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「菩薩半跏思惟像の中宮寺」

◆斑鳩

 久しぶりに、奈良・斑鳩を訪れました。

 イカルという鳥の名に由来を持つ斑鳩の地に法隆寺が建立されたのは607年。

 斑鳩エリアには、世界文化遺産に指定された法隆寺の他、二人埋葬で有名な藤ノ木古墳、中宮寺、斑鳩三塔と呼ばれる法輪寺、法起寺の三重の塔など、見どころがたくさんあります。

◆中宮寺

 法隆寺の夢殿境内に隣接して、中宮寺があります。

 中宮寺は、聖徳太子の御母、穴穂部間人皇后のためにたてられた御所で、大和三門跡寺院の一つです。

 観光客で混雑していた法隆寺に比べ、静かなたたずまいです。 

◆半跏思惟像

 中宮寺と言えば、飛鳥時代後期の作である、本尊、菩薩半跏思惟像(国宝)が有名です。

 この像は、「古典的微笑(アルカイックスマイル)」の典型として高く評価されており、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで「世界三大微笑像」とも呼ばれています。

 右足を組み、右手の指を頬に触れようとする半跏思惟の美しい姿、気品のある微笑みに、こころの奥底から和やかになり、幸せな思いが湧き起こってきました。

 飛鳥時代に創建された聖徳太子ゆかりの御寺で、仏教伝来間もない時代にトリップしてしまいました。

◆中宮寺の情報

 写真の本堂は、高松宮妃殿下の御発願により、昭和43年落慶の御堂です。
 アクセス:法隆寺までバス、夢殿の東隣
 拝観料 600円

中宮寺のパンフレットと半跏思惟像の写真
中宮寺:地図


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