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Nikon COOLPIX B600を使って感じたメリットとデメリット

みなさんこんにちは。12月も下旬、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?…ということはあと少しで大晦日じゃないですか!!今年やり残したことを頑張らないと… と思った今日この頃でした。どうにかして終わらせないと。それはそうと今回はNikon COOLPIX B600を使って感じたメリットとデメリットを書いて行こうと思います。久しぶりのメリットとデメリット系の記事ですね。今年中にカメラ関係のネタを書いておきたいのでとりあえず書いていくと言った感じ。ニュアンスとしては前回の記事の続きと言った感じでしょうか?かなり厳しめの評価をしますが、それでもよければ見ていって下さい。それでは本題に移っていきましょう。 


この記事を作ろうと思ったきっかけ

まずこの記事を作ろうと思ったきっかけから話していこうと思います。端的に言うと、4年間も使ってるとこの機材の欠点がかなり顕著になってきたからというのが主な理由ですね。使用感も良いところがあれば悪いところもありますし。部類的にはネオ一眼なのでコンデジの中ではかなり優秀な方ではあるんですよね。ただそんな機材でもデメリットはあるよーというのを伝えたいということでこの記事を書こうと思いました。構成的には「MacBookでVRoidを使うメリットとデメリット」の記事とほとんど同じになりそうです。

こちらは三年前に撮った画像。後ろにいるキャラはバンドリの羽沢つぐみっていうキャラ。

MacBookでVRoidを使うメリットとデメリットという記事に関してはこちらから見れます。よければぜひ。

B600を使って感じたメリット

 ① 見た目の割にはかなり軽い

まず1番に感じたメリットはこれ。見た目の割には重量が軽いなという印象を持ちました。形状的にも重そうだなぁ… と思われそうですが、実はそうでもありません。ただコンデジの中では少し重い方ではあります。“一眼と比べたら″軽いという印象ですね。あとはサイズ感について。こちらも想像以上にコンパクトです。カバーさえつければ普段使いしているカバンにもすんなりと入ってしまいます。重量感としては普段よりは重いかな?といった感じ。安価コンデジと比べたら劣ってしまいますが、携帯性もかなり高いと思います。

こちらがB600の重量と寸法。あの見た目の割にはコンパクトですね。重量は想像通りという感じ。
参考までにこちらはNikonから発売されてたW100と言うコンデジ。流石にこれと比べたら携帯性は劣りますね。
そしてこちらがNikonから発売されてたD5600と言う一眼レフ。これ+レンズが加わるので相当な重量なはず。

② 望遠がめちゃくちゃ効く

ネオ一眼の特徴の1つに高倍率ズームレンズを搭載しているというものがありますが、この機材も例に漏れず望遠がかなり効きます。光学ズームだけでも35mm判換算で24-1440mm相当、電子ズームも含めるとなんと5760mm相当の倍率を誇ります。正直言ってこの倍率を持て余してる感は半端ではありませんが、月の撮影やスポーツ撮影、飛行機などの撮影の際にはかなり余裕を持って撮影できるようになっています。ただこれに関しては後述する問題点が足を引っ張っているのですが… それは後ほど。

光学ズームだけでもここまで拡大できるのはシンプルにすごい。クレーターまでしっかり見えますね。
スポーツ撮影でもこのズームは大活躍。だいぶ上の方の席から撮りましたが、それでも余裕があった気がします。
こちらの写真、実はほとんどトリミングしていません。改めてこのカメラの望遠性能の凄さに驚いた瞬間でした。

③ ISO感度の最大値が高い

一眼に比べたらかなり劣ってしまいますが、こちらも大きな強みですね。こちらの機材、一般的な廉価コンデジよりも高いISO感度を指定することができたりします。B600のISO感度の最大値は6400、こちらに関しては後述するNikon COOLPIX P950などの上位機材となんら遜色はありません。ただ闇雲に上げればいいものなのか?と言ったら違うと私は言います。こちらにかなりのデメリットを背負っていますし。ただ廉価コンデジよりも高いISO感度を設定できるよということは伝えておきます。

こちらがB600のISO感度の説明。3200と6400に関してはオート撮影でしか設定できないそうです。
一方こちらはW100のISO感度の説明。こちらはシンプルに1600までとなっています。
上位機種であるP950。かなりゴチャゴチャと書いてありますがなんら変わりはなさそうですね。
そしてこちらがD5600。一眼ということもあってケタ違いですね。流石にこれには敵わない。

④ 廉価コンデジと比べたら画質はかなり良し

至極当たり前のようなことを書いていますが、まあこれもメリットですよね。というわけで一応紹介しておきます。いくらコンデジとはいえど、流石に廉価コンデジよりは画質はいいと言った感じでしょうか。小学生の頃にPENTAXのWG-3 GPSというコンデジを使っていたのですが、今見ると画質がザラザラだな〜という印象を持ちました。年式が年式なので仕方ないのですが、ISO125でこのザラザラ具合は洒落になりません。それに比べるとB600はかなり画質が良い印象。一眼には劣ってしまいますが… それでもかなりいい方です。

こちらがPENTAX WG-3 GPS。埃まみれというのは気にせずに。めちゃくちゃ扱いが荒かった記憶があります。
件の機材で撮った写真。ISO125でこのザラザラ具合、にわかには信じられませんよね。
似たような条件で撮った写真。WG-3 GPSより画質は格段にいいと思います。さすがはネオ一眼。

大体のメリットはこんな感じ。思ったより少なかったですね。本当ならもっと出てもおかしくないと思ったのに。それでは次にこの機材を使って感じたデメリットを紹介していきます。

B600を使って感じたデメリット

① 夜景撮影がかなり苦手

コンデジあるあるなのかはわかりませんが、このカメラも例に漏れず夜景の撮影がかなり苦手です。具体的に言うと手持ちでの夜景が厳しいと思えてしまいます。まずISO値が低いとシャッタースピードは落ちます。そしてその状態で手持ち撮影をするとブレてしまいます。カメラを扱ってる人ならそれくらいは至極当然、と思ってしまう人もいるとは思います。ただこの記事はそのような知識があまりない方に向けて作っています。ご理解ください。そしてこれを助長させているのがこのカメラのレンズ、実を言うとかなり暗いレンズになっています。流石にこれでは救えません。

光源のないところで撮るとこの通り。言わずもがなですが、やっぱり暗いですよね。
三脚に固定し、ISO125にして撮った写真。タイマー機能さえ使えばどうにかなる気はします。SSは1/3。
ただ光源がある場所ならこの問題は少し解消される気がします。一応手持ち撮影。SSは1/8、ISOは400。

だったらご自慢の6400まで対応しているISOでどうにかすればいいのでは?と言う意見が出てきそうですが、そう簡単には行きません。ISOをあげていけば上げていくほどノイズが入っていくのですが、この機材はノイズが入ってくるのが400辺りからとかなり浅めな段階でノイズが入ってきてしまいます。800あたりになると画像はザラザラ。こんなこともあるのでこの機材で夜景撮影はあんまりしたくないと言うのが本音。三脚なしでの撮影となると尚更やりたくないです。夜景を撮るのであれば一眼の方がいいですね。

ISO1600、1/30で撮影した写真。ノイズが入りまくってめちゃくちゃザラザラですね。
そしてお察しの通り室内の写真もかなり厳しいと言う印象。水族館の撮影などにはあまり適していません。

② 網を交わす撮影には不向き

こちらはつい最近感じたこと。所用で行った野球観戦で感じたことですね。野球となるとバックネット越しでの撮影になるのですが、そのバックネットにピントが合いまくってまあ大変。結果ロクなカットが撮れずに終わってしまいました。ピントが合ってもバックネットが少し映ってますし… というわけで野球観戦や動物園の撮影にはあんまり向いていないというのがこのカメラの印象です。このような撮影をしたい場合はMFが必要になるなと感じました。野球の写真が撮りたい際は大人しく一眼を買うか前の方の席に行くようにしましょう。動物園も似たような感じです。

本当に頑張ってもこれという悲惨ぶり。ナイターということも相まってかなりボロボロな状態です。
動物園の写真は頑張ってこれくらい。超望遠にすればどうにかなりますが

③ モニターが固定されている

このカメラの最大の欠点と言っても過言ではないですね。上位機種のP950やP1000はおろそか、同グレード機種のB500やB700でもチルド式やバリアングル式のモニターを採用しています。それなのになぜB600のモニターは固定されているのでしょうか?冷静に考えたらおかしいですね。モニターが固定されていると結構厄介な時ってあるんですよね…  ハイアングルからの撮影が良い例でしょうか。こういう時にかなり難儀した記憶はあります。余談にはなりますが、B系列のカメラで1番新しいカメラはこのB600なのだそう。ならなぜ画面を固定してしまったのか謎でしかないです。

こちらがB600のモニター。完全に固定されていますね。地味に使いずらいのでどうにかして欲しかった。
参考までにP950のモニター。当然ですがバリアングルを搭載しています。おまけにファインダー付き。
こちらがB700。なぜB600は画面が固定されたのでしょうか。3年間で何があった。ファインダーもありますし。

④ そもそも上位機種がある時点で…

先ほどからも述べていますが、COOLPIX内にはPシリーズというこの機材の上位互換的な存在があります。そちらの機材と比べてしまうと正直力不足感が否めません。例えば望遠。この機材の場合、光学ズームの限界は35mm判換算で1440mm相当なのですが、P950の場合では2000mm、P1000になるとなんと3000mmが限界値になっています。これだけ聞いてしまうと中途半端だなーと思われても仕方ないと感じます。まあPシリーズがおかしいだけと言われたらぐうの音も出ませんが… ということもあって写真をガチで撮りたい人にはお勧めできないのが本音。それなら大人しくPシリーズの機材か一眼を買った方がいいです。

こちらが件のP950の性能。これなら大人しくこっちの方を買った方が良さげな気がします。

⑤ 新品で購入するのは不可能

今回最大のデメリットです。こちらの機材、実は生産が終了されていて新品で購入するのは不可能。となると購入する手段は中古の商品を売ってる専門店かメルカリなどのネットオークションしかありません。他の人の手に渡ったものは使いたくない… という方にこの機材は絶対にお勧めしません。実際私も中野にある専門店で中古のB600を購入しました。新品を使いたいのであればP950を買う以外選択肢はありません。というかP950以外COOLPIX系の機材を製造してないって本当なんですか?驚きが隠せません。そして製造されたのが実質2年くらいなので、球数はかなり少ない方なののでは…?ここら辺はよくわかりませんが、そこのところも注意が必要です。

平素はニコン製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。

2020年12月23日に受注一時停止のご案内をしました「COOLPIX B600」は、今後の部品供給の見通しが立たないため、生産を終了とさせていただきますことをお知らせいたします。

製品をお待ちいただいているお客様には、多大なるご迷惑をお掛けいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

Nikon公式ホームページより
そして現在新品で買えるのはP950のみ。そもそもの市場が縮小してそうなのでここに関してはノーコメント。

結論

結論としては、カメラ初心者や安価コンデジを使ってた人が最初につかうネオ一眼としては最適な機材だなと感じました。ネオ一眼、ひいては一眼レフと配置が似ているので一眼に移行してもすんなりと頭に入りやすい気がします。実際私もそうでした。ただ本格的な撮影をしたい!とか、高性能なネオ一眼を使いたい!という方には全くお勧めできません。そのような目的があるのなら大人しくP950あたりの上位機種を買いましょう。この機材だとあまりにも中途半端すぎます。

まとめ

結局メリットよりデメリットの方がよく出てくるという結果になりましたね。大体は予測していたのですが… やはり一眼レフには敵いません。というわけでこの記事、いかがだったでしょうか?後半あたりからは流行り風邪に苦しみながら書いていたので、もしかしたら文章的におかしいところがあるかも… いつもそうだろというツッコミは受け受けません。流行り風邪の事に関してはまた機会があれば話そうと思います。 それはそうとはやりメリットデメリット系の記事を書くのは難しいですね… 前回のVRoidの記事の時も感じましたが、説明するのがまあ難しいこと。多分こういう系の記事はしばらく書きません。そもそもネタがないですし。次はなんの記事を書こうかな?

おまけ

価格.comを見ていたら面白い投稿を見つけたので紹介しておきます。どうやらこの機材、元々はアメリカ市場向けの機種だったそう。似たような経緯で作られたCanonのSX170も似たようにモニターが固定されているので、おそらくアメリカ市場ではこの形態のデジカメが普通なのではないのでしょうか。実際この機種名で検索して出てくる動画は半分程度は外国からの動画ですし… 少なくとも日本向けのモデルではなさそうです。

アメリカ輸出むけの機種をそのまま日本でも発売しているという機種でキヤノンのSX170あたりと素性は似ています。

なのでA1000はビューファインダー付きで出してきましたが、B600は相変わらずのビューファインダー無しで出してきました。このカタチは長期間不変なのでおそらくアメリカ人のデジカメ像がコレなんだと考えられます。

価格.comのレビューより
こちらが件のSX170。記事を見てわかる通り明らかに海外向けですよね。サイズ感はB600より小さめ。
そしてこちらがA1000。ファインダーもあって更にはバリアングルも搭載… これはなんの差なんだ?

それでは〜


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