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「一乗谷城」 ~朝倉氏の夢の跡~ [日本100名城No.37]

 福井県の一乗谷城を訪れました。

 一乗谷は福井市街の東南約10kmにあり、戦国時代の越前朝倉氏の城下町の跡です。

 何もないところでしたが、それもそのはず、日本のポンペイと呼ばれる悲劇の都市だったからです。

 1573年、当時1万人の大都市を、一瞬にして焼き払い、滅亡させたのは、織田信長でした。

 信長の命により、柴田勝家は方々に放火を命じ、火は三日三晩燃え続け、一乗谷の城下町はすっかり灰燼に帰しました。

 その後、一向一揆を壊滅させた勝家は北の庄に築城を始めると、焼け野原となった一乗谷は見捨てられ、朝倉氏五代の城下町跡は埋もれてしまいました

 一乗谷遺跡の発掘調査が開始されたのは、それからおよそ400年後の1968年からです。

 一乗谷焼き討ち後、自害した朝倉氏最後の当主、義景は、信長により、盟友、浅井久政、長政ともども、髑髏に箔濃(はくだみ)を施されました

 そんな歴史に想いを馳せると、切ない気分になりました。

「一乗谷朝倉氏遺跡」
「一乗谷:石垣跡」
「一乗谷城」スタンプ


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