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音源レビュー カルチャー・クラシック/ワールズエンド。

「つまらない人生に最高のドラマを。」
元26時のマスカレイドのマネージャーをやっていた濱上航氏がプロデューサーとなって結成されたマリオネッ。から改名して結成されたグループ。

そんなワールズエンド。のメンバーチェンジなどを経ての2ndアルバムとなります。

カルチャー・クラシック/ワールズエンド。

SEを経て1曲目の「オーバードーズ・バッドトリッパーズ」から胸が熱くなる。曲や歌詞が素晴らしいのは勿論なのですが、何よりメンバーの歌唱の熱量が凄いんですよ。
日南りとさんのロック調なかっこいい歌唱と、百瀬あぐりさんの甘くて毒もあるアイドル歌唱。
個人的には星島ゆいさんの弾けるような歌(伝われ)が好き。
メンバーの歌唱レベルが高いからこそ、「スターダストソング」や「スカーレット」のようなエモーショナルな歌物が心に響くのですよ。


全体的にギターやベースが全面的に出たロックサウンドが多い。
そんな中に「トレモロセブンティーン」みたいな電子音を効かせた浮遊感のある曲もあり、その辺は現在メンバーが在籍しているMerry BAD TUNE.にも共通項は見出せそう。
「かくめいごっこ」は他の曲とは毛色が違って、ジャジーで面白い。メンバーが妖艶な歌詞に入り込めて歌えていることも伝わってくる佳曲。

また、ex.Aqua TimezのOKP-STAR氏が作曲した「浮世ディスコ」も楽しい曲。ベーシストの作曲らしく、ベースが前に出ている印象なのですが、歌詞もノリノリ。こちらの歌詞、QUEENSのメンバーNanamiさんが書いているんですね。


他アイドルとの共演といえば「シンデレラとよばないで」もそう。
アンスリュームとのコラボ楽曲となっており、歌詞に「ツキ」や「イロ」など、アンスメンバーの名前が入っておりニヤリとさせられます。
月埜ヒスイさんと天神・大天使・閻魔さんの声は改めて個性が強いな。

個人的には「ドリーミン・ドリーミン」が好み。
デジロック風味に疾走していくのだが、途中さらっと「Break」の掛け声からブレイクダウンへと雪崩れ込む展開にやられました。
最後をロックバラードの「ハロー・グッドバイ」にせず、高速チューン、「ブレーメン」でひと盛り上がりして終わるのもライブみたいで良いですね。

総評

改めて聴くと音作りが面白いなと感じました。バンドサウンドと電子音のバランスが絶妙で疾走感もある。
また、メンバーは前述した歌唱の熱量は勿論のこと、スタイルも良くて華もあった。実際には数回しかステージを観たことがないのですが、予備知識なしでもそれを感じました。
現在4人のメンバーはMerry BAD TUNE.として活動中。
そちらの活動も見守っていきたいですが、ワールズエンド。の曲はやらないということで。もっと早く知っておけば良かったグループの1つです。


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