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音源レビュー Aquler/INUWASI


今回はMAPLE INC.所属の6人組アイドルINUWASIの初期の音源をレビューしたいと思います。

「噛めない犬と飛べない鷲のハイブリッドラプター」。
この頃のINUWASIは真っ黒な衣装に、ダークでハードな曲を中心に展開していました。シャウト担当のメンバーもいて、メロディもマイナーコード。

Aquler/INUWASI

1曲目の「crier」から音楽性を提示していく。
MVにもなっている曲ですが、終始ミドルテンポでメンバーが無機質に歌っていく。そしてシャウト担当のがるむさんの咆哮が鳴り響く。
2:40~はシャウトの応酬で、まるで怨念が籠ったかのような叫び。そこにメンバーの透明な歌声が交差していきカオスを繰り広げていく。
2曲目の「Just The Face, No The Faith」も凄い。1:30にも満たない高速チューンで、加工された歌声と掛け声の応酬。ドラムなんてもうブラストビートですよ。
最後のがるむさんのシャウトから流れるように始まる「ケルべゾイド」はハードな演奏と疾走感が心地よいキラーチューン。
それにしてもこのグループは英語の掛け合いが印象的だな。最近の楽曲にもその傾向が見られます。

跳ねるベース音が心地よく、縦ノリな「Fey-Tan」を挟み、個人的にお気に入りなのが「サバトと砂漠」。
サビまでほぼがるむさんのシャウトで展開していき、特に「とらわれて檻の中」という地声からのスクリームが好み。
最後の「All I Know」で流石に落ち着くかと思ったら、エトリーリーディングでエモくなったあとにスクリームを入れてきた。
とにかく最初から最後までシャウトが堪能することが出来るのです。


総評


今のライブアイドル業界内でも勢いが凄いと評判のINUWASI。
しかしこの頃はまだ人気がいまいちだったらしいです。
今があってのこともあると思うのですが、この頃の尖った路線もシンプルにかっこいい。
1つ挙げるとすれば、ゆくえしれずつれづれに近い音楽性な気がします。
今のINUWASIも素晴らしいのですが、久しぶりに新曲でも、がるむさんのシャウトを聴きたかったり。

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