見出し画像

DIAluxでダウンライトの光の検証をしてみよう!

DIALuxは、店舗や住宅、オフィスなどの空間を3Dで作成し、実際の照明器具データ(IES)を使って、リアルな照明シミュレーションが作成できます。

もちろん、細かな3D空間を作成せず、何もない四角のシンプルな部屋に照明器具だけ設置することも、立派なDIALuxの照明シミュレーションです。

例えば…
「この照明は、どのような光の広がり方をする?」
「器具と器具の距離は、どれくらいの間隔で空けるのがベスト?」
「壁に光の広がりをみせるとしたら、壁からどれくらい離れた位置に設置したらいい?」

などなど、光のイメージを検証したり、その結果を伝えたりすることができます。
それでは、今回、2種類のダウンライトを使って、光の検証をしてみたいと思います。


【光の検証例】2種類のダウンライト

検証3-e1593822389704

2つのダウンライトは、サイズ・色温度・W数は同じですが、配光の角度が違います。
左:配光60°(広く照射)
右:配光26°(狭く照射)

それぞれ、どのような光になるか、DIALuxで見てみましょう。

光の検証①

照明の配灯は、4m×6m(H2.6m)の空間に、3灯並べてみます

検証4-e1593822405928


配光60°の場合 全体的にほんわかと照らしています。

検証5-e1593822422417

検証6-e1593823005367


配光26°の場合 床に光だまりができていて配光60°より明るくなっています。壁は配光60°より暗めです。

検証7-e1593823026587

検証8-e1593823046840


光の検証②

次は、3灯を壁面から30cm離れた位置に移動してシミュレーションしてみます。

検証9-e1593823063102


配光60°の場合 壁面に広く光が行き渡ってますが、天井に高い部分にやや
が強く当たっています。

検証10-e1593823088433

検証11-e1593823104277



配光26°の場合 壁面が光のシャワーのようになっています。

検証12-e1593823120442

検証13-e1593823143575



光の検証③

では、壁面から50cm離れた位置ならどうなるでしょうか?

検証14-e1593823160333


配光60°の場合 光のミストといったところでしょうか。壁から30cm離れた場合より、壁面が柔らかく照らされています。

検証15-e1593823174190

検証16-e1593823190755


配光26°の場合 こちらも光が直下に落ちている感じを残しつつ、壁面が柔らかく照らされています。

検証17-e1593823207629

検証18-e1593823222515


いかがでしたでしょうか?
ダウンライトは配光の違いだけでなく、どの位置に設置したかで光の見え方、明るさ感が変わるということがシミュレーション結果を通して見えてきます。また、配光角度はどちらがいいかということも分かってきます。


光の検証④

最後に、オブジェクトを置いた場合も見てみましょう。
もし「配光60°」と「配光26°」のダウンライトの真下にテーブルを置くと…

検証19-e1593823239164

検証20-e1593823255356

1灯だけでしたら、このような結果になります。

ただ、器具の数を2灯、3灯…にしてみたり、器具の設置間隔を変えてみると、また違った印象になり、どちらがいいか(もしくは他の器具の方がいいか)という判断がつくようになります。

このようにDIALuxは、好きなだけ自由に照明シミュレーションができますので、光の検証をするのにとても有効なソフトです。ぜひ、お役立ていただければと思います。

以上「DIAluxでダウンライトの光の検証をしてみよう!」でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?