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小学生の鉄道一人旅

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鉄道と旅のライターである筆者が、鉄道趣味の世界に入るきっかけとなった、小学生時代の一人旅の歩みをつづります。昭和50年代には、小学生で一人旅をしている人がけっこういました。タイト… もっと読む
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記事一覧

【7】寝台特急「みずほ」の旅は

※写真は2008年の「富士・はやぶさ」  1982(昭和57)年、小学5年生になった。貯金を始めて…

【6】「あずさ5号」の運転台

【写真】裏辺研究所 Railstation.net  南武線での失敗から半年余りが過ぎ、1981(昭和56)年…

【5】床に落ちたいなり寿司

バシャッ 「ああー、ごめんよ」  車窓を見ていた僕が向き直ると、目の前におじさんが立って…

【4】神奈川4線区踏破の旅へ

 1980(昭和55)年11月30日の「山手線踏破」を成功させたことは、自信につながった。翌週の12…

【3】はじめての山手線一人旅

 「いい旅チャレンジ20000km」にチャレンジしたい。列車に乗って旅をしたい。国鉄全線踏破を…

【2】いい旅チャレンジ20000km

 小学3年生だった1980(昭和55)年9月、祖母から、9歳の誕生日のプレゼントとしてボードゲー…

【1】ブルートレイン貯金

 電車を好きになったのは、いつのことだったか。記憶がない、幼い頃だ。1974(昭和49)年、3歳の時に初めて神田の交通博物館に連れて行かれ、そこで親が絵本を買ってあげようというのを泣いていやがり、欲しがったのが「月刊鉄道ファン」1975年1月号ブルートレイン特集だった……というのは、いろいろなところで話している僕の定番ネタ。でも、一番古い記憶は、自宅で時刻表の読み方を教えてもらった時のことだ。  我が家は、喫茶店を営んでいた。店が暇だった時間帯、1番テーブルと呼んでいた入口