TRPGはエントリーコストが低いのか

借金玉氏の「発達障害サバイバルガイド」には『「初心者に優しい」娯楽は危険です 』というHackが掲載されている。細かい内容は著書を読んでいただきたいが、要約すれば、楽しさを得るためのエントリーコストが低いものは危険であるということだ。楽しさのための技術習得は一般的に「教養」と表現されると記されている。

さて、TRPGはエントリーコストが低いのだろうか高いのだろうか。
高いと言える。
twitterなどを散見すれば、「セッションをする上でのスケジュール管理」だとか「シナリオを書く上での文章構築」だとか「セッショントレーラーを書くデザイン」だとか言われているが、もっと本質的なところでエントリーコストが高い。
それは「創造力を使う」ということだ。
ある状況で自分のキャラクターがどう行動すればよいか、これは自分が物語を作る能力が高くなければできない。国語の授業で問われている「行間を読む」とは、ある文章中から意味合いを読み解くことだ。しかし、「創造力を使う」のは与えられていることから自ら生み出す能力であり別物だ。

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