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Re:玉ねぎから始める自炊生活 

自炊初心者に捧ぐ。

自炊をこれから始めようとしてる人、一人暮らしを始めた人に向けて、料理の前に考えることについて書いてみる。

まず自炊をするうえで最悪なことは何かと言えば食材のロスだ。腐らせた瞬間、金をドブに捨てたことになる。それだけは絶対に避けたい。本末転倒。竜頭蛇尾。画竜点睛。焼肉定食。

貧乏飯の味方、もやしが本当に味方なのかといえば怪しい部分がある。確かに安いし、カサ増しできる。ただもやしは結構臭いが強い。朝昼晩もやしもやしもやしは結構しんどくなる。そういう時に買ってきたもやしを一回スルーすると秒で腐る。腐るまで行かずとも水が出てきて臭いがキツくなる。余計もやしを嫌いになる。負のループだ。もやしは調理するときに必要な分だけ買うのが良い。

自炊初心者は作ったり作らなかったりする。前述のとおり、もやしは正直1日置くともうキツイ。作らなかったりを許してくれない食材なのだ。なのでもやしは結構自炊初心者に向かない。もやしに限らずスーパーに行ってテンションが上がってあれこれ買うもののその日に調理した分だけで気力を使い果たし、食器を洗わず、キッチンが片付いてないため次が作れず、残りの食材を使い切れずに冷蔵庫に眠らせてしまう。そしてしばらくしていつ買ったかわからないアレコレが冷蔵庫の奥から出てくる。たぶん結構やりがちだと思う。これをやってしまうと節約にもならないし、シンプルに勿体ない。キャベツなんかもバカ安いので買うのだが、全部なかなか使い切れない。意外と1玉が多い。半玉消費したくらいで1回キャベツに飽きる。

私もよくやってた。わかる、わかるよ。

そこで玉ねぎだ。
嫌いだったらドンマイなんだが、玉ねぎは万能食材だ。細く切ってツナ缶と合わせればパスタに行ける。適当な肉と炒めても何の邪魔もしない。スープにも入れられる。刻んでバターと炒めれば簡単なソース的にも使える。刻んだ玉ねぎを長めに炒めてお肉を入れて水とカレー粉入れたら簡易にカレーだって作れる。用途の幅が広く、美味しい。そして何よりも消費期限が長い。真夏でもなければ常温で1か月は余裕で持つ。これがいい。栄養価だ、彩りだ、オシャレ料理だ。そんなことは気にするな。それ以前に、この消費期限の長さが自炊初心者にはとても助かる。はじめは買ってきた玉ねぎを使い切ることを目標にすると良い。

玉ねぎ+なにかの考えで、なにかだけ気まぐれに買ってくる。買いだめはしない。玉ねぎだけは家にある。その状態で良い。+なにかは必ず調理する気力が湧いた日(キッチンが片付いてる日)に使い切れる分or保存が効くものを買う。オススメはベーコンとツナ缶。消費期限が長いので。それぞれ玉ねぎ+ベーコン、玉ねぎ+ツナ缶で一緒に炒めてパスタと絡めて塩コショウなり醤油なりで味を調えればそれだけで食えるものになる。もちろんオリーブオイルとニンニクなんかでペペロンチーノ風にしてもいい。この時ニンニクはチューブにんにくにしておけ。消費期限が長いので。

これをやって作ることにまず慣れる。作ることに慣れるってのが何よりも重要だ。普通に自炊できる人と買ってきた食材を腐らせてしまう人は、この作ることへの慣れが圧倒的に違う。お腹が減ったら調理する、食べる、片付ける、次を作れる状態にしておく、この一連の流れを身に沁み込ませていく。それが一番大事だ。

繰り返して慣れてきたらオシャレ料理を!で行けたらいいのだが、行けなかった人。
次のステップとしては卵をオススメする。卵は栄養価が高い。準完全食と言ってビタミンCと食物繊維以外の栄養素がほぼ含まれている。わりと安い。結構雑に料理に使える。そして消費期限が長い。賞味期限を見てしまう人が多いが消費期限はかなり長い。賞味期限を過ぎたら火を通して食べようくらいの意識でいい。こいつの万能性もすごい。清潔で美味しい卵が安定的にスーパーに並んでいることは実は神がかったことなのだ。

卵が使えると丼ものが実績解除される。例えば玉ねぎと豚肉を炒めて、めんつゆで軽く煮て卵でとじる。それだけでもうちゃんと美味しい。というか目玉焼きだけでも美味しい。調理をする気力が湧かなかったから卵かけご飯でもいい、目玉焼きを2個ぐらい作って食べてもいい、食べてたらとりあえず生きてられる。カップ麺食う時にとりあえず卵を入れといてもいい。卵は便利だ。けして怖い食材ではない。

調味料がわかんないって人はサラダ油、塩、コショウ、醤油、めんつゆ。最初はこれくらいでいい。欲しくなったら他の物を買おう。

ここから先は自由に羽ばたいてくれ。まずは玉ねぎ、次に卵。それらの利点で書いたように消費期限が長いものから始めること。そして、買う、作る、食べる、片づける、という自炊のサイクルに慣れること。
慣れてきたら食材を一回の消費量以上に買ってきてもちゃんと消費できるようになっていくだろう。レシピはネット上に無限に転がっている。あれ食べたいな、これってどうやって作ってるんだろう、日常の食への興味が芽生えてくると料理は楽しい。焦らず行こう。私もゆるく適当に自炊をやっている。



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