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Ableton Liveの良いところをセール期間中に布教したい

僕のメインDAWは、ここ3年くらいずっとAbleton Liveです。

そんなLiveが今、10→11へのアップデートを控え、20%オフのセール中ということで、滅多に安売りしないLiveの推しポイントを長々と語ります。

■Liveについておさらい

Ableton Liveは、その名の通りLiveに向いたモードと、

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通常のDAW的なGUIのモード

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があるDAWです。
僕はあまりライブやDJをやるタイプではないので、このエントリで推すのは基本的に後者。

主な用途は作曲と曲のミックス。
僕のミックス案件は基本的にすべてLiveですが、それはLiveの「とにかく無駄なものは全部省く」基本設計が大好きだから。
大抵何をやろうとしても、他のDAWに比べてワンテンポ早い。
「やりたいこと」に対する思考プロセスが少ない。

そんなLiveの推しポイントを以下、記していきます。

■フォルダトラックが神

神です。
Liveのフォルダトラックは、フォルダにまとめた瞬間にバスとして機能します。

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※こんな風にフォルダにエフェクトを刺せます(Liveは下のエリアに、選択トラックのプラグインが表示されます

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Live10からはフォルダトラックを入れ子にできる(子、孫、曾孫フォルダを作れる)ようになったので、更に神。

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非常に少ない手数でプロジェクトの整理が劇的に早くなり、且つルーティングも分かりやすい。
大規模になったプロジェクトの見通しも最高に良い。
140トラックあってもこの通り!

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正直、ここでこの記事終わりでしょ!
ってレベルなキラー機能だと思う。

■試行錯誤が超、絶、楽!

ミックス作業だと、割と方針をカッチリ決めてからの作業が多いので手戻りは少ないですが、作曲だと「これだ!と思ったけどなんか違うなあ。。。」みたいな試行錯誤&手戻りが頻発するものです。

Liveはこの試行錯誤が、少なくとも僕が今まで触れた全DAWの中で最も早い。

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エフェクトもシンセも、全てドラッグ&ドロップで差し替え、挿入、順番の変更が可能。
StudioOneなんかも同じことはできるけど、速度感は圧倒的にLiveが速い。
「なんか違うなあ、、、ってなったら、悩むより先に差し替えろ」と、そんな意思を感じるレベルにプラグインの差し替えが気楽な構造になっています。

ちなみにCubase、Cakewalkはここが致命的に遅くて、CubaseユーザーにKontakt等の総合音源ユーザーが多いのは、「DAW内での音色の試行錯誤がダルいから」ってのもあると思っている。

■ミキサーがない

Liveの基本レイアウトはトラックプロパティが一番右。
左にシンセやサンプルを表示しているので、左から右へ音が流れるワークフローです。

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作曲時の画面(ワークフロー)内にミキサーはありません。

消えて初めて分かったんです。
「ミキサー、お前、、、当たり前に必要そうな顔してたけど、少なくとも作曲やミックスには不要だったんだな、、、」

■オートメーションに素早くアクセス

Liveの場合、今いじっているパラメータのオートメーションがトラックに表示されます。
なので、「オートメーション書きたいな」と思った時には既に準備が、、、終わっている、、、だと、、、?

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(僕はSoftubeがシンセ・エフェクト共に結構好きです

■作業開始が早い(追加!)

Liveは起動したら即この画面です(起動時のデフォルトテンプレートが設定できます。

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他DAWと違い、プロジェクトフォルダを設定したり名前を先に決めるような手順はありません。
今まで作曲始める時に「aaaa」とか「とりあえず4」とかそんなフォルダ名を付けてたあなた、その作業、「曲がなんとなく固まってから」でいいんです。

Liveを開いたらとりあえず曲作ってみて、気に入ったのができたら保存すればいい。
気に入らなければ即捨てる。
保存の際に、プロジェクトフォルダやら使ったサンプルのフォルダなんかは別途作られますのでご心配なく。

■異なるサンプルレート間の移動が速い

Liveのサンプルレートはプロジェクト単位ではなく、環境設定で決まります。

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なので、例えば96kHzで作り始めたプロジェクトを、そのまま44.1kHzで開きなおすことが可能です(配置されたオーディオは全てリアルタイムリサンプリングされます。

これが何を生むかというと、メインPCでは96kHzで作業を始めて、出先で何か追加したいときには44.1kHz駆動のサブノートで負荷を抑えて作業。。。なんてことが可能になります。

■GUIの表示倍率を細かく設定できる

4K等の高DPIディスプレイでの作業がしやすい。

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■意外と外部アナログ機材やハードシンセとの連携が安定している

DAWによっては、生録はまだしも、アウトボードからの流し込みやハードシンセの制御等の複雑な外部ルーティングは不得意(プチノイズが入ったりミョーに負荷が上がったり)だったりするんですが、Liveはそこのところが地味にめちゃくちゃ安定しています。
外部ルーティングのプラグインもちゃんとあるので、レイテンシー補正が利いた状態で外部の機材を使えます。

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■見た目が可愛い

好き。

■総評

とにかく「やりたいことに対してムダがない」に尽きる。
あらゆるテを使ってユーザーの思考の先回りをしてくる。

すごい。
よく考えると基本設計が20年前から変わってないのもすごい(StudioOneみたいなモリモリ仕様にはならない。

だから好き。

以上!




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