか忘れたけど、その英語の先生と教室で二人きりとなった時、相談したい事があると言われ、他の先生が帰るまで待っていた事がある。
最初はたわいもない話ばかりで、何の相談なんだかさっぱり分からなかったけれど、話を聞いているうちに好きな人がいて、それがとうやら男って事だと分かった。
でも、僕に恋愛相談をされても答えられないし、遠回しが面倒な性格だから、それは誰?と聞いてみた。
そこまでの話で、この人は塾長が好きなんだなと確信していたからだ。
で、皆さんのご想像の通り、びっくり仰天ってワケ。
ヤバイ、合気道だか何だか忘れたけど黒帯だ。押さえ込みとかされたら逃げられないじゃんか!ってのが最初の脳内反応。格闘では勝てる見込みゼロなので喋りでかわすしかない。
なんて失礼な事を考えていたのだけれど、その先生は淡々と気持ちを話すだけでした。
ひと通り話を聞いたあと、僕はノンケだから無理だと伝え、聞かなくても良いのに何かできる事はないか?と言ってしまった。
まったく僕はいつも一言多いのだ。
『抱かせてほしい』とその先生が言った瞬間に僕は玄関へダッシュした。
路上ナンパで落とされる寸前だった新大久保の夜
社会人になって飲み歩いていた頃、酩酊して新大久保から新宿へ抜ける道をふらふらしていたら、女性にナンパされた。ホテルへ行こうみたいな事を言ってる。
どうやらマジらしい。そりゃもう、若いし酔っ払いだからね、手を繋いでホテルへ向かいましたよ。
通りに立っている人がなぜかクスクス笑っているのが見えた。
どこのホテルかなんて覚えてないけど、部屋に入ると女の人は先にどんどん脱ぎ始めた。僕はまだワイシャツも脱いでないのに彼女は早くも下着だけだ。
でも、なんか違和感ある。なんか変だぞ…
酔っ払っていてもすぐに理解した。ゲイだった。
やっちまった~って感じ。焦る焦るwww
財布にあったお札を全部出して、これでご勘弁を〜とひれ伏した。
彼女?はそれを生業としている方だった。
彼女はわかったわよ、でもお金も貰っちゃうし、せっかく来たんだからさぁ〜みたいな事をおっしゃるので走って逃げました。
さっき手を繋いで歩いてきた道を逆方向へ走ってる僕。
それを見て大笑いしている人たち。クスクス笑いのワケが分かったよ。
もうちょっと酔いが深かったら知らぬ間に別世界に足を踏み入れていたかもしれない…
ノンケにしか見えない女性
僕は生物学的に人類であれば誰でも一緒に仕事もできるし友達以上にだってなれます。けっこう守備範囲は広いので自信がある。
もし娘がいまからこの人と結婚すると地底人を連れてきても、人類の範囲ならば許せる…と思う。たぶん。ちょっと自信ないけどwww
いわゆるノンケな僕としては、結婚したり恋人になったり、大人の関係になるのが難しいってだけ。
これは僕が結婚してからの話なのだけれど、けっこうな美女に言い寄られた事があります。仕事先で知り合った性格が男っぽくてサバサバした女性。
なんで僕なのかは分からないけどお誘いされるので一緒に食事したりお酒飲んだりしてた。まわりから見たら親密な仲に見えたと思う。
その日もけっこう飲んでいて、会話の詳細までは思い出せないんだけど、今夜は一線を超えてしまうかもな…ムフフなんて考えていたに違いない。
でも会話が進むにつれて彼女?の心は男性なんだって分かった。
じゃあ、僕は対象外じゃないかって思ったけど、そうは問屋が卸さない。
好きなのは男性なのでターゲットになるらしいのだ。
なんだ?????
ちょっと整理して考えないと分からなくなる。
いいんじゃないの~って悪魔が囁いておりましたが、やっぱ僕には難易度が高過ぎると思って丁重にご辞退させて頂きました。
ずっと後になって思ったのは、僕を驚かそうとしていただけの可能性もあります。
どっちにしても、もう少しお酒が入っていたら分かりませんね。
みなさま、お酒はほどほどに。
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