ハートランド・キャスタウェイ Wayfinder Bestiary#77

ハートランド・キャスタウェイ HEARTLAND CASTAWAY

このクリーチャーは、槍のような腕とナメクジのような動きを除けば、厚く絞られた革に似ている。

ハートランド・キャスタウェイ CR 3 HEARTLAND CASTAWAY
XP 800
混沌にして悪/小型の異形
イニシアチブ +1;感覚 暗視60フィート;〈知覚〉+9

防御
AC 15、接触 12、立ちすくみ 14(+3外皮、+1サイズ、+1【敏捷】)
HP 30(4d8+12)
頑健 +6、反応 +2、意志 +6
完全耐性 [火炎]、毒、[精神作用]効果;抵抗 [強酸]5、[氷雪]5

攻撃
移動速度 20フィート、穴掘り20フィート、登攀20フィート
近接 爪×2 +6(1d4+2)
特殊攻撃 拷問の光景の凝視

一般データ
【筋】14、【敏】13、【耐】17、【知】4、【判】14、【魅】9
基本攻撃 +3;CMB +4;CMD 15(足払いされない)
特技 《頑健無比》、《技能熟練:知覚》
技能 〈登攀〉+6、〈知覚〉+9、〈隠密〉+9、〈生存〉+6

生態
出現環境 温帯の林または平野(ウィスパー森)
編成 単体、ペア、強打(3~6)
宝物 なし

特殊能力
拷問の光景(超常)/Visions of Torture:ハートランド・キャスタウェイは半径30フィート以内のすべての見ることができるクリーチャーに影響を与える凝視攻撃を行うことができ、暗闇の場所での恐ろしい痛みと拷問のイメージで心を満たす。クリーチャーはDC 14の意志セーヴに成功するか1ラウンドの間麻痺状態とならなければならない。加えて、ハートランド・キャスタウェイは凝視攻撃で目標に影響を与えた後、1ラウンドの間ヘイストの利益を得る。この不穏な経験のため、ハートランド・キャスタウェイの拷問の光景に対するセーヴに成功したクリーチャーは1分間の間完全耐性を持つ。これは[精神作用]効果であり、セーヴDCは【判断力】に基づいている。

 噂によると、ハートランドの中、おそらくウィスパー森の中にヘルへの門があるよ言われている。この森から逃げ出すことができる唯一のクリーチャーはハートランド・キャスタウェイと呼ばれる羊飼いの犬ほどの大きさの無口なナメクジのようなクリーチャーである。

地元の伝承では、デヴィルのような寄生虫であり、危険であることは認められているが、蟲に例えられる。村人たちは、塩漬けにして身もだえするのを見て冗談を言うのはよくあることである。このような評判にも関わらず、ハートランド・キャスタウェイは無慈悲な狩人である。食料を集めたり縄張りを守ることよりも、痛みや死を与えることに関心を示す。このクリーチャーの見た目上の脅威はその爪だけであるが、撤退するシェリアックスのパトロール隊は、遭遇した際に受けた比類のない痛みについて詳細な報告を行っている。拷問が心に植え付けられたことを受け入れるだけの十分な精神の持ち主でさえ、皮膚に傷跡や開いた傷がないかを確認するのが常である。
 他次元界の専門家はこのクリーチャーが他次元界――ヘルやそれ以外か――からのものではないと主張し、それ以上の説明に窮している。ある道の動物学者の理論によると、ウィスパー森が犠牲者を始末した後十分な数が残っていることで、拷問され、文字通り捻じ曲げられ、生きている痛みを持つクリーチャーになるという。この説の核心は、クリーチャーの凝視攻撃であり、地獄のような拷問室を垣間見ることである。学者たちはハートランド・キャスタウェイが精神的なサディストであるか、他の者が自分のために苦しむことで一時的に苦痛から解放されるのだと推測している。ウィスパー森の殆どの側面と同様に、この理論は利用可能な最も多くの情報の含んでいる。
 この脚のないクリーチャーは、地面から背中の頂点まで高さ2フィート、体長4フィートで体重が500ポンド近くある。頭部はないが、爪は体の前端とされている部分を指している。また、この部分には幻覚を見るような眼差しがある。多色で斑点のあるゴムのような革は、自然の湿り気で周囲をワインレッドに染めている。完全に静止しているとき、ハートランド・キャスタウェイは岩と間違われる。この能力を使って獲物を待ち伏せするのか、それとも単にクリーチャーが近づいてきたときに身を守るのか、その謎の生命体についてはまだわかっていない。

By Ryan Costello, Jr. (Wayfinder #11)
Art by Catherine Batka


@カゲシタの場

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