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【雑感想】 火の鳥 望郷編、シャッターアイランド、パプリカ、ノエイン、オデッセイ、ナポレオン、首、ふらいんぐうぃっち

ネタバレあるかも雑感想。もうあらすじすら書かない。雑さが増していく。


火の鳥 望郷編

火の鳥は愛蔵版で原作を読んでいるのだけど話が重厚すぎて意識が飛ばされて正確に覚えられないのか読むたびに違う視点になっているのか新鮮な気持ちどころか初見のような気持ちでお話しに触れることになる。不思議だ。

愛する人は死んでしまうわ、時間設定ミスで息子を置いて行ってしまうわでもう散々だよとなりつつ女性ってマジたくましいで七顛八倒しつつ最後まで貫いていく手塚先生の信仰というか癖というかっていうあれは力強すぎて受け止めるのにいっぱいいっぱいになる。

郷愁の悲しさを描いているようで、その一念に振り回された数多の生命と(擬似的に作られたものとはいえ)楽園さえ焼いていく傲慢さも描く様は人間の業をこれでもかとこれでもかと塗りたくられているようでウッとなりながら観ることになるがエンディングのLIBERAが清涼に洗い流してくれる気がしながらなんとか飲み込める気分にさせてくれる。

映画としてはアニメーションや演出に不満はないが、ちょっと現代から見るSFとしてはセンサーの類や追跡装置の類が当時の想像の水準でしかないので仕方ないのだがややチープではある。原作準拠ではあるので致し方なし。私だって生きているうちにこんなに世の中のAI技術が発展すると思わなかった。

シャッターアイランド

キラー・オブ・ザ・フラワームーンを観てディカプリオの映画観てぇなぁ!となったところでそういえば観たかったけど観てなかったので観た。

意外性のあるオチだということだけ知っちゃっていたので精神病棟と来たら主人公が実は精神病のパターンかなぁと思って観ていたらその通りだった。

ただそんなことより素晴らしいカットが多くて素晴らしかったので素晴らしい。光の使い方がめちゃくちゃイイ。特にC棟での一連のシーンや終盤での灯台でのシーンなど刺激される絵が多くて大満足でした。そしてやっぱりディカプリオの演技好きだなぁ!となった。この顔面、私に刺さる。

パプリカ

平沢進師匠も好きだし今敏監督も好きなのだが、見る前に今敏監督が亡くなってしまって、私はそういうもう二度と新作が見れない人の作品を全部観てしまうことに抵抗を覚えてしまうので(面白いほどに悲しくなる)長い間観るのを躊躇っていたのだが、いい加減観ようと思って観た。案の定非常に面白かった。涙。

夢の侵食により錯乱した特徴的な台詞回しは下手をすると寒くなってしまうものだが、そんな不安を感じさせない適切な狂い方をしている。どうやったらそんな語彙を思いつくんだという流れで言葉が出てくるのに、狂っている部分は味付けでしかなく、全体を通しては夢知覚デバイスを用いたSF的なストーリーがしっかりと展開されていく。

パプリカの存在がハッチャけた己なのか二重人格なのか別の存在なのか絶妙に明示しないでソワソワさせられるミステリー感も好きだし、現実と夢の境目を歩いている登場キャラクター達の目眩を感じられる演出も好きだし、目眩を加速させる平沢進師匠の音楽も好きだし、キャラデザも声優の演技も最後は意外にもあっさりとハッピーに締めくくられる感じも好きだし、最高であった。

ノエイン

放映当時、量子論のりの字も知らない子供だったのでなんか絵が特徴的な不思議系の作品だな??なんかどうやら難しい話をしているらしいがよくわからんとなっていた。OPとEDがめっちゃ好きで観てた記憶しかほぼ無かったので大人になりなんとなく量子論やSFの知識もついたので改めて観た。非常に面白かったです。私の理解がたしかなら最新の量子論とは解釈が違う点がありつつも考証がめちゃくちゃしっかりしてるし各名称の元ネタも散りばめられていて、全然不思議系ではなかった。ガッツリSF作品でした。あとバトルが普通に格好良いしアクションも良い、スピン兵器の若干の不気味さも良い。素晴らしい。

キャラとしてはフクロウがめっちゃ良い。当然カラスも好きだしってかみんな声優込みで好きだ。登場キャラ達の声がみんなめっちゃ良い。普通にベテラン多数なので当たり前かも知れないがとにかく声が良い。話も良いし作画は良いし声も良いしで素晴らしいアニメだった。

ただ終盤シャングリラのユウよりラクリマのユウの方が境遇辛くないか?という思いもありつつ、少しスケールが広がりきらなかった感が残念ではあった。シャングリラの親玉がユウであるはもう明らかにカラスと同じ声だしそのオチは予想はできる範囲でありつつ、もう一捻りあるかなと思ったらそこは素直に着地した。結局なぜ竜のトルクがハルカに発現したのかも説明はなかったので(シャングリラのユウの存在が始まりとするならその対象となるハルカに各時空の歪みが集中した結果、あの時空のハルカにたまたま収束したのだろうみたいな予想は立つが結局ナニアレ?さらに発展した時空のスピン兵器の一つなのかな)、もう少し踏み込んだ説明が欲しかったなーとは思いつつ前半の謎だらけのワクワク感の凄さやSF的でありならが人の感情が運命の流れを変えるってこれもうインターステラーやんとなりながら大いに楽しめた。

オデッセイ

これも観よう観ようと思いつつ見てなかったシリーズの一つ。火星でジャガイモ作って食うってことだけ知っていた。

どこかで見た感想で早々に事態は解決してヌルゲーみたいなのを見ていたので笑える感じなのかなと思っていたのだが、思ったより絶望的なトラブルの連続で終始ハラハラしながら見ていた。めちゃくちゃ綱渡りやんけ!どこがヌルゲーなんや!とどこかで見た幻覚かも知れない感想に怒っていた。

植物学者の主人公がこれまでに培った知恵と経験を元に必死の努力と工夫をしてサバイバルするってもうそんなん面白くない訳ないじゃん。超面白かった。火星メインで話が進むのかと思ったら地球側も早々に気づいてあの手この手でコンタクトを取るために奔走するし世界のエリート達が頑張って協力しつつも現実解と理想解の狭間で苦悩する大人エピソードもふんだんに盛り込まれていて、盛りだくさん度合いが凄かった。だからこんなん面白くない訳ないじゃんって言ってるじゃん!

あとは各所で挟まれるユーモアがいい。船長の曲のセンスが最悪なとことか、他のクルー達と取り残されてから初めて連絡を取り合うとことか良すぎか?主人公と一緒にニコニコしちゃったよね。しっかり名作だった。オススススススメ。

映画とは関係ないのだが最近の世界情勢的にもうこういう感じにはならない気がするので、少し悲しい気持ちになった。まぁまだ未来はわからんし私の知らないところも明るいかも知れんのだけどね!

ナポレオン

映画館で観た。しっかり一記事で感想を書こうとしたのだが、重厚すぎて逆に書けなくなったのでもう一回雑感想で消費しちゃおうとなっている。

歴史にわずかでも興味があるなら120%お勧めできる。めっちゃくちゃ面白かった。私ナポレオンのこと知らなすぎた。映画を見た帰り道にwikiやら世界史の窓やらで情報を補足しながら帰ったのだが世界史面白すぎてびっくりした。まじめに勉強しとけば良かったよ。これからやっても良いのだけど。

注意点として開幕だけ微グロ注意なところはあるが乗り越えれば以降はさほどない。なかったはず。

劇伴がとにかく素晴らしい。もう全部良い。サントラある?あったら買います。

オタク的には終油の秘蹟がなにそれ!!??ってなりすぎて見終わった後で速攻調べた。わかりあえる同士はいるはず。

これも直近で映画館で観た。なんか簡潔に書くにも長ったらしく書くにも感想の書き方が難しいなとなっちゃったのでこれも雑感想で一旦消費。

ネタバレ書くので注意。

やたらと男色推しなところや演技力の差が凄まじいところや突然入った謎のワイヤーアクションや柴田理恵のシーンなどの笑いどころですよってノリが見える箇所や、意図して作ってある抜きどころの抜き方が全力すぎて、よっぽど真剣に受け取られたくないんだろうなというか、ラストに首なんてどうでもいいんだよと蹴り飛ばしたシーンがほぼ全てというか、そういう感じなのかと思わせつつも能がいきなりガチのガチだったり、考証凄そうだと感じさせる端々の説得力だったりのギャップが凄かった。結果おそらく、貶せば怒られ褒めれば詰られの絶妙な塩梅に仕上がっていると思う。正しく解説できる人だけが価値ある感想(ってなんだ?)を書けるだろう。私などには無理だ。シンプルに収めよう。

個人的に好きだったのは信長が踊らずサックリ首を落とされるシーンと明智光秀のラストがめっちゃ良かった。この首もっていけで切る途中で絶命は鬼気迫りすぎている。

ふらいんぐうぃっち

なんか観たくなったのでおもむろにDMMTVに登録して観た。原作も大好きだしアニメも好きなのだが2期まだ?
アニメはOPが特に良い。めっちゃオープニングしている。ただめっちゃ好きだよってことが言いたかっただけなのでそんな長々と書かない。いつか個別で書くかも知れない。
アニメでは出てないが漫画で登場しているマンドレイクのマン、ドレ、イクの3匹は下ネタなのか読むたびに悩む。

観たいものも読みたいものも尽きないのでサポートいただければとても助かります。