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音源レビュー THE ORCHESTRA TOKYO I/THE ORCHESTRA TOKYO

今回はTHE ORCHESTRA TOKYOの1stEPを紹介しようと思います。
THE ORCHESTRA TOKYOは2021年に結成されたグループ。
「THE」の部分は読まないのですが、「THE」が付く大物バンドに倣って付けたそうです。

THE ORCHESTRA TOKYO Ⅰ/THE ORCHESTRA TOKYO


「ROUTE MYSELF」から勢いよくスタート。
エモーショナルでポップでもあり、鍵盤が切なさも感じさせる。「Wow~」という掛け声も盛り上がりに拍車を掛け、1曲目で鼓膜を温めてくれました。
2曲目の「ハニートラップ」ではまた空気が一変。1曲目とは打って変わって、ジャジーでアダルティーな雰囲気となります。
ラスサビ前のピアノと英語の語りパートの指パッチンが入るところや、「だって私は…」の…部分をほにゃらら~と歌っているのが印象的です。

3曲目の「ESCAPiSM」がまた心を動かされる曲。ミドルテンポでホーンの音も効いた煌びやかな曲なのですが、歌詞が特に好きで、
「毎日いつもの繰り返し 面倒くさがり屋な性格で 部屋のソファのいつもの場所 TV見ても笑えなくて たまに外に出てもコンビニ しかも昼夜逆転の生活で」
という部分が個人的に、自堕落な生活を送っていた私に突き刺さった。そのあとに
「そんな毎日から抜け出したくてボクはただがむしゃらにキミのもとへ走り出したんだ」
と続く歌詞は、アイドルヲタクをするために日々を頑張ろうとしている私にとてもよく沁みるのだ。

続く「螢」がまた名曲。
バラードなのですが、和メロで歌詞の内容も悲恋歌。アイドルでこういう歌詞は珍しい気がします。
最後の「My HERO」で爽やかに煌びやかに締めくくられるのですが、シンセがバキバキに効いていて大きい会場で聴くと、よりライブ映えがしそうです。

総評

プロデューサーの方の「遊園地のような楽曲」「どの曲も実際のオーケストラでも使用されている楽器を取り込んでいる」との言葉通り、煌びやかな音とメッセージ性のある歌詞が胸に響きます。
まさしく新世代のライブアイドル。
結成から約2年で、O-EASTでのワンマンも決まっている彼女たちの今後の活動から目が離せません。



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