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「経線思考」と「空気」

◆「経線思考」と「空気」

 「経線思考」とは、ある選択肢で、過激なイエスを何度か選んでしまうと、もうノーと言えなくなり、引き返せなくなってしまう心理状態のことです。

 一度ついた些細な「嘘」が、辻褄を合わせるために、どんどん大きくなってしまう場合や、株や投資で、なかなか「損切り」できない場合も、これに当てはまるかもしれません。

 日露戦争から、国際連盟脱退、第二次世界大戦開戦までの日本全体の「空気」は、まさにこんな感じだったのでしょう。

 昨今の大企業の品質不正問題についても、何代にも渡って実施してきてしまった不正を、いまさら変えることができないという「空気」が蔓延していたのかもしれません。

 この「空気」については、山本七平さんが、著書「空気の研究」にて、その発生要因と対処策について書かれています。

 日本におけるマネジメントは、この「空気」に対する処し方がキーポイントとなるのではないかと思います。

 以降、私のマネジメント経験も踏まえて、考察していきたいと思います。

■引用 「経線思考」:「世界史としての日本史」 半藤一利、出口治明

■引用 「空気の研究」 山本七平


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